プレスリリース
〜 マルチクラウド環境に対してエッジを含む高度化されたITサービスを展開 〜
ネットワンシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:竹下 隆史)は、社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速すべく、エッジコンピューティング領域においてVMware, Inc.(本社:カリフォルニア州パロアルト、CEO:ラグー・ラグラム)と基本合意書を締結したことを発表します。それに先駆け、VMware Edge Compute Stackを用いた技術検証を当社のイノベーションセンターで実施しています。システムのライフサイクル全般を支援する一連のソリューション・サービス開発を共同で進め、エッジコンピューティング市場をリードしてまいります。
■協業の背景・目的
デジタル技術でビジネス変革に取り組む企業にとってデータ利活用は、ビジネスの意思決定の迅速化、新たなビジネスやサービスの創出など企業や組織の競争優位性の源泉、且つ重要な資産となります。データ利活用には、大量のデータと高速な処理速度に対応できる、低遅延で負荷が軽減されたネットワーク、高度なセキュリティが実装されマルチアクセス可能な環境が必要です。データに近い場所で処理や分析を行うことでこれを実現する、分散型アーキテクチャ「エッジコンピューティング」への期待が高まっているため、VMware社と共同で取り組んでいくことを決定しました。当社は、強みであるインフラシステムにおける技術力や知見をもとに、VMware社のエッジコンピューティングソリューションを活用し、センサーやロボットなど大量のデータを生み出す環境をもつ製造業、電力・ガスなどのユーティリティ事業者、リアルタイム分析によるサービス提供が必要な市場へアプローチしていきます。将来的には、デバイスやアプリケーションの高度化を背景に、あらゆるネットワーク・クラウド領域での分散アーキテクチャが必要となるため、通信/テレコムエッジ、社会インフラなどの様々な市場にもサービスを提供していきます。
■VMware Edge Compute Stackを用いた技術検証
VMware Edge Compute Stackは、エッジコンピューティングにおける一貫した運用管理とセキュリティを提供するソリューションスタックです。VMware社の様々なソリューションを組合せることで、企業や組織は、エッジ、クラウド、データセンターのマルチクラウド全体で、コンテナや仮想マシン上のアプリケーションの迅速な構築、安定且つ統合的な運用を行うことが可能となります。
取り組みの一つとして、VMware Edge Compute Stack上でComputer Visionを利用する技術検証を実施しています。Computer VisionはGPUを活用し、カメラ映像上で、物体検出、転倒検出、盗難検出など、様々な業種・シーンで利用することが可能なソリューションの開発を目指しています。特に製造業においては、製造工程における欠陥の特定、製造ライン内への人の侵入を検知可能なセキュリティ確保の実現などを想定しています。
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<Computer Visionを活用した技術検証構成(場所:netone valley)>
また、技術検証は、当社が今年5月に開設した「イノベーションセンター netone valley」にて実施しています。本センターでは、最新技術を活用し、お客様に次世代のテクノロジーを体験いただく環境を用意しています。データ取得・可視化ツールを導入しており、建物内で生まれる様々なリアルタイムデータの取得、活用、および技術検証をスピード感と現実性をもって実施することが可能です。今後は、VMware社より発表された「VMware Edge Cloud Orchestrator」の技術検証にも取り組み、少数のIT人材での多拠点展開やソフトウェア、ハードウェアのライフサイクル管理の実現を目指します。
■今後の展望
当社は、あらゆるものがネットワークに繋がり、そのデータが情報となりビジネスや行動が変化する未来、デジタルプラットフォーム構想に向けて投資を進めています。エッジコンピューティングはその1つとなります。
今後、エッジコンピューティングに関する取り組みをソリューションからEdge as a Serviceへと拡張することで、データ利活用基盤の運用、設備投資に対する考え方を変化させていきます。あわせて、マルチクラウド環境全体に対してインフラストラクチャ自身のデータを元にしたセルフアシュアランス、予兆検知などの事前対応が可能となる自律型ネットワークインフラを目指します。2024年には、当社が開発を進めているNaaSソリューション、XaaSベンダー、インダストリアル・アプリケーションベンダーなどとのソリューション連携を含め、統合的なマネージドサービスの提供を目指していきます。
※セルフアシュアランス:ITインフラが自らの状態を監視し、自己修復・改善を行うことでITインフラの最適化を目指すもの
VMware, Inc. エッジ ビジネス部門(SEBU)上級副社長兼ゼネラルマネージャ
サンジェイ・ウパール様 コメント
ネットワンシステムズ株式会社との SD-WAN における協力関係を基盤に、製造業、自動車、重工業におけるSoftware-Defined Edge においても先駆者として新たな機会を切り拓いていくことを楽しみにしています。
VMware, Inc.について
VMwareは、あらゆるアプリケーションに対応したマルチクラウド サービスを提供するリーディング プロバイダであり、企業によるコントロール下でのデジタル イノベーションを実現します。VMwareのソフトウェアは、イノベーションを加速させる信頼性の高い基盤として、企業が未来を築くために求められる柔軟性と選択肢を提供します。カリフォルニア州パロアルトに本社を置くVMwareは、同社の2030 Agendaを通じて、より良い未来の構築に取り組んでいます。VMwareの詳細は www.vmware.com/jp をご覧ください。
ネットワンシステムズ株式会社について
ネットワンシステムズ株式会社は、優れた技術力と価値を見極める能力を持ち合わせるICTの目利き集団として、その利活用を通じ、社会価値と経済価値を創出するサービスを提供することで持続可能な社会への貢献に取り組む企業です。常に世界の最先端技術動向を見極め、その組み合わせを検証して具現化するとともに、自社内で実践することで利活用ノウハウも併せてお届けしています。
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