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Rolls-Royce Motor Cars Limited

ホーム・オブ・ロールス・ロイス -グッドウッドでの20年、2003〜2023年

(Digital PR Platform) 2023年01月31日(火)11時00分配信 Digital PR Platform




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2023年1月26日、グッドウッド、ウエスト・サセックス


1997年、BMWグループは、ロールス・ロイス・モーター・カーズの買収という千載一遇のチャンスを手に入れました。これは、単なるビジネス上の取引を超えたものでした。ロールス・ロイスは、1904年にまで遡る長い歴史を持つ、世界に名を馳せる名門です。また、卓越性の代名詞でもあり、ほとんどすべての業界のブランドや製品が「〇〇界のロールス・ロイス」と呼ばれるようになることを熱望しています。

ブランドの新しいオーナーとなったBMWグループは、ロールス・ロイスの地位と伝統にふさわしい新たな本拠地を作るという、喫緊かつ困難な課題に直面しました。その候補地として、英国中の町や都市が、投資と質の高い地元の雇用を期待して名乗りを上げました。その後すぐに、ロールス・ロイスというブランドと、そのお客様にふさわしい場所は、ひとつしかないということがわかりました。

人とのつながり
ロールス・ロイスには、チチェスターおよびその周辺地域との間に、長年にわたるパーソナルなつながりがあります。ロールス・ロイス社の共同創業者であるヘンリー・ロイス卿は、その長く輝かしい人生の最後の16年間を、ウエスト・ウィッタリングにある愛すべき家、エルムステッドで過ごし、そこで仕事をしていました。彼の素晴らしい仕事のいくつかは、この地において生み出されました。有名なのは、後に伝説的な戦闘機スピットファイアの動力源となるマーリン航空用エンジンの基本設計を、ウエスト・ウィッタリングの海岸の砂浜でスケッチしたことです。

その歴史的なつながりから、ここから13kmの距離にあるグッドウッドが注目されました。グッドウッドは、グッドウッド・モーター・サーキットやフェスティバル・オブ・スピードの開催地として、世界中のモータースポーツ・ファンにはすでに知られていました。グッドウッド・エステートの広い敷地の中にはレースコースやホテルもあり、どちらも国際社会の中心として、ロールス・ロイスのお客様には馴染みがありました。この地は明らかに理想的な選択でした。

ロールス・ロイスはすぐに、このエステートの所有者である現リッチモンド公爵という熱心で影響力のある支援者を見つけ、彼の助力もあり求めていた最適な土地を見つけることができました。

ふさわしい本拠地
関係者の誰もが、ここが普通の生産工場にはならないことがわかっていました。この地でロールス・ロイスは、単に「車を作る」だけでなく、世界で最も魅力的なスーパー・ラグジュアリー製品をデザインし、世界中の特別なお客様のために手作業での製造を目指していました。

ホーム・オブ・ロールス・ロイスの設計を担当したのは、ロンドンのウォータールー駅やコーンウォールのエデン・プロジェクトなどを手がけ、数々の受賞歴を持つ設計事務所、ニコラス・グリムショー&パートナーズです。彼らは、周囲の景観に無理なく溶け込む、印象的で現代的、かつサステイナビリティの高い建物を実現しました。また、この建物は、その中において創造され、革新的で高度な技術と細心の注意を払って創り上げられる製品を象徴していました。

それからちょうど20年、グッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスは、現在でもロールス・ロイスの車を設計し、手作業で製造している世界で唯一の場所です。また、ここは現在、世界50カ国以上で展開されているビジネスのグローバル本社でもあります。2016年には、近隣のボグナー・リージスに技術・物流センターを開設し、グッドウッドの高度に合理化された完全統合生産工程をサポートしています。

新しい時代の始まり
新しい本拠地とともに、ロールス・ロイスは「世界最高の車」という地位を再確立するための新しいフラッグシップ製品を必要としていました。そして生まれたのが「ファントム」です。2003年1月1日午前0時1分、ロールス・ロイスはグッドウッド時代の最初のファントムを新しいオーナーに引き渡しました。このオーナーは現在もこの車を所有しています。

ロールス・ロイスは、2007年にファントム・ドロップヘッド・クーペを、その1年後には堂々たるファントム・クーペを発表しました。後者はお客様とメディアから絶大な支持を得て、その後10年以上にわたってロールス・ロイスのデザイン哲学に影響を与えることになります。

新しいスタンダードへの対応
新しく生まれ変わったロールス・ロイスは、さまざまな要求、願望、期待を抱く、若くして自力で成功した新しい世代のお客様にますますアピールすることになりました。2010年、ロールス・ロイスは全く新しいモデル「ゴースト」で、その期待に応えました。ゴーストはドライバー志向の親しみやすいモデルで、すぐに成功を収め、その後、ロールス・ロイス史上最高の販売台数を記録することになりました。

2013年、ロールス・ロイスは歴代最もパワフルなモデル「レイス」を発表し、その3年後にドロップヘッドの「ドーン」を発表しました。そして2018年からは、「SUVのロールス・ロイス」カリナンによって、ロールス・ロイスの特徴である「マジック・カーペット・ライド」を楽しめるようになりました。カリナンは今やラインアップで最も需要の高いモデルで、ファントムとともに地球上で最も熱望されるラグジュアリー製品のひとつに数えられています。

その一方で、一部のお客様は、より破壊的で反抗的なものを求めていました。ロールス・ロイスは、こうした「反逆児」たちのために、ゴースト、レイス、ドーン、カリナンをより強力に妥協なく表現した「ブラック・バッジ」を開発しました。ブラック・バッジは今日、グッドウッドで製造される車の3分の1以上を占めるに至っています。

一流のハウス・オブ・ラグジュアリー
この20年間は、自動車メーカーとしてだけでなく、世界的に有名なハウス・オブ・ラグジュアリーとしての復興を決定づける重要な期間となりました。ロールス・ロイスは、産業界の重要人物や新世代の文化人、芸術家、技術者に選ばれる車として、その地位を力強く取り戻したのです。こうした流行を作り出し、世の中に影響を与える人たちは、自分の所有するモノによって個性やパーソナリティを表現したいという要求を抱き、その要求に応えることのできる製品と能力を持ったブランドから、これまで以上にインスピレーションを受けるようになりました。

ロールス・ロイスは過去20年にわたり、ビスポークのケイパビリティを継続的に開発・拡大し、お客様に自分の車をパーソナライズする方法をほぼ無限に提供しています。その究極の形がコーチビルドであり、コーチビルド部門では、少数であり貴重なお客様に対して、外装色や内装だけでなく、そのフォルムまでご依頼どおりに仕上げた車を提供しています。

BMWグループによるロールス・ロイスの買収と、それに続くロールス・ロイスの本拠地設立は、当時「自動車製造における最後の大冒険」と評されました。2022年10月、ロールス・ロイスは、もうひとつ、さらに野心的な試みに乗り出し、ジャンルを超えたウルトラ・ラグジュアリー・エレクトリック・スーパークーペ「スペクター」を発表しました。これは、2030年末までにロールス・ロイスのすべての新型車が完全な電気自動車になるという新時代の到来を告げるものです。

ロールス・ロイス・ファミリー
おそらく最も重要なことは、グッドウッドは、ここで働く人々、すなわちロールス・ロイス・ファミリーにとってもホームであるということです。2003年に350人だったファミリーは、現在では2,500人に増え、2022年だけで150の新しいポストが作られ、50以上の国籍の人が働いています。そのファミリーには、デザイナー、エンジニア、クラフツマン、アッセンブリーチーム、セールス、マーケティング、財務、IT、人事など、さまざまな分野のスペシャリストが含まれます。彼らは、膨大な経験と専門知識の蓄積を生かしています。2022年には、勤続20年目の社員に対して過去最多の功労賞が贈られました。

2006年以来、約200人の優秀な若者が、世界最高水準の職業教育プログラムを修了し、その多くが正社員として、監督や管理職のポストに就くことを選択しています。また、何百人もの大学生がロールス・ロイスの実習で貴重な経験を積み、ロールス・ロイスやBMWグループなどで成功するキャリアを築いています。さらに、新卒者向けプログラムも引き続き成功を収めています。

永続的な改善
今日、ロールス・ロイスは、卓越したラグジュアリー製品のメーカーとして世界的な模範となり、地球上で最も希少で美しく貴重な製品を製造する真のハウス・オブ・ラグジュアリーとしての地位を確立しています。しかし、完璧というものは有限でもなければ、既定されたものでもありません。完全な到達点はなく、常に改良、改善、再検討が必要なものなのです。ヘンリー・ロイス卿が残した「Take the best that exists and make it better(いまある最高のものを、さらにより良いものに)」という信念に基づき、常に努力を続けているからこそ、グッドウッドのホーム・オブ・ロールス・ロイスはユニークで魅力的、そして刺激的な場所になっているのです。

「グッドウッドは、ロールス・ロイスの物理的かつ精神的なホームであり、世界で唯一、私たちの長い歴史と密接に関わりながら、独自のラグジュアリー製品を設計し、手作業で製造している場所です。ここは単なる先進の生産施設や本社にとどまらない場所です。美しく、エレガント、印象的でありながら、クリエイティブで活気があり、絶えず変化し続ける、まさに私たちのブランドの本質を来場者の方々にすぐに理解していただけるような場所なのです。そのデザインと構造には、精密さ、細部へのこだわり、そしてこの偉大な英国の施設に対する誇りという、私たちの中枢的な価値観が具現化されているのです。ここは私たちだけの世界でありながら、より広い世界と完全につながっているのです。私たちロールス・ロイス・ファミリーは、この地をホームと呼べることを光栄に思っています。」

ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者 トルステン・ミュラー・エトヴェシュ

- 以上 -


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編集者の皆様へ
ロールス・ロイス・モーター・カーズはBMWグループの完全子会社であり、航空機用エンジンや推進システムを製造するRolls-Royce plc(ロールス・ロイス・ピーエルシー)とは完全に別会社です。英国ウエスト・サセックス州グッドウッドにあるロールス・ロイス・モーター・カーズの本社および製造工場では2,500名以上の熟練した男女が働いており、世界で唯一、当社の極めて上質な自動車を手作業で製造しています。

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