プレスリリース
大阪ガスは、丸紅、PERU LNG S.R.L.(以下「ペルーLNG社」)と、ペルーLNG基地内におけるe-methane*1(以下「e-メタン」)製造・液化、日本への輸出などに関する詳細検討(Pre-FEED)を開始するための契約を締結しました。
本発表は、3社で2022年7月より進めてきた検討*2を踏まえたものであり、2030年に年間約6万トンのe-メタンを製造することを目指します。
水素の利用形態の一つであるe-メタンは都市ガスとほぼ同じ成分であり、既存のLNGの液化・輸送設備および都市ガスインフラやお客さま先の燃焼機器を利用できるため、スムーズなカーボンニュートラルへの移行と社会コストの抑制が可能です。
Daigasグループは、e-メタンを都市ガスのカーボンニュートラル化を実現する新エネルギーとして普及させるため、日本国内での技術開発・実証に加え、北米、南米、豪州、中東、東南アジアなどでのe-メタン製造事業の可能性を検討しています。
これまでの検討において、水力、太陽光、風力などの豊富で安価な再生可能エネルギーにより生成したグリーン水素*3と、ペルーLNG基地から回収された二酸化炭素(以下「CO2」)を原料として、ペルーLNG基地においてe-メタンを製造することで、価格競争力のあるe-メタンを製造できる可能性を確認しました。
詳細検討においては、ペルーLNG基地にて、年間約6万トン(1万Nm3/h)のe-メタンを製造・液化して日本などへの輸出やペルー国内に供給することを想定した、原料調達の条件協議やプラント建設の仕様検討、事業性の算定を行う予定です。今後、2025年の投資意思決定、2030年のe-メタン製造開始を目指します。
Daigasグループは、2021年1月に発表した「カーボンニュートラルビジョン」や2023年3月に発表した「エネルギートランジション2030」のもと、脱炭素社会に貢献する技術・サービスの開発に取り組み、気候変動をはじめとする社会課題の解決に努め、暮らしとビジネスの“さらなる進化”のお役に立つ企業グループを目指してまいります。
*1 グリーン水素などの非化石エネルギー源を原料として製造された合成メタンに対して用いる呼称
*2 2022年7月14日「丸紅、ペルーLNG社とのペルーにおけるメタネーションに関する共同検討の開始について」にて公表済
https://www.osakagas.co.jp/company/press/pr2022/1308276_49634.html
*3 再生可能エネルギーなどを使って、製造過程においてもCO2を排出せずに作られた水素
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関連リンク
Daigasグループ カーボンニュートラルに向けた挑戦
https://www.daigasgroup.com/cnv/