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プレスリリース

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柿タンニンによる悪玉コレステロール値低減作用を臨床試験で実証 「和歌山のたねなし柿」機能性表示食品として消費者庁に届出完了 JAビルで記者発表を行います

(Digital PR Platform) 2023年09月06日(水)20時05分配信 Digital PR Platform



和歌山県農業協同組合連合会と大阪公立大学、近畿大学生物理工学部・農学部は、「和歌山のたねなし柿(和歌山県産中谷早生、刀根早生および平核無)」に含まれる「柿タンニン」を摂取することで、悪玉(LDL)コレステロール値を低減させられることを臨床試験で実証しました。この試験結果をエビデンスとして、消費者庁に機能性表示食品としての届出を行い、2023年8月に受理されました。これにより柿果実特有の成分に基づき、初めて機能性を表示して販売できることになります(届出者 和歌山県農業協同組合連合会)。
つきましては、「柿タンニン」が悪玉(LDL)コレステロール値を低減させることを示す研究成果と、機能性表示食品の届出完了について下記のとおり記者発表を行いました。





日時 :2023年9月6日(水)15:00〜
場所 :和歌山県JAビル8階 第1会議室
発表者:柿消費拡大対策事業協議会(委員長、副委員長)、和歌山県農業協同組合連合会
概要 :
(1)柿タンニン
柿タンニンはポリフェノールの一種で、蛋白質と結合する性質を持つことから、皮のなめしなどにも利用されています。水溶性のタンニンは強い渋みの原因となる物質です。渋柿の「渋抜き」では、水溶性のタンニンを不溶化することで、渋みを感じなくさせています。今回の臨床試験には不溶性の柿タンニンを使用しています。
(2)柿タンニンの機能性
コレステロール値が高めのボランティアを対象とした臨床試験において、柿タンニン1日2.1gの摂取を4週間続けることで、悪玉(LDL)コレステロール値を有意に低減させられることが実証されました。このタンニンの量は、和歌山県産柿「和歌山のたねなし柿」の生果を1日1個食べることで摂取できます。
(3)機能性表示食品
機能性表示食品は、その食品に健康の維持や増進に役立つ機能をもつ成分が含まれていることを実証し、事業者の責任において商品に表示を行うものです。事業者が国の定めた一定のルールに基づき安全性や機能性に関する評価を行うとともに、生産・製造、品質の管理体制、健康被害の情報収集体制を整え、安全性、有効性についての科学的根拠とともに消費者庁長官に届け出たものです。届出された内容は、販売前に消費者庁のウェブサイトで公開され、消費者は商品の安全性や機能性がどのように確保されているのかなどについて、確認することができます。
(4)届出受理までの経緯(届出の背景)
和歌山県の柿の収穫量は4万2千t(2022年産)で、44年連続で日本一を誇ります。
柿生産のトップランナーである和歌山県において、JAグループ和歌山では柿消費拡大対策事業協議会を中心に2015年3月から柿の健康機能性成分について科学的な知見を踏まえたデータ収集に取り組んできました。その結果、2017年にはビタミンCの栄養機能表示を開始し、同時に、葉酸については多く含むという強調表示を始めました。
併せて、柿の苦渋み成分である柿タンニンの健康機能にも注目し、すでにみかんのβ-クリプトキサンチンなどで実績がある機能性表示食品としての届出を目指しました。大阪公立大学、包括連携協定を結ぶ近畿大学生物理工学部・農学部の専門家の協力を得ながら、和歌山県の支援をうけ、JA和歌山県農が主体となり、臨床試験を実施しました。その結果、機能性のエビデンスとなるデータが得られ、この度、2023年8月に届出が受理されました(届出者:和歌山県農業協同組合連合会、届出番号:I361)。
これは、柿特有の成分を関与成分とする初めての機能性表示食品です。これまで、機能性表示をする農産物の関与成分として、18種類の成分が届け出られていましたが、今回の届出で19番目の新たな成分が追加されたことになります。新たな成分の機能性を系統組織が主導した臨床試験の結果を根拠に実証した事例はこれまでありません。

【関連リンク】
生物理工学部
https://www.kindai.ac.jp/bost/
農学部
https://www.kindai.ac.jp/agriculture/

▼本件に関する問い合わせ先
広報室
住所:〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1
TEL:06‐4307‐3007
FAX:06‐6727‐5288
メール:koho@kindai.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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