プレスリリース
【東京医科大学】精神科医療機関における、新型コロナウイルス感染症予防のオンライントレーニングで、予防知識向上に飛躍的な効果
東京医科大学(学長:林 由起子/東京都新宿区)茨城医療センター 総合診療科の小林大輝教授(前聖路加国際大学大学院公衆衛生科疫学講座講師)、国立精神・神経医療研究センター(理事長:中込和幸/東京都小平市、以下、NCNP)認知行動療法センター 久我弘典センター長らの研究グループは、精神科医療機関における新型コロナウイルス感染症予防に関する研究を行いました。
新型コロナウイルス感染症は、一般の病院に比べ精神科医療機関ではまん延しやすい可能性が指摘されています。本研究では、まん延予防のための医療従事者向けのオンライントレーニングを作成し、その効果を検証しました。
【概要】
東京医科大学(学長:林 由起子/東京都新宿区)茨城医療センター 総合診療科の小林大輝教授(前聖路加国際大学大学院公衆衛生科疫学講座講師)、国立精神・神経医療研究センター(理事長:中込和幸/東京都小平市、以下、NCNP)認知行動療法センター 久我弘典センター長らの研究グループは、精神科医療機関における新型コロナウイルス感染症予防に関する研究を行いました。
新型コロナウイルス感染症は、一般の病院に比べ精神科医療機関ではまん延しやすい可能性が指摘されています。本研究では、まん延予防のための医療従事者向けのオンライントレーニングを作成し、その効果を検証しました。
本研究は、厚生労働省令和3年度障害者総合福祉推進事業「精神科医療機関を対象とした感染対策研修に関する調査研究」の助成を受けて行っています。
なお、この研究成果は、2023年5月9日に国際精神医学情報誌「BMC Psychiatry」に掲載されました。
【本研究のポイント】
● 精神科医療機関における新型コロナウイルス感染症予防の、オンライントレーニング動画を作成しました。
● 医療従事者のオンライントレーニングの効果は、研修受講直後は知識調査での設問正答率は31.1%上昇しており、また研修受講3ヵ月後は14.9%上昇していました。
【研究の背景】
新型コロナウイルスは、一般の病院に比べ精神科医療機関ではまん延しやすい可能性が指摘されています。本研究では、まん延予防のための医療従事者向けのオンライントレーニングを作成し、その効果を検証しました。
【本研究で得られた結果・知見】
5都道府県の精神科医療機関から、合計224名の医療従事者が本オンライントレーニング及びその効果判定に参加しました。研修受講前と比べ、研修受講直後は知識調査での設問正答率は31.1%上昇しており、また研修受講3ヵ月後でも、研修受講前と比べ、14.9%上昇していました。職種、役職、経験年数により設問正答率やその上昇率に若干の差異はあるものの、短期的及び中期的な設問正答率の上昇は同様の傾向を示しました。
【今後の研究展開および波及効果】
本オンライントレーニング動画は、厚生労働省のホームページでも公開されており、全国の医療機関で使用頂けるものとなっており、精神科医療機関において医療従事者の新型コロナウイルス感染症予防知識の向上が期待できます。
( https://www.youtube.com/watch?v=qfMgSyC0f6E
)
【掲載誌名・DOI】
掲載誌名:BMC Psychiatry 23, 325 (2023).
DOI : https://doi.org/10.1186/s12888-023-04826-5
【論文タイトル】
Online training of Covid-19 infection prevention and control for healthcare workers in psychiatric institutes.
【著者】
Daiki Kobayashi,* Kayama Mami, So Fujishiro, Noriaki Nukanobu, Shu-ichi Ueno, Shotaro Kuwakado, Tatsuya Koyama & Hironori Kuga *:責任著者
【主な競争的研究資金】
厚生労働省令和3年度障害者総合福祉推進事業「精神科医療機関を対象とした感染対策研修に関する調査研究」
▼本件に関する問い合わせ先
企画部 広報・社会連携推進室
住所:〒160-8402 東京都新宿区新宿6-1-1
TEL:03-3351-6141
メール:d-koho@tokyo-med.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/