プレスリリース
東京家政大学米津亮教授の研究成果が科学技術振興機構「A-STEP成果集」に掲載 -- 歩行時の蹴りだしをサポートする短下肢装具を開発
東京家政大学健康科学部リハビリテーション学科(埼玉県狭山市)米津亮教授の研究課題「蹴り出しを支援できる炭素繊維強化プラスチックを内装した短下肢装具の開発」が、科学技術振興機構のA-STEP成果集(2023年3月版)に掲載された。この成果集はA-STEP(研究成果最適展開支援プログラム)で得られた研究開発成果を公開するもので、A-STEPのウェブサイトから閲覧できる。
科学技術振興機構の研究成果展開事業A-STEP は、大学等で生まれた科学技術に関する研究成果を国民経済上重要な技術として実用化することで、研究成果の社会還元を目指すプログラムである。米津亮教授のグループは課題名「蹴り出し推進型短下肢装具の開発 〜歩行特性を再現する加工技術の確立〜」として、シーズ育成タイプに採択され(課題番号: AS3015032S)、平成30年10月から令和3年3月まで研究を遂行した。
歩行中の蹴り出しを改善する短下肢装具を開発するため、柔軟で復元性と親和性を兼ね備えた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の成形技術を確立。140万回の曲げ疲労試験を実施しても破損しないCFRPの加工に成功した。
柔らかくヒトの動きに追従する特性を有するCFRPを短下肢装具に内装することで、歩行時のつま先の運動が再現可能になり、脳血管疾患を有する患者を対象とした実証実験にて蹴り出しの改善を確認している。
米津亮教授は「開発チームで試作した短下肢装具は、単に蹴り出しの際につま先が曲がる単純な発想を形にしたものです。対象者の目線に立った開発のアイディアは、学生さんも発想できると信じています。このような視点を持った学びを、大学生活で培ってもらいたい」とコメントしている。
◆A-STEP掲載情報
【課題名】蹴り出し推進型短下肢装具の開発 〜歩行特性を再現する加工技術の確立〜
【開発期間】平成30年10月〜令和3年3月
【掲載成果集】
https://www.jst.go.jp/a-step/seika/pdf/a-step-seika_202303.pdf
(15頁目に掲載)
●科学技術振興機構 研究成果最適展開支援プログラムへのアクセス
https://www.jst.go.jp/a-step/
▼本件に関する問い合わせ先
学校法人渡辺学園 東京家政大学
狭山学務部学務課
住所:埼玉県狭山市稲荷山2-15-1
TEL:04-2952-1628
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/