プレスリリース
先進的なグローバル企業では、「FP&A(Financial Planning & Analysis)」という部門がCFOの傘下に設置されており、業務管理および財務計画の立案、財務データの分析などを通じて、経営や事業の意思決定プロセスをサポートする機能を果たしています。日本企業では経営企画部門や社長室で担っているケースが一般的でしたが、昨今、一部の先進企業で「FP&A」が新設される動きもあり、今後ますます普及していくことが予想されています。今回は、「FP&A」の業務で必要となる分析プラットフォームを適切に選定するためのポイントを紹介します。
FP&A成熟度モデルで自社の現在地を把握
分析プラットフォームの選定に向けて欠かせないのは、自社の「FP&A」に関する成熟度を把握することです。Boardが作成した「FP&A成熟度モデル」では、5段階のレベルに分類しており、「リーダーシップ」や「職務スキル」などの項目別に基準が示され、変革の指針としても役立ちます。分析プラットフォームの選定には、最高レベル(レベル5)まで到達するための機能を備えているかを見極めることが重要です。
[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/1679/64775/700_490_20221031144435635f60c3a84ba.png
選定プロセスで重要な社内の支援体制と各層の同意
自社のFP&A成熟度を明確に把握したら、分析プラットフォームの選定を開始することができます。従来は、IT部門もしくは調達部門が担当していたプロセスですが、経営企画・財務担当のリーダーが主導権を握るケースが増えています。選定プロセスでは、社内での強力な支援体制と各層の同意が必要となり、役割を明確化することが成功を左右します。
エグゼクティブ・スポンサー:プロジェクトを全面的に支援し、トップダウンで成功と普及を推進する上級職
プロジェクト責任者・推進者:プロジェクトの調整を行うとともに必要な情報を収集し、プロジェクトチーム全体で共有する責任者
承認者:購買権限を持ち、最終的にプロジェクト進行を承認する人物。当初から関与してもらい予想外の事情でスケジュールに影響が及ぶことを防ぎます
インフルエンサー:プロジェクトに直接関与しないが、選定プロセスに関する洞察やガイダンスを提供できる人物。ビジネスユーザーやIT部門担当者などです
分析プラットフォームの選定で注目すべき主要機能
分析プラットフォームの選定では、プロジェクトチームで検討した機能要件が基盤となりますが、これに加えて、例えば、次の主要機能に注目して検討することが重要です。
完全なデータ接続性:「FP&A」の分析業務は複数のデータソースから成り立つため、選定する分析プラットフォームが各データソース向けにコネクタを提供しているのか確認します。
包括的なレポートと視覚化:インタラクティブな要素を備えたダッシュボードは「FP&A」に必要不可欠で、選定する分析プラットフォームがグラフ・チャート・ダッシュボードなど視覚化オブジェクトを簡単に作成することができるか確認します。
予測分析:予測分析で得られる洞察は意思決定プロセスのうえで大きな助けとなります。自動的にデータセットを評価し最適な統計モデルを特定することができるか確認します。
【参考情報】
・適切なFP&Aソリューション選択のための3つのステップ(ホワイトペーパー)
https://www.board.com/jp/3-steps-for-select-fp-and-a-solution-japanese
※記載されている商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です
【Boardについて】
Boardは、世界中2,000社以上の企業に採用されている、高度な計画、実用的な洞察、結果として利益向上の実現を支援するインテリジェント計画プラットフォームです。Boardを活用することで、企業は、素早いビジネスの意思決定、戦略、財務、運用を統合したよりスマートな計画策定が可能となり、組織全体で業績パフォーマンスを完全に把握するための重要な洞察を見つけることができます。Boardを採用し、H&M、BASF、バーバリー、トヨタ、コカコーラ、KPMG、HSBCなどのグローバル企業が計画プロセスのデジタル変革を実現しています。
Board Internationalは、1994年に設立され、現在では世界中に25のオフィスを構え、BARC、GartnerおよびIDCなどの主要なアナリストや対象分野の専門家に認められてきました。
詳細は https://www.board.com/
または、https://www.board.com/jp
をご覧ください。