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大阪ガス株式会社

電力需要、発電量を予測する電力ビジネス事業者向けサービスの提供開始について

(Digital PR Platform) 2023年07月03日(月)12時05分配信 Digital PR Platform

〜独自の気象予測関連技術を活用した初の有償サービス化〜

 大阪ガスは、独自の気象予測技術*1とAI(合わせて、以下「気象予測関連技術」)を活用して、7月1日から、電力需要、発電量を予測するサービスの提供を開始しました。本件は、独自の気象予測関連技術を活用した初めての有償サービスです。
 本サービスの提案・販売は、大阪ガス100%子会社の関西ビジネスインフォメーションが行います。

 現在、多くの小売電気事業者は、日々の電力需要を予測し、需要計画を立てて、小売事業を行っています。また発電事業者は、日々の発電量を予測して、発電計画を立てて、発電事業を行っています。
 電力の需要や供給(発電)の計画と実績が一致しなければ、インバランスが発生して、電力ビジネスの収益性に影響を与えます。このようなことから、電力ビジネスを行う電気事業者にとって電力需要や発電量を予測することは必要かつ重要であり、大阪ガスにおいても、予測技術の開発と自社の電力事業における活用や改良を進めてきました。

 本サービスは、独自の気象予測技術とAIを組み合わせることで、電力需要、太陽光・火力発電量の予測を行い、予測データを電気事業者向けに販売するものです。
 これにより、電気事業者の日々の業務の効率化に加え、発電(需要)計画値と実績値の差分(インバランス)の低減による収支改善*2などに貢献することが期待されます。
 既に、複数の大手エネルギー企業と電力需要予測を提供するための契約を締結しており、7月1日からサービスの提供を開始しました。
 
■電力需要AI予測
 本予測は、送配電事業者の系統需要や、小売電気事業者の顧客需要を予測します。電力需要に大きな影響を与える気温などの気象予測データと、曜日などの情報から、過去の気象情報と電力需要実績の相関などを学習したAIが、高精度に予測します。

■太陽光発電量AI予測
 本予測は、太陽光発電所の発電量を予測します。発電量に大きな影響を与える日射量などの気象予測データと、発電所所在地や発電設備などの情報から、過去の気象情報と発電量実績の相関などを学習したAIが、高精度に予測します。
 
■火力発電量AI予測
 本予測は、天然ガスなどを燃料とするガスタービン式火力発電所の発電量を予測します。発電量に大きな影響を与える空気の密度を決定する気温、気圧などの気象予測データと、発電実績や運転条件に関する情報から、過去の気象情報と発電量実績の相関などを学習したAIが、高精度に予測します。


■本サービスの提供体制

[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/2295/73313/600_245_2023070309521964a21bc37b7f8.PNG


 大阪ガスは、2008年から気象予測の研究を開始し、2013年から気象条件の影響を強く受ける自社のエネルギービジネスにおいて、自社で予測した結果の活用を開始しました。また、AIの活用による精度向上にも取り組んできました。現在、独自の気象予測関連技術を活用した鉄道分野、農業分野、建設工事分野でのサービス開発・実証・試運用を進めており、これらの有償サービス化も目指しています。

 Daigasグループは、今後も、エネルギー事業で培った技術やノウハウを最大限活用し、お客さまの暮らしとビジネスの“さらなる進化”のお役に立つ企業グループを目指してまいります。
           
*1:当社の気象予測は、予測対象地域を高解像度の小さなメッシュに区切ってデータ解析を行うことで地形影響などを考慮したきめ細やかな予測を行うことができるとともに、観測データに基づく機械学習も組み合わせて高精度化を図っている点が特長。
*2:発電(小売)事業者は、インバランス量に応じた料金の精算を一般送配電事業者と行う。
一般的に、インバランス単価は価格変動が激しく、収益性に影響を与えるため、計画と実績を一致させることが収益の安定化・向上につながる。



[画像2]https://user.pr-automation.jp/simg/2295/73313/680_355_2023070309531564a21bfb96a75.PNG


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