プレスリリース

正立顕微鏡「ECLIPSE Ni-L」を発売

(Digital PR Platform) 2023年05月23日(火)11時30分配信 Digital PR Platform

高演色LEDを採用し、自然光に近い見え方で明視野観察を実現


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正立顕微鏡「ECLIPSE Ni-L」





株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)の子会社、株式会社ニコンソリューションズ(社長:園田 晴久、東京都品川区)は、高演色※1LEDを採用し自然光に近い光源での観察を実現する、正立顕微鏡「ECLIPSE Ni-L」を発売します。標本の本来の色を忠実に表示でき、病理標本や細胞などの観察に効果を発揮します。
※1 光源が物体を照らした際に、自然光が照らした場合の色をどの程度再現できているかを示す指標を演色性といい、高演色は自然光が照らした場合と同等の色を再現できていることを意味する

発売概要
商品名: 正立顕微鏡「ECLIPSE Ni-L」
発売日: 2023年5月23日



開発の背景
病理分野における正立顕微鏡による明視野観察では、ハロゲン光源から長寿命のLED光源への置き換えが進んでいます。一方で、一般的にLED光源は青色が強く、得られる画像の色味が不自然になるという課題がありました。そこでニコンは、長寿命と高演色性を兼ね備えたLED光源搭載の正立顕微鏡を開発しました。

主な特長
1.高演色LED採用による高い色再現性
高演色LEDを採用し、さらに顕微鏡設計を独自に工夫することで、明視野観察に適した色や明るさを実現しています。光の色が一定に保たれるため、顕微鏡デジタルカメラや画像統合ソフトウェア「NIS-Elements」(別売)と組み合わせた標本撮影時の色情報が安定し、色再現性の高い画像を得ることが可能です。これにより、「NIS-Elements」による画像処理やAIを用いた画像解析の精度向上にも貢献します。




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ヒト病理組織のHE染色画像
「ECLIPSE Ni-L」と顕微鏡デジタルカメラ「Digital Sight 10」で撮影


2.長寿命で環境負荷やメンテナンス負荷を大幅低減
LED光源はハロゲン光源比約25倍の長寿命※2で、光源交換が殆ど必要ないため廃棄物を大幅低減します。また、低消費電力のためCO2削減にも貢献し、環境に配慮しています。光源の交換や手配といったメンテナンス負荷の大幅低減にも寄与します。
※2 約50,000時間、社内既定による推定値

3.カラーバランスフィルターの着脱不要で、ミスを未然に防止
色味を白色光に近づけるため、ハロゲン光源を採用した機種では、カラーバランスフィルターを使用して色調整を行っていましたが、フィルターを着脱し忘れる人為的ミスが発生するケースがありました。高演色を実現した「ECLIPSE Ni-L」では、カラーバランスフィルターを使用する必要が無いため、フィルター着脱のミスや手間が発生しません。

4.コンパクト設計による省スペース化を実現
ハロゲン光源を採用した機種では定期的な交換のため光源を外付けしていましたが、「ECLIPSE Ni-L」は筐体内にLED光源を内蔵することで、奥行きを約150 mm短縮しました。設置場所の自由度を高め、観察スペースの有効活用につながります。



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ハロゲン光源の「ECLIPSE Ni-U」 「ECLIPSE Ni-L」



5.病理クラウドサービスとの連携で業務効率が向上
病理クラウドサービス「Nikon Pathology Cloud Service」※3※4と連携することで、病理標本に関する補足情報を含めた病理画像データの保管や、リモートユーザーへのデータ共有をスムーズに行うことができ、業務効率の向上に寄与します。
※3 2023年5月23日現在 日本国内のみ対応
※4 本サービスは、人もしくは動物の疾病の診断、治療もしくは予防に使用されることを想定していません

主な仕様
光学系: CFI60無限遠補正光学系
照明系: 高演色LED光源内蔵 寿命50,000時間※2
接眼レンズ: CFI 10×、CFI 12.5×、CFI 15×、CFI UW10×
鏡筒: エルゴ鏡筒:俯角10°〜30°、双眼部伸長40 mm 双眼鏡筒、三眼鏡筒
レボルバー: 手動/電動レボルバー
ステージ: 手動ステージ
コンデンサー: 手動コンデンサー
観察方法※5: 明視野、落射蛍光、位相差、微分干渉、簡易偏光、鋭敏色偏光、暗視野
質量: 20 kg
寸法: W320 x H492 x D383 mm(明視野セット、エルゴ双眼鏡筒)
※5 IR-DIC 観察には使用できません


関連リンク
株式会社ニコンソリューションズ
https://www.nsl.nikon.com/jpn/

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