プレスリリース
〜国内の犬の飼育頭数が減少してる危機的な現状を明らかに〜 長い年月をかけて築きあげてきた犬との豊かな共生の大切さを見つめ直す一冊 「日本から犬がいなくなる日」著書ご案内
「ヒトと動物の関係学」の研究者として、人間と犬の関係を長きに渡って見つめてきた林 良博(はやし・よしひろ 現・国立科学博物館顧問)は、国内の犬の飼育頭数が減少しているという危機的な現状を明らかにするとともに、「犬の幸せ」さらには「犬と共に在れる人の幸せ」について考えた著書「日本から犬がいなくなる日」を、4月24日に発売しました。
本書は、多くの恩恵的な影響を人間に与えてくれた犬が、日本から姿を消そうとしている現状を明らかにしたものです。現実に、この本のタイトルでもある「日本から犬がいなくなる日」に向けてのカウントダウンは始まっています。その一端として、犬の繁殖において人間の介在はとても重要なものですが、その仕組みに、破綻が生じてしまっていることがあげられます。2023年の現時点は、「日本から犬がいなくなる日」に向けて、その開始時点から数年が経ったところと捉えられ、このまま進めば、日本の犬の飼育頭数は急減し、2030年代には「日本から犬がいなくなる日」が現実味を帯びてきます。
本書は、多くの方々に、私たちが犬から多大な影響を得てきたことを改めて感じていただき、日本における犬の飼育頭数が減っている現状と、その原因を知っていただこうとするものです。そして、犬にとっての幸せとは何か、人間が犬に対して、また私たち自身に対してできることは何かを、みなさんと考えていきます。
◆本書目次
第1章 日本から犬がいなくなる
・犬との生活が私たちにもたらしてきたもの。子どもが犬と戯れることができない国になる。
第2章 なぜ犬の飼育頭数が減ってしまうのか
・ブリーダー業界の変化。ブリーディングのルールの国際比較。
第3章 人と犬がともに過ごす豊かな生活のために
・犬の幸せとは何か。人と犬の暮らしを維持していくために。
◆書籍情報
【書 名】 「日本から犬がいなくなる日」
【著 者】 林 良博(はやし・よしひろ)
【発 行】 株式会社時事通信出版局 ISBN:978-4-7887-1875-3 C0095
【価 格】 1,540円(税込)
【発 売】 全国書店
【発売日】 2023年4月24日
【著者紹介:林 良博】
1946年生まれ。農学博士。東京大学農学部卒業。ハーバード大学客員研究員、コーネル大学客員助教授を経て、東京大学教授、同大学農学部長、同大学理事・副学長、東京大学総合研究博物館館長、山階鳥類研究所所長、東京農業大学教授、国立科学博物館館長、ヒトと動物の関係学会会長、日本獣医解剖学会会長等を歴任。現在は国立科学博物館顧問を務める。
主な著書・監著書として『犬が訴える幸せな生活 わかって下さい! 何を考え、何を望んでいるか』(1995年、光文社)、『検証アニマルセラピー ペットで心とからだが癒せるか』(1999年、講談社)、『ペットは人間のお医者さん―共に暮らすための知恵と実践』(2001年、東京書籍)、『イラストでみる犬学』(監修)(2000年、講談社) 、『ヒトと動物―野生動物・家畜・ペットを考える』(共著、2002年、朔北社)等がある。
関連リンク
書籍サイト
https://bookpub.jiji.com/book/b624568.html