プレスリリース
新日本科学と近畿大学が共同研究契約を締結 -- 呼吸器感染症の流行を抑制しうる新規経鼻ワクチン技術の研究開発を開始 --
株式会社新日本科学(本店 鹿児島県鹿児島市、社長:永田 良一、以下「新日本科学」)と学校法人近畿大学(大阪府東大阪市、理事長:世耕 弘成、以下「近畿大学」)は、呼吸器感染症の流行を抑制しうる新規経鼻ワクチンを世界に先駆けて開発することを目的として、2023年1月30日(月)、共同研究契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。
今回の共同研究契約では、新日本科学の薬物の経鼻投与技術、及び安全性・薬物代謝試験等の実行結果や免疫学的解析結果と近畿大学先端技術総合研究所が持つ、核酸やタンパク質を含む抗原の立体構造や担体への結合状態の解析、及び粘膜面でのデリバリーに関する情報を持ち寄り、シナジーを生み出す研究開発を推進してまいります。新規経鼻ワクチンは、呼吸器感染症の入口である鼻粘膜で、病原体をブロックすることができると期待されます。また、接種が簡便で常温保存も可能な同ワクチンと器材は利便性と汎用性に優れ、広く世界の感染症予防と健康増進に役立つものと確信しております。
主たる研究施設は、鹿児島県鹿児島市及び和歌山県海南市の新日本科学が所有する施設を予定しており、免疫学をバックグラウンドとする主担当研究者を、両者より配置いたします。
新日本科学は、今後も「環境、生命、人材を大切にする会社であり続ける」という企業理念に基づき、「人類を苦痛から解放する」という当社使命を果たすべく、社内外のステークホルダーと協力し、研究開発に取り組んでまいります。また、近畿大学も「実学教育」を建学の精神とする総合大学として、社会に役立つ研究を推進してまいります。
なお、本件が新日本科学の連結業績に与える影響は軽微です。
【新日本科学について】
株式会社新日本科学(2395:東証プライム)は、国内外の製薬会社や研究機関、バイオベンチャーのパートナーとして医薬品開発業務の受託研究を行う、1957年創業の国内初のCRO(Contract Research Organization)です。新日本科学グループは、「環境、生命、人材を大切にする会社であり続ける」という企業理念のもと、CRO事業においては、基礎研究・創薬を含めた医薬品開発の全ステージを受託できる国内唯一の企業としてパートナーの新薬開発支援に取り組むとともに、トランスレーショナルリサーチ事業では、独自開発した経鼻投与製剤技術やデバイスを活用した自社開発品のライセンス活動に注力しています。また、鹿児島県指宿市では、広大な森林と自然を活用したメディポリス事業を行っており、地熱発電やリゾートホテル運営などを通じて地域経済の振興と環境保全を推し進めるとともに、人々のウェルビーイング(Well-being)と生活の質の向上に貢献し、幸せの連鎖を創造する活動を展開しております。詳細については、HP(https://www.snbl.co.jp/
)をご覧ください。
【学校法人 近畿大学について】
学校法人近畿大学は、15学部49学科とすべての学問分野を究める大学院11研究科を持ち、17の研究所、2つの短大、併設学校18校園、さらに大規模な総合病院を2カ所に設置する、国内有数の総合大学です。
このたびの共同研究を主導する近畿大学生物理工学部では、理学・農学・工学・医学の4分野を融合させたオリジナルの研究を行っています。生物が長い年月を経て手に入れた優れた機能とメカニズムを研究・解明し、先端技術に応用してきました。今後はさらに時代のニーズに合わせ、「食の安全と安定供給」「高齢社会における医療と福祉」「生命の営みを豊かにする情報技術の開発」「人間の機能や感性を考慮した住み良い環境づくり」にクローズアップし、より暮らしや環境に役立つテクノロジーの開発をめざして、基礎から応用分野におよぶ研究・教育を展開します。
近畿大学HP( https://www.kindai.ac.jp/
)
近畿大学生物理工学部HP( https://www.kindai.ac.jp/bost/
)
【関連リンク】
生物理工学部
https://www.kindai.ac.jp/bost/
先端技術総合研究所
https://www.kindai.ac.jp/bost/about/advanced-technology/
▼本件に関する問い合わせ先
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住所:〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1
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FAX:06‐6727‐5288
メール:koho@kindai.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/