プレスリリース

先端デジタル技術を活用し電力から「デジタル価値」と「環境価値」の2つを生み出すことで、再生可能エネルギー（以下、「再エネ」）の導入促進を支援する「株式会社アジャイルエナジーX（エックス）」（本社：東京都港区港南／代表取締役社長　立岩 健二、以下、「アジャイルエナジーX」）は、2月21日に、環境省主催の「令和4年度環境スタートアップ大賞」にて「環境スタートアップ選定委員賞」を受賞し、3月15日の授賞式に参加しましたので、お知らせいたします。

「環境スタートアップ大賞」は、将来有望な環境スタートアップへの表彰等により、新たなロールモデルを創出するとともに、事業機会の拡大の支援を目的として、環境省が実施しているものです。

このたび、アジャイルエナジーXは、「分散コンピューティング※1」による再エネ導入量の最大化と系統最適化を目指すソリューションが、有識者で構成された環境スタートアップ大賞選定委員会により高く評価され、「環境スタートアップ選定委員賞」を受賞しました。次世代のエネルギーシステム構築を目指す事業構想が評価されたのは、本年度の受賞企業のうちアジャイルエナジーX 1社のみであり、選定委員からは、「逆転の発想に基づくビジネスモデルは秀逸である」、「即効性があり、実現性があるアプローチである」、「EMS技術開発は多くの企業が実践しているが、余剰電力を分散コンピューティングシステムにより仮想通貨に拡張することで普及を図るという仕組みは興味深い」とのコメントをいただきました。

また、3月15日の授賞式では、環境スタートアップ大賞の表彰式（Green Startup Pitch）のほか、アジャイルエナジーX代表取締役社長の立岩がパネルディスカッションに登壇しました。


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授賞式に臨んだアジャイルエナジーX代表取締役社長の立岩（写真左）


アジャイルエナジーXは、先端デジタル技術「分散コンピューティング」システムを稼働させ、電力需要を柔軟に創出することにより、再エネの余剰電力を活用。再エネが生む環境価値と、分散コンピューティングを使った仮想通貨マイニング※２などにより生まれるデジタル価値の両方を生成・提供しています。2020 年夏に、「“MegaWatt To MegaHash”(MW2MH、電力をデジタル価値へ)プロジェクト」という東京電力パワーグリッド株式会社の社内プロジェクトとして立ち上がり、PoCを経て事業会社設立へと至りました。現在、このソリューションの社会実装を加速しています。

この度の受賞を励みに、今後も革新的ソリューションの提供を通じて、クリーンエネルギーの導入を促進し、理想的な未来のエネルギー基盤の構築へ貢献してまいります。


【環境スタートアップ大賞 概要】
将来有望な環境スタートアップへの表彰等により、新たなロールモデルを創出するとともに、事業機会の拡大の支援を目的として、環境省が2020年度に創設。環境系スタートアップ企業に対し、環境保全に資する幅広い領域、特に気候変動対策、資源循環型社会、自然環境の保全、環境管理・安全確保技術等に関連する幅広いビジネス・技術を対象に募集を行い、外部有識者で構成される環境スタートアップ大賞選定委員会が、評価の高いスタートアップ企業の事業を選定します。

【会社概要】
●社名　　　株式会社アジャイルエナジーX（エックス）
●所在地　　東京都港区港南二丁目16番5号
●資本金　　3億5,000万円（資本準備金含む）
●出資比率　東京電力パワーグリッド株式会社：100％
●代表者　　代表取締役社長　立岩 健二
●設立日　　2022年8月26日
●営業開始日　2022年10月1日
●事業内容
未利用再生可能エネルギーを含むクリーンエネルギー資源の有効活用　および電力系統の最適化に資する、電力需給・系統混雑状況に応じて　　機敏かつ柔軟に設置・運用可能な分散エネルギーリソース設備（コンテナ型分散コンピューティング装置およびブロックチェーン技術に立脚　した仮想通貨マイニング装置など）を用いた、電力のデジタル価値への転換、ならびに関連する先進的なソリューションの企画、調査、研究、開発、制作、運用、保守、販売、コンサルティングなど

※1多数のコンピューターをネットワークを介して繋ぎ、膨大な演算を同時並行的に実行可能とする先端技術。AI／機械学習やゲノム解析、CGレンダリング、仮想通貨マイニングなどに用いられている。
※2 ビットコイン等の仮想通貨の取引データを検証し、ブロックチェーン上に追記するための暗号計算を行う作業のこと。追記に成功した作業者には、報酬として仮想通貨が新規発行される。


本件に関するお問合わせ先
アジャイルエナジーX　広報担当　info@agileenergyx.co.jp