プレスリリース
クアンタム社、エンタープライズ向けソフトウェアデファインド・オールフラッシュ・ストレージ・プラットフォーム「Myriad」を発表
従来型ハードウェア中心システムの制約を解消するクラウドネイティブのファイル&オブジェクト・ストレージ・ソフトウェア
日本クアンタムストレージ株式会社(東京都港区、カントリーマネージャ:ロブ・ヒリゴス、以下クアンタム社)は、エンタープライズ向けオールフラッシュ・スケールアウト・ファイル&オブジェクト・ストレージ・ソフトウェア・プラットフォーム「Quantum Myriad™」を発表しました。Myriadの最新のクラウドネイティブ・アーキテクチャは、ここ数年で進歩を遂げたアプリケーションのフレームワークと設計を活用し、ハードウェア中心の設計の限界を克服する使いやすいソリューションとなっており、お客様は将来のストレージのニーズに適応しながら、ITスタッフの負担を軽減することができます。
IDCによると、今後5年間に生成されるデータの量は過去10年間の2倍以上になるとのことです*。しかし、ほんとどの企業はこれらのデータを20年前に設計されたシステムに保存し続けており、現在利用可能な最新のフラッシュ・メモリ技術を活用できていません。比較的新しいオールフラッシュ・ファイル&オブジェクト・ストレージ・ソリューションでさえ、専用のハードウェアを使用しており、クラウドでネイティブに運用できないため、トレードオフや妥協、複雑化につながっています。
Myriadは、最新のフラッシュ技術のために設計された全く新しいShared-Nothing・アーキテクチャで、これらの課題を解決し、規模を問わず一貫した低レイテンシのパフォーマンスを実現します。また、重複排除や圧縮、スナップショット&クローン、メタデータ・タグといったインライン・データ・サービスの採用により、AIやMLのデータ処理を高速化します。さらに、マイクロサービスやKubernetes®など、実績のある使い慣れたクラウド技術を活用することにより、どこで導入してもクラウドのシンプルさを実現しています。このソフトウェアは標準的な大容量フラッシュ・ストレージ・サーバーで動作するため、ITチームは将来のニーズに合わせて最新のハードウェアとストレージ・インフラストラクチャを迅速に導入することができます。Myriadを導入すれば、従来型のディスクベース・ストレージ・システムから、パフォーマンスの高速化、規模拡大、電力コストと設置スペースにおいても効率の高い、持続可能でグリーンなソリューションを実現するソフトウェアデファインド・オールフラッシュ・プラットフォームに置き換えることができます。
クアンタムのチーフ・デベロプメント・オフィサーであるBrian Pawlowskiは次のように述べています。「業界ではこれまで、データ量の増加に追いつくために、『ハードウェアの投入』で問題に対処してきました。現在市場に出回っているソリューションに何が欠けているかについて、お客様、パートナー、業界アナリストから寄せられたフィードバックを総合し、Myriadでは全面的に異なるアプローチをとり、その結果、20年にわたって構築したいと考えていたアーキテクチャが完成しました。Myriadはとてもシンプルで、予測のつかない未来に対して非常に適応性の高いストレージ・ソフトウェアです」
Myriadは、クアンタムの非構造化データ向けのソリューション・ポートフォリオを拡充するものであり、AIや機械学習、最新のデータ・レイク、VFXやアニメーション、その他の高帯域幅/高IOPSのアプリケーションなど、より高いパフォーマンスとスケールを必要とする急成長分野のユースケースに最適です。これらのユースケースは専用のスケールアウト型ファイル&オブジェクト・ストレージ市場成長の原動力となっており、2020年から2026年にかけての年平均成長率は12%、2026年には191億ドル市場になると予想されています**。
Myriadの主な特長は次のとおりです。
最新のフラッシュ技術のために設計された全く新しいShared-Nothing・ソフトウェア・アーキテクチャで、規模を問わず一貫した低レイテンシのパフォーマンスを実現します。
Kubernetesで調整された最新のマイクロサービス・アーキテクチャにより、回復力の高い「常時オン」アーキテクチャを実現し、新機能や修正を迅速に提供することでリスクを低減します。
バックグラウンドで自動的にデータを再構築/修復するとともに、ストレージ・クラスタの拡張/縮小/変更に合わせてデータのリバランシングを行う、インサービス・アップグレード中の自己修復機能・自動データ再配置機能。
クラスタ内のストレージ・ノードの検出/配置/構成を自動化し、ユーザーの介入なしにクラスタを無停止で拡張/縮小/変更することができます。
内部RDMAファブリックの自動ネットワーク管理により、大規模なMyriadクラスタの管理にもネットワークに関する専門知識は不要です。
インラインのデータ重複排除と圧縮により、フラッシュ・ストレージのコストを削減し、従来型のストレージ・プラットフォームよりもデータ効率を向上させます。
内蔵のスナップショット、クローン、スナップショット・リカバリー・ツールと「ロールバック」機能による、シンプルなデータ・セキュリティとランサムウェア・リカバリー。
インライン・メタデータ・タグにより、AIやMLのデータ処理を高速化し、リアルタイムのデータ分析を行えるとともに、タグに基づくデータ・レイクの迅速な作成、データ・パイプラインとワークフローの自動化が可能です。
クアンタムのクラウド型AIオペレーション・ソフトウェアに接続することで、セキュアなオンライン・ポータルからシステムの健全性、パフォーマンス、容量の推移などをリアルタイムで監視することができます。
IDCのインフラストラクチャ・システム、プラットフォーム&テクノロジーズ・グループのリサーチ・バイス・プレジデントであるDave Pearson氏は次のように述べています。「デジタル・ビジネスの次の時代を制するには、従来のデータセンターの制約を取り除くストレージの進化が必要です。要求の厳しい新たなワークロードに対応するには、低レイテンシと驚異的なIOPSが必要であり、次のアプリケーションの波を乗り切るためのスケーラビリティの向上とネイティブなクラウド相互運用性も必要です」
クアンタムのパートナーであるTrace3社のバイス・プレジデント兼セントラル・リージョン担当ゼネラル・マネージャーのTroy Watson氏は次のように述べています。「Myriadは、オールフラッシュ・ストレージ・システムに投資している多くの当社顧客と直接的に関係する製品です。まさに最新設計であり、クアンタムの非構造化データ向けソリューションのポートフォリオをさらに強化するものです。クアンタムと連携してこの革新的ソリューションを市場へ投入するのが楽しみです」
Myriadは現在、アーリー・アクセスのお客様向けにご提供中です。一般提供の開始は今年の第3四半期を予定しています。詳細についてはhttps://www.quantum.com/ja
をご覧ください。
*出典:IDC Video:Unstructured Data and Next-Gen Applications, March 2023
https://share.vidyard.com/watch/YuTcxCYDEffGWSpBUodZns
**出典:「IDC WW File and Object Based Storage Market Update and Forecast」(2022年12月)のデータに基づきます。パブリック・クラウドでのマルチテナント利用向けに設計された「共有」ファイル&オブジェクトベース・ストレージ・インフラストラクチャの収益は含まれません。
クアンタム社について
クアンタム社の技術とサービスは、お客様のデジタル・コンテンツのキャプチャ、作成、共有を支援し、且つ長期に渡って保存および保護します。データ・ライフサイクルのあらゆる段階に最適なソリューションを搭載したクアンタム社のプラットフォームは、高解像度ビデオ、画像、産業用IoTに、最速のパフォーマンスをご提供いたします。これが、世界中の大手エンターテインメント企業、プロスポーツチーム、研究機関、政府機関、大企業、クラウド・プロバイダーがクアンタム社のソリューションで世界を幸福に、安全に、スマートにしている理由です。詳細はhttps://www.quantum.com/ja/
を是非ご覧ください。
お問い合わせ
日本クアンタムストレージ株式会社(https://www.quantum.com/ja/
)
email: japan_info@quantum.com
Tel: 03-6890-3038(代表)
関連リンク
Myriad
https://www.quantum.com/ja/products/file-and-object/