プレスリリース
武蔵野学芸専門学校高等課程が東京藝術大学との連携授業「東京芸大サマーキャンプ」を実施 -- 9コースの特別授業で次世代のアートを背負う生徒を育成
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武蔵野学芸専門学校高等課程(東京都武蔵野市、校長:三上慎之介)は8月22〜24日、東京藝術大学との教育連携授業「東京芸大サマーキャンプ」を実施した。これは、中高教育においてアート(芸術)の重要性と社会的認知の向上を目指すとともに、日本のアートシーンを担う次世代の生徒を育成することを目標として行われる合宿形式の特別プログラム。今年度はガラス造形、七宝、モザイク画など9コースが開講され、生徒らは東京藝術大学取手キャンパス(茨城県取手市)で同大の教員から直接作品制作の指導を受けた。
武蔵野学芸専門学校高等課程では2016年度から東京藝術大学との教育連携授業「東京芸大サマーキャンプ」を実施している。
今年度はガラス造形、金工(音楽彫刻)、鋳金、七宝、沈金(漆)、石彫、モザイク画、染織、木工の9コースを開講。生徒はこれらの中から希望の授業を自由に選んで受講し、東京藝術大学の教員から指導を受けた。また、同大の田中航講師による金属工芸に関する特別講義も行われた。
同プログラムについて三上慎之介校長は「このアートについて語り合う、また実素材に触れる制作で新しい発想や発見につなげていく教育こそがアート教育であり、これからの社会で求められるクリエイティブな発想を持った人材を育成することにつながります」と語る。
武蔵野学芸専門学校では今後も、自校の学校教育の中に収まらず、多くの教育連携と企業連携によって、自ら社会問題を解決できる人材を育てていく。
【東京藝術大学 美術学部】
明治17年7月、文部省専門・普通両学務局に図画教育改良を目的とする図画調査会が置かれおかれ、調査の結果、官立美術学校を設立することに決定。翌18年12月、文部省学務一局に図画取調掛がおかれ、アーネスト・フェノロサ、岡倉覚三(天心)、狩野芳崖、狩野友信その他が委員となって設立の準備を始めた。同掛は明治19年2月に事務所を小石川植物園内に移し、岡倉覚三がその主幹となった。
同年9月に文部省は宮内省と協議の上、文部省参事官浜尾新を委員長とし、フェノロサ、岡倉を委員として欧米の美術及び美術教育視察を行わせ、翌20年10月に図画取調掛は東京美術学校と改称し、校則を定め、21年12月に教育博物館跡(現在地)に移転した。
明治22年2月、わが国固有美術の振作発揚を旨とする5年制の学校として、当初は普通科(2年)、専修科(3年)、特別の課程(1年)を置き、授業を開始した。普通科では実技は絵画・造形を兼習し、専修科では絵画(日本画)、彫刻(木彫)、美術工芸(金工・漆工)の3科に分れ,普通図画教員志望者は、普通科修了後、特別の課程を履修することとした。
その後、明治25年に鋳金科を、明治28年に鍛金科を、翌29年に西洋画科(昭和8年油画科と改称)及び図案科を、明治32年に塑造科を、明治40年に図画師範科(3年制)を、大正3年に製版科(3年制,大正12年廃止)を、翌4年に臨時写真科(3年制、大正15年廃止)を、 大正12年に建築科を設置、 昭和21年には、それまで男子のみの学校であったが、女子の入学が許可されるようになったのをはじめとして幾度か制度その他の改革を経て、昭和27年3月廃校となった。
当時は年限1年の予科、年限3〜6年の本科(絵画科、彫刻科、工芸科、建築科)と師範科、年限2年の研究科からなる専門学校だった。
(東京藝術大学HP「東京美術学校沿革」から引用* 一部編集)*東京藝術大学は昭和24年5月、東京美術学校と東京音楽学校を前身として創立。
【武蔵野学芸専門学校高等課程について】
武蔵野学芸専門学校は、1919年に設立された財団法人協調会が元となっている。協調会は渋沢栄一、徳川家達らを中心に設立された労資協調のための研究調査・社会事業を行った財団法人であった。
1946年にGHQの指示により解散した後、中央労働学園専門学校を設立、1949年には大学に昇格し、中央労働学園大学となった。その後、同大学は法政大学社会学部に併合され、1987年に武蔵野外語専門学校を設立。2015年に武蔵野学芸専門学校に校名変更し、美術とアートを勉強する学校として専門課程と高等課程の2課程を設置した。
武蔵野学芸専門学校では少人数制の専門教育を行う美術学校として、専門課程ではデザイン専攻でグラフィックデザイン、イラストレーション、ファインアート専攻では油絵、日本画等を学ぶことができる。そして、高等課程では美大進学コース(油絵・日本画・デザイン)とイラストコースを設置し、多岐にわかれる領域を指導できる体制を整えている。
また、これからの社会を背負っていく生徒・学生にとってアート教育が必要不可欠なものであると考え、2018年には武蔵野学芸美術教育研究所を設置し、所長に佐藤美術館学芸部長の立島惠氏が就任。さらに、研究員として多重知能理論をもとにSTEAM教育、アートセラピーを研究している金沢大学の有賀三夏講師が就任したことで、研究所では欧米諸国の教育に取り入れられている多重知能理論(※)、芸術思考、STEAM教育の3つを関連させて同校の教育に組み込むサポートを行っている。
武蔵野学芸専門学校では高等専修学校教育、専門学校教育によって、より多くのアート思考とデザイン思考を持った人材を生み出すことを目標にしている。そして、こうした思考を持った学生を育成するために、同校では1つ1つの課題において「観察する」「考える」「構成する」「表現する」の4つのプロセスを大切する授業を展開している。
(※)多重知能理論について
多重知能理論とは、人がもともと持って生まれた才能を8つの知能で表す理論のこと。ハーバード大学のハワード・ガードナー教授が提唱したもので、有賀講師もガードナー教授の教え子である。
この理論は、知能は単一のものではなく複数あるという考えから生まれたもので、「論理・数学的知能」「対人的知能」「音楽・リズム知能」「視覚・空間的知能」「身体・運動感覚知能」「言語・語学知能」「内省的知能」「博物的知能」の8つの知能のうち、1つから3つ程度を持っていると考えられている。そのため、人は長所やプロフィールが個人によって変わってくるのである。
そして、ここではアートというキーワードが出てくることはないが、実はアートはこの8つ全ての知能と関わりを持っている。アートを幼児教育はもちろんのこと小中高教育に取り入れることは、個人の知能を目覚めさせ、人が持っている才能を育てる可能性を大いに秘めているといえる。
これからの社会において、自分の特徴を知った上でクリエイティブな発想で問題解決を創造、実現できる人材育成を行うことは、学校教育の必須条件になってくるものと考えられる。
・URL: https://musagei.jp
(参考:武蔵野学芸専門学校公式サイト内)
・【高等課程NEWS】東京藝術大学との教育連携授業 no.1
https://musagei.jp/news/details.html?rec=447
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・武蔵野学芸専門学校高等課程が東京藝術大学との連携授業を実施 -- 同大の教員による直接指導で次世代のアートを背負う生徒を育成(2022.09.21)
https://www.u-presscenter.jp/article/post-48925.html
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