プレスリリース
フェリス女学院大学生の国際協力団体「Keep The Smile」がマダガスカル共和国を2023年9月に訪問--小学校への文房具寄付と現地調査活動に参加--
フェリス女学院大学(神奈川県横浜市/学長:荒井真)の公認団体、国際協力団体「キープ・ザ・スマイル」(以下、KTS)が、2023年9月にマダガスカル共和国の小学校2校を訪れ、本学の学生から寄付された文房具1,178点を無事に届けました。現地ではチョコレート専門学校での研修やエコツーリズムやフェアトレードの現地調査に参加。この様子はマダガスカル新聞(日刊:9月12日)の経済面に掲載され、同様の内容が全国テレビで放映されました。
現地訪問調査の主な目的
(1) 日本におけるフェアトレード商品販売促進のための情報収集
マダガスカルの環境保全型農業(特に森林農法 agroforestryや有機農業organic farming)の様子、および商品の生産方法や特長(品質管理、流通過程、農家の生計向上効果など)を詳しく把握して、これらのフェアトレード商品の日本における販売促進に役立てること。(これまでにもロベール社のチョコを仕入れて販売している。)
(2) 企画旅行「フェアトレードチョコレートの旅」の開発
特に森林農法によるカカオ生産と、同国内での高品質チョコレート製造の意義(雇用拡大や技術向上)を日本に発信し、これらを体験・応援する企画旅行「フェアトレードチョコレートの旅」をマダガスカル・サービス社と共同開発する(日本人観光客増を図る)こと。企画にあたり、旅程の円滑さ、料金の積算、適切な受け入れ人数などを確認する。
(3) 大学生にできる国際協力の提案
上記(1)と(2)の広報のために、現場の写真(一部では動画)を撮影すると同時に、文化や社会課題を深く理解して、大学生にもできる国際協力を思案し、マダガスカルの人々との信頼関係をさらに育てていく(マダガスカルを知るための写真展を日本で開催予定)。児童向けに文房具の支援やドライフルーツ研究(栄養改善)を継続したい。
■マダガスカル共和国の小学校へ文房具を寄付
公認団体の国際協力団体キープ・ザ・スマイル(以下、KTS)が、2023年9月にマダガスカル共和国(アフリカ)の小学校2校を訪れ、本学の学生から寄付された文房具1,178点(写真)を無事に届けました。このプロジェクトは、KTSの発案により実現しました。7月中にキャンパス内で文房具の寄付を呼びかけ、KTS顧問の佐藤輝教授(国際交流学部国際交流学科)の引率のもと、渡航メンバー3名が各スーツケースで同国に持参しました。
マダガスカル中部のアンカディノンドリー・サカイ町ロバソア小学校の低学年(写真)約70名、および北部のアンカタフェヘリー・アンバンジャ公立小学校の高学年約60名にノートや筆記用具を手渡し、たいへん喜んでいただくことができました。
■エコツーリズム、フェアトレードの現地調査
マダガスカルは、国際的に有名な高級カカオの産出国でもあります。KTSのメンバーは、滞在期間中は研修に参加し、ナニサナにあるエデニア・チョコレート専門学校工房内で、チョコレートとカカオ豆の利点、カカオ豆の加工技術を学びました。メンバーたちは、渡航前(2021年11月)にもビデオ会議を通じて、この施設が提供するチョコレート生産に関するトレーニングを受講しています。
その後、アンバンジャ地域を訪問し、地元の農園主や技術者と会い、カカオ農園や苗床を見学しました。アグロフォレストリー(農業(Agriculture)と林業(Forestry)を組み合わせた造語)や有機農業、カカオ産業の生産方法や特徴など、マダガスカルの環境に優しい農業に関する知識を習得することが目的です。この知識は、日本でマダガスカル製品のマーケティングを促進するのに役立てることができます。
KTSのメンバーは、マダガスカル訪問の一環として、マダガスカルの文化や社会問題について調査し、今後の現地へのスタディーツアー企画での協力を検討する予定です。帰国後は、横浜市内でマダガスカルに対する意識を高めることを目的とした写真展を開催する予定です。
現地での活動の様子は、マダガスカル新聞(日刊:9月12日)の経済面に掲載され、同様の内容が全国テレビで放映されました。
■佐藤 輝 教授(国際交流学部国際交流学科)コメント
文房具の寄付では、丸善雄松堂株式会社の皆様からも多大なるご協力をいただきました。
また、渡航費の一部については株式会社キクシマの皆様によるSDGs基金「かがやき活動応援コンペティション」*から補助をいただきました。エコツーリズムやフェアトレードといった今回の現地調査における訪問先との日程調整ではマダガスカル・サービス社の方々のご尽力が不可欠でした。あたたかいご支援を誠にありがとうございました。
■学生のコメント
吉川 日菜さん(国際交流学部国際交流学科1年:Keep The Smileメンバー)
マダガスカル語は挨拶だけを覚えて行きましたが、どこへ行っても親切に声をかけていただきました。文房具は、生徒たちに確実に届けるために、手渡しという方法をとりました。生まれた国により教育環境が大きく違うことを知り、帰国後は現地で経験したことをもっと深く学びたくなり「グローバル化と生活」「ことばとフィールド(フィリピン)」を履修中です。今後も教育現場への支援を継続していきたいと考えています。
【関連情報】
Midimadagasikara 掲載日:2023年9月12日
内 容:Filire cacao : Des Japonais en formation Madagascar(フランス語)
マダガスカルのテレビ番組
https://youtu.be/bAuzPN2hGXs?feature=shared
公認団体Keep The Smile
https://www.ferris.ac.jp/life/union_club/33.html
Instagram https://www.instagram.com/_keep_the_smile/?hl=ja
Keep The Smileは2020年に設立され、2021年に大学公認団体になったまだ新しい団体です。アジア・太平洋諸国の人々の生活を知り、諸問題に対して国際的で広い視野をもって活動してきました。現在は、主に横浜南部市場でフェアトレード商品の販売やフェアトレード商品を使った料理教室を行っています。不定期でマダガスカル勉強会も開いています。
公認団体Keep The Smileの活動実績
2023年2月27日 「横浜のフェアトレードネットワークを広げる交流セミナー」開催報告
https://magazine.ferris.ac.jp/20230227/17740/
横浜フェアトレード交流セミナー(2/11横浜、オンライン)【フェリス女学院大学国際協力学生団体Keep The Smile】
https://www.gpn.jp/info/member/8a89995c-f806-4ee5-a77b-720ad147dc38
2021年8月18日 国際協力団体キープ・ザ・スマイルがフェアトレード品を販売
https://magazine.ferris.ac.jp/20210818/7713/
株式会社キクシマSDGs基金「かがやき活動応援コンペティション」
応募期間:2022年8月1日〜9月30日
https://www.kikushima.co.jp/sdgs/policy_initiatives.html#policy--fund
港南区(株)キクシマ SDGs活動資金を寄付 企業・団体10者応援 2022年12月1日号
https://www.townnews.co.jp/0112/2022/12/01/653651.html
■公式Webサイト https://www.ferris.ac.jp/
■公式Instagram https://www.instagram.com/ferrisuniv/
(学生広報スタッフの協力を得てキャンパスライフを紹介しています)
▼本件に関する問い合わせ先
広報課
荒井(薫)、荒井(萌)
住所:〒245-8650 横浜市泉区緑園4-5-3
TEL:045-812-9624
FAX:045-812-8395
メール:kikaku@ferris.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/