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NTTデータ先端技術株式会社

大規模言語モデルの活用による「デジタルAIアシスタント」の実現に向けた共同検証を開始

(Digital PR Platform) 2023年10月05日(木)15時00分配信 Digital PR Platform

 NTTデータ先端技術株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤原 遠、以下:NTTデータ先端技術)とAlgoAnalytics Pvt. Ltd.(本社:Pune, Maharashtra, India、Chief Executive Officer:Aniruddha Pant、以下:AlgoAnalytics社)は2023年10月より、大規模言語モデルを高度に活用した「非定型業務」自動化の実証実験(以下:本検証)を共同で開始します。

【背景】
 急激な社会環境の変化に伴い、企業の業務の複雑性が増しています。現在、様々な法令や企業コンプライアンス、情報セキュリティルールの整備に加え、新型コロナウイルスの流行を発端にした職場環境の変化などの要因により、従来に比べ業務の複雑化が進んでいます。
 これまで、企業では業務の効率化と生産性の向上を目的として、高度な業務システムの導入やRPA(Robotic Process Automation)の導入を進め業務の自動化が推進されてきました。従来のアプローチでは、プロセスと入出力のフォーマットが予め定まっている「定型業務」を中心とした自動化が推進されてきましたが、コミュニケーションを前提とし、人の判断を必要とする「非定型業務」に対する自動化は難しいとされてきました。例えば、「会議」というコア業務には、「意思決定を行う」という真のコア業務のほかに、議題や優先度、関連業務といった事項を考慮した会議参加者全員のスケジュール調整や、参加者が遠方の場合には出張手配を行うといった、定型化が困難なコア付帯業務が存在します。このような「非定型業務」に対して大規模言語モデルを活用することでさらなる自動化の推進が期待されます。




[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/1718/77330/700_323_20231004194028651d411c40a42.png


図1 本検証の対象業務

【共同検証の概要】
 近年、米国OpenAI社のChatGPTをはじめとする事前学習済みの大規模言語モデルの登場により、既存AIの課題であった「精度」や「学習コストの問題」といった導入障壁が下がり、コスト対効果が低いとされてきたロングテールな業務(頻度は少ないが決してなくならない業務)への適用が可能となってきました。
 本検証では、大規模言語モデルをベースとしたAIが、インタラクティブなコミュニケーションを必要とする非定型業務を代替するデジタルAIアシスタントとして機能することが可能かについてユースケースを通して検証します。デジタルAIアシスタントが代替するコア付帯業務は、コア業務と密接に結びついているため、業務の遂行には業界や業務に関する知識が必要です。デジタルAIアシスタントが従業員と相談しながら必要な業務知識や情報をもとに自律的に業務遂行するエージェント機能の実用性評価を行います。




[画像2]https://user.pr-automation.jp/simg/1718/77330/700_350_20231004194031651d411f751db.png


図2 【ユースケース】スケジュール調整

 本検証の実施体制は、優れた自然言語処理技術を持つAlgoAnalytics社とAIによる自動化ノウハウを持つNTTデータ先端技術が共同で行うことにより、先進技術の活用によるサービス化の早期実現を目指します。


【デジタルAIアシスタントの目指す姿】
 本取り組みを通して、従業員一人に対して専属のデジタルAIアシスタントが伴走し、過去のコミュニケーションを通じて収集したデータから、個別業務に特化したデジタルAIアシスタントへの指示を行います。例えば、「航空会社の好み」、「新幹線の座席位置」などといった個人の嗜好や傾向を学習し、その情報をもとに出張手配を行うといった「空気の読めるパートナー」としてデジタルAIアシスタントが振舞うことにより、従業員が本来の真のコア業務に集中できる環境を提供し、業務の質と生産性の向上に寄与します。



[画像3]https://user.pr-automation.jp/simg/1718/77330/700_349_20231004194034651d4122f2f0b.png


図3 デジタルAIアシスタントの目指す姿

【今後について】
 本検証による実効性評価とともに、ビジネス改革・デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目指すお客様との共創によるデジタルAIアシスタントの成熟をはかり、コンサルティングサービス等を含む企業内への導入支援サービスの2024年4月までの開始を目指します。

【AlgoAnalytics社について】
 AlgoAnalytics社は、機械学習の専門知識を持つインドでも有数の極めて優れた企業です。数学、コンピュータサイエンスや複数ドメインの専門知識を有し、さまざまな構造化データ/非構造化データを扱う専門化集団であり、グローバル市場に向け専門的な技術やサービスを提供しています。
 また、過去5年間でNTTデータグループのR&D案件および顧客案件を50以上実施した実績を有しています。

【AlgoAnalytics社概要】
(1)所在地:Pune, Maharashtra 411045, India
(2)代表:Aniruddha Pant, Phd.
(3)設立:2016年5月
(4)事業内容:AI、ML:Machine Learning(機械学習)、MLOps(機械学習基盤)、クラウドアーキテクチャを活用したソリューションの提供
(5)URL:https://www.algoanalytics.com

*文中の商品名、会社名、団体名は、一般に各社の商標または登録商標です。

【本件に関するお問い合わせ先】
■製品・サービスに関するお問い合わせ先
NTTデータ先端技術株式会社
ソフトウェアソリューション事業本部
デジタルソリューション事業部
デジタルイノベーション担当
松澤、城塚、家亦、中澤、橋口
Mail:sws-sales@intellilink.co.jp

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