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Rolls-Royce Motor Cars Limited

ファントム・シントピア:ロールス・ロイスとイリス・ヴァン・ヘルペンが生み出す、オートクチュールの真髄にインスパイアされたビスポークの傑作が誕生

(Digital PR Platform) 2023年03月07日(火)10時06分配信 Digital PR Platform



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#BespokeIsRollsRoyce

2023年3月6日、グッドウッド、ウエスト・サセックス

ロールス・ロイスが、史上最も精巧なビスポーク・ファントム「ファントム・シントピア(Phantom Syntopia)」を発表
革新的なオートクチュールのデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris Van Herpen)氏とのコラボレーションにより、オートクチュールの真髄にインスパイアされたビスポークの傑作が誕生
2つのラグジュアリー・ハウスが共作、イノベーション、クラフツマンシップ、ラグジュアリーの垣根を超える
インテリアには、水の流れを表現した立体的なテキスタイルの彫刻を配置
「ウィービング・ウォーター」スターライト・ヘッドライナーは、ロールス・ロイス史上最も精巧なヘッドライナー
ホーム・オブ・ロールス・ロイスとイリス・ヴァン・ヘルペンのアムステルダム・アトリエのスペシャリストが手作業で製作したアートワークが、車内のギャラリーを飾る
ロールス・ロイスの車として初めて香りをビスポークし、真の没入体験を実現
ビスポークを創り上げるための究極のキャンバスとなる、ファントム・エクステンデッドをベースに製作
イリス・ヴァン・ヘルペンがファントム・シントピアに合わせて一点物のオートクチュールをデザイン


「『ファントム・シントピア』は当社がこれまでに手がけた中で最も野心的で、前例のない高度なビスポークのファントムであり、ロールス・ロイスが真のハウス・オブ・ラグジュアリーであることを明確に宣言しています。ファントム・シントピアは、20年にわたる世界の著名なデザインハウス、アーティスト、時計師、ジュエラーとのさまざまなコラボレーションの実現をもとに、ビスポーク・パーソナライゼーションのための究極のキャンバスともいえるファントムの地位を揺るぎないものにします。世界的に知られるオートクチュールのデザイナーのイリス・ヴァン・ヘルペン氏とのコラボレーションにより、私たちは再びイノベーション、クラフツマンシップ、ビスポークの可能性の垣根を超え、車だけでなく、より広いラグジュアリーの領域へと足を踏み入れることになりました。」
ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者、トルステン・ミュラー・エトヴェシュ

「この特別なコラボレーションでは、『ウィービング・ウォーター(水のうねり)』というコンセプトからインスピレーションを得て、流れる水の中にいる感覚をファントムの車内で感じる流体的な没入体験に変換しました。私は自然の力に圧倒されるような、究極の体験を創り上げたいと思いました。ファントムの力強い走りを、車内の立体的な波の移ろいに織り込むことで、自然の巧妙さを体現しています。」

「ビスポーク・コレクティブと出会って、私はロールス・ロイスの世界がオートクチュールにとても似ていることを知りました。私が作る洋服は、ロールス・ロイスと同じように、お客様一人ひとりのサイズに合わせたオーダーメイドによる一点物です。ロールス・ロイスのお客様が、デザインと製作の過程でグッドウッドに招待されるのと同じように、私の顧客もフィッティングのためにアムステルダムのアトリエに来ていただいています。さまざまな面において、このコラボレーションは必然的な共生でした。」
イリス・ヴァン・ヘルペン

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、オランダ出身の著名なファッションデザイナーおよびオートクチュールのクチュリエであるイリス・ヴァン・ヘルペン氏とのコラボレーションから誕生した、オートクチュールの真髄にインスパイアされた精巧な傑作「ファントム・シントピア」を本日発表しました。この車は、お客様のパーソナライゼーションの要望に応えるための究極のキャンバスとなるファントム・エクステンデッドをベースにしたもので、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブがこれまでに手がけた中で最も技術的に複雑なビスポークの製作依頼となりました。4年にわたる絶え間ない開発期間を経て、この特別な唯一無二のクリエーションは完成し、まもなく当ブランドのパトロンのプライベートコレクションに加わることになります。

ファントム・シントピアという車名は、イリス・ヴァン・ヘルペンが2018年に発表した画期的なコレクションに由来します。このコレクションは、自然界に見られるパターンや形状からアートを発想するバイオミミクリー(生物模倣)の原則に基づいてデザインされました。動くたびに生き生きとした表情を見せる彫刻的な衣服で構成される彼女のコレクションと同様に、ファントム・シントピアは「ウィービング・ウォーター(水のうねり)」というテーマを通して、固体でありながら流体のような動きを見せる、捉えがたい幽玄な美しさを表現することを目指しています。

「当初から、これはまさに、ラグジュアリー・デザインの枠を超えた革新的なビジョンと野心を共有する2つのハウス・オブ・ラグジュアリー、それぞれの魂の融合でした。」そう語るのは、ロールス・ロイス・モーター・カーズのビスポーク・デザイン責任者を努めるギャビン・ハートレイです。「私たちは共に、ファントムをパーソナライゼーションに応えうる、究極のキャンバスにするための可能性を追求しました。ファントム・シントピアは、その没入感あふれる彫刻的な要素によって、ロールス・ロイスのインテリア・デザインを文字通り新しい次元へと導き、自然の造形のとらえどころのない儚さを完璧に設計された現実として再解釈しています。」

エクステリア・コーチワーク:虹色の魅力
見事な煌めきを放つエクステリアを実現するために、ロールス・ロイスのビスポーク・コレクティブは、ワンオフのペイント「リキッド・ノワール」を開発しました。この塗装は太陽光の下では虹色に輝き、見る角度によって、パープル、ブルー、マゼンタ、ゴールドの色調が現れます。この効果を得るために、ロールス・ロイスで使用されている最も濃いソリッドブラックの塗装の上に、色を変化させる効果のある鏡面顔料を使用した仕上げが施されています。繊細で上品な輝きを加えるため、チームはクリアコートに顔料を塗布する全く新しい技術を開発しました。このプロセスには、テストと検証のみで数カ月の期間と3,000時間以上が費やされました。

ボンネットには、インテリア全体を飾る「ウィービング・ウォーター」のモチーフが表現されています。これは仕上げの工程で顔料を丁寧に再塗装させることで生み出されています。

インテリア・スイート:立体的なアートワーク
ファントム・シントピアのインテリア・スイートには、ロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブとイリス・ヴァン・ヘルペン、それぞれの創造性と技巧の融合によって生まれた素晴らしい仕上げが盛り込まれています。インテリア・エレメントの一部は、ホーム・オブ・ロールス・ロイスにおいて、ロールス・ロイスの熟練した職人がイリス・ヴァン・ヘルペンのチームメンバーとともに手作業で創り上げました。その他の部分はイリス・ヴァン・ヘルペンのアムステルダムのアトリエで、彼女のオートクチュール コレクションとともに製作されたものです。

壮麗なコーチドアを開けてすぐに目を引くのは、頭上に広がるウィービング・ウォーター・スターライト・ヘッドライナーです。これはロールス・ロイスの特徴のひとつであるヘッドライナーとして、過去最も製作が難しいものでした。このヘッドライナーには、1,000枚以上の皮革から選び抜かれた傷ひとつない一枚革が使われています。左右対称に正確にカットされた部分から見えるのは、その下にあるシルバーの「リキッド・メタル」テクスチャーです。イリス・ヴァン・ヘルペンの「Embossed Sounds」コレクションで使用されたナイロンの織布でできたこのテクスチャーが、ヘッドライナーに立体感を与えています。さらに仕上げとして、グラスオーガンジーでつくられた162枚の繊細な花びらがあしらわれています。これは、イリス・ヴァン・ヘルペンのクチュール・チームがグッドウッドまで足を運び、約300時間をかけて創り上げたものです。また、光ファイバーを用いた995個の輝く「星」のうち、187個は手作業でアートワークの横に配置され、また後方から前方に向かって順次点灯して躍動感を演出します。このヘッドライナー全体だけでも、延べ700時間近い作業時間を製作に要しました。

「ウィービング・ウォーター」のテーマは、ファントムのフェイシアの全幅を占めるギャラリーのユニークなアートワークにも継続されています。伝統的なオートクチュールの技巧と革新的なビジュアルを融合させたこの表情豊かな作品には、85枚の花びらがあしらわれています。これはグッドウッドの工房で、イリス・ヴァン・ヘルペンのチームによって、およそ60時間をかけて手作業で丁寧に仕上げられました。

ピクニックテーブルとギャラリー真下の助手席側パネルに施されたデザインは、ボンネットの「ウィービング・ウォーター」のアートワークと同じモチーフを表現しています。このモチーフは、ガラス粒子の含有量が異なるペイントとラッカーを何度も塗り重ねることによって実現しました。まず、表面にガラス粒子を0.9%含む黒色のペイントを塗布し、その後、職人が光輝材を1.4%含むクリアコートを塗布して「ウィービング・ウォーター」のモチーフを浮かび上がらせるという、3週間以上にわたる非常に複雑な工程を経て完成しました。この作業を開始する前に、エクステリア・サーフェイス・センターのチームが4カ月かけて塗料の配合を完成させ、9回の試し塗りを経て、理想的なガラス粒子の割合が特定されました。車全体では、ティースプーン1杯分にあたるガラス粒子が使用されています。

テキスタイルの探求が次なる章へ
ファントム・シントピアは、ビスポーク・コレクティブによるテキスタイルの探求を前進させました。ロールス・ロイスのヘリテージに敬意を表し、この比類のない車は、運転席には丈夫なレザー、後部座席にはラグジュアリーで心地よい織布が使われていた時代を思い起こさせるインテリアを採用しています。ファントム・シントピアのフロントシートは、光沢感が際立つマジック・グレーのレザーで仕上げられています。リアシートは専用に織られたシルク混の織布を採用し、夜の水面に映る光のパターンをイメージした独特の模様が施されています。

シートには、高級家具によく使われるタフティング技法(布の裏側から刺繍を施す技法)に着想を得た「ウィービング・ウォーター」モチーフのキルティングが施されています。これにより、立体的な奥行きを表現しながら、継ぎ目のない滑らかな表面を実現しています。

「4年間にわたる絶え間ない開発の結果、ファントム・シントピアは、当社の誇る優秀なビスポーク・コレクティブ・チームの技術、才能、素材への情熱、卓越性へのコミットメントを示す素晴らしい車となりました。」そう語るのは、ロールス・ロイス・モーター・カーズのビスポーク担当ゼネラル・マネージャー、ジョナサン・シムズです。「お客様のビジョンに命を吹き込むために、当社のエンジニアと職人たちは自らの限界を押し広げ、完璧さを追い求めて既存の可能性の概念に挑戦しました。ファントム・シントピアは、私たちがこれまでに手がけた中で最も精巧な製作依頼でした。イリス・ヴァン・ヘルペンのアトリエの素晴らしいチームと共に取り組み、コラボレーションできたことは本当に得難い経験となりました。」

五感を刺激する没入体験
ファントム・シントピアは、その極めて革新的な製作アプローチに沿うように、ロールス・ロイスの車として初めてビスポークの香りを導入し、没入感の高いラグジュアリーな表現を生み出しています。この香りは、親しみを込めて「ビスポーク・コレクティブの鼻」と呼ばれるようになった熟練の調香師が、お客様と密接に連携して開発したものです。これはほのかな香りで、車に使われている素材から生まれる他の香りを完璧に引き立て、いつまでも記憶に残るようにデザインされています。

ビスポークのフレグランスのエキスパートは、数多くの組み合わせを試行し、完璧なブレンドにたどり着きました。究極のパーソナライゼーションを徹底的に追求するこのプロジェクトの一環として、香りの核として使用されるシダーウッドは、お客様のルーツである土地から特別に調達されました。香りのベースは、超臨界流体抽出技術によって得られたパウダリーノート(柔らかな香り)に、レザーの微かな香りを加えたもので、最後にパタゴニア産のローズとマイルドなレモンがブレンドされています。

ヘッドレストには、専用に開発されたフレグランスを放出する機構が内蔵されています。この特許技術は、もともと医薬品の分野で使用されていた革新的なマテリアルを取り入れたもので、適切な微量の香りを放出し、洗練された感覚を長く持続させることができます。開発には2年以上の歳月を要し、どのような環境下でも香りの特徴を維持できるように、高温と低温の環境下での厳しいテストを行いました。

ラグジュアリーの最高峰とオートクチュールの融合
真のオートクチュール体験を実現するべく、イリス・ヴァン・ヘルペンが、この革新的なビスポークの製作を依頼したお客様のために特別に世界で一つの洋服をデザインします。このドレスの彫刻的なデザインは、ファントム・シントピアのスターライト・ヘッドライナーで探求されたウィービング・ウォーターのテーマを反映し、「リキッド・メタル」織布と、レーザーカットとハンドステッチでうねる波のような模様が表現されたグラスオーガンジーの花びらがエレガントに組み合わされています。イリス・ヴァン・ヘルペンが新たに開発したオートクチュールの技巧によるこの繊細なドレスは、パターン開発、花びらの細工と貼り付け、刺繍、フィッティング、仕立てなど、完成まで約6カ月を見込んでいます。

ファントム・シントピアは、2023年5月にお客様のプライベートコレクションに収められる予定です。この車はお客様の依頼により製作された一台限りのビスポークであり、ロールス・ロイスは、二度と同じ車が作られることはないと約束しています。

- 以上 -

技術情報


Phantom Extended:NEDC(複合)CO2排出量:345 g/km、燃費消費量:18.7 mpg / 15.1 l/100km、WLTP(複合)CO2排出量:353〜365 g/km、燃料消費量:17.4〜18.1 mpg / 15.6〜16.2 l/100km


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ロールス・ロイス・モーター・カーズはBMWグループの完全子会社であり、航空機用エンジンや推進システムを製造するRolls-Royce plc(ロールス・ロイス・ピーエルシー)とは完全に別会社です。英国ウエスト・サセックス州グッドウッドにあるロールス・ロイス・モーター・カーズの本社および製造工場では2,500名以上の熟練した男女が勤務しており、世界で唯一、極めて上質な自動車を手作業で製造しています。

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