プレスリリース
製品を通じた低炭素社会実現を加速。 業務用給湯器の「集合排気システム」全国展開で ボイラーからの取り換えを促進
〜カーボンニュートラルへ貢献に向けた課題を解消〜
湯まわり設備メーカーの潟mーリツ(本社:神戸市、代表取締役社長:腹巻知、資本金:201億円、東証プライム上場)は、製品を通じた低炭素社会実現を加速するため、2021年に北海道、東京、名古屋、大阪、福岡で先行発売した屋内設置50号マルチ給湯器用の「集合排気システム」を2023年4月に全国展開し、屋内設置ボイラーからの取り換えを促進します。なお、23年には15現場・150台の販売を目指します。
従来、病院、ホテル、学校などの大規模施設では、一度に高温で大量のお湯をつくりだす油焚きボイラーの屋内機械室への設置が主流でした。しかし、カーボンニュートラルに向け、ボイラーに代わる熱源機として、使用量に応じた細かな能力に対応でき効率的な運転が可能な業務用ガス給湯器の複数台連結設置(マルチシステム)の採用が進んでいます。複数台連結設置(マルチシステム)では、屋内に業務用給湯器を設置する際、給湯器1台ごとに排気筒が必要であることが導入のハードルとなっていましたが、当集合排気システムを採用することで排気筒を一本化することが可能となり、意匠性・施工性を高めました。屋内設置ボイラーからガス給湯器への取り換えにより、約20%(当社調べ)のCO2の削減貢献量が見込めます。
※集合排気システムは従来型専用です。
当社は、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環として、2030年までに国内で製造・販売する製品使用時のCO2排出量30%削減(2018年比)を目標に掲げ活動を進めております。
【参考情報】
設置場所の自由度が大幅に向上
十分な排気筒延長と合流設置が可能
[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/1529/70157/250_187_20230407163142642fc6de74560.png
従来は複数設置する給湯器の台数分だけ排気筒が必要なため意匠性の問題や建物強度に影響が出る恐れがある、といった課題がありましたが、当集合排気システムの導入で、最大8台連結を排気筒1本で対応できるためこの課題を解決するとともに、景観を損ねないメリットがあります。また、今までの屋内設置タイプの排気筒は7mまでしか延長できないため、設置場所が壁側に限定されてしまう課題がありましたが、延長は50mまで、煙突立上りも20mまで対応となり大型の施設にも対応可能となりました。
安全性を重視した集合排気システム
非燃焼中でも排気の逆流を防止
複数台連結によるマルチ運転の場合、運転中の給湯器の排気が、運転していない給湯器へ逆流する可能性がありますが、当集合排気システムは非燃焼中も給湯器本体内のファンの運転と集合排気アダプターにより、排気の逆流を防止し、万が一、ファンが故障した場合も、集合排気アダプターのみで排気の逆流を防ぐことができ、不完全燃焼やCO中毒等を防止します。