プレスリリース
Bluetooth Low Energyを用いた高精度測位システムのデモ機をブロードコムと共同開発。同システムを用いた市場調査段階へ
スマートフォンでのキーレスエントリなどの用途に向けた
アルプスアルパイン株式会社(TOKYO:6770、社長:栗山 年弘、本社:東京都、以下「アルプスアルパイン」)とブロードコム株式会社(以下、「ブロードコム」)は、スマートフォンでも使用可能なBluetooth® Low Energy Chipを応用した高精度測位システム「Evaluation Kit」を発表します。
20年間Bluetoothは進化を続けています。今後5年で市場規模は50%以上大きくなると予測されており、その拡大市場の一つが高精度測位サービスです。※1
この度、アルプスアルパインのBluetoothによる高精度測位技術とブロードコムより提供のスマートフォン用Bluetooth/Wi-Fi®コンボチップをスマートフォンに搭載したデモ機が完成いたしました。デモ機に搭載の高精度測位システムの提供により、車載用エントリーシステム以外にも、住宅、自動二輪車や自転車といった幅広い機器へ本システムの適応が可能になります。今後、高精度測位システムを活用し、自動車車両メーカーのみならず他市場のメーカーとも広く協業し、早期市場導入を目指し活動してまいります。
https://www.youtube.com/watch?v=
スマートフォンの位置測定の様子
(注: 実際の測定速度の10倍速で再生)
今回、高精度測位システムをスマートフォンに搭載したデモ機が完成し市場調査の段階に進んだことに関して、アルプスアルパイン取締役 常務執行役員 技術担当 兼 デバイス事業担当 兼 技術本部長の泉 英男は、「弊社を取り巻く業界の流れとしてスマホセントリックなシステムが広がっております。今後これらの市場において、スマートフォンを活用した高精度測位の需要が高まることが期待されております。本業界を主導するブロードコム社と更なる関係を強化し、車載用エントリーシステムのみならず、他の産業機器市場や、IoT市場への適用にむけて幅広く展開してまいります。」と述べました。
ブロードコムの無線通信部門のマーケティングダイレクターであるGabriel Desjardinsは、「アルプスアルパインは、高精度測位のワールドリーダーです。我々は彼らと提携して、ブロードコムのBluetoothベースの高精度距離測定技術を迅速に商品化し、他社に類を見ない性能を提供します。」と述べました。
両社は共同で開発を進めてきた本システムを利用して車載用エントリーシステムならびにそれ以外の市場に対しても市場調査を共同で進め、2年以内の上市を目指して、幅広い企業と協業を進めてまいります。
<参考>
※1)Bluetooth SIG
https://www.bluetooth.com/2022-market-update/
◆アルプスアルパインについて
アルプスアルパインは1948年の創業以来、数多くのFirst 1・Number 1製品を生み出してきた電子部品および車載情報機器のメーカーです。現在では、世界26の国と地域に110拠点を展開し、スイッチやセンサ、データ通信モジュール、タッチ入力パネル、アクチュエータ、パワーインダクタなどのデバイス製品から、車載向け電子シフターやリモートキーレスエントリシステムなどのユニット製品、カーナビゲーションシステムやカーオーディオ&ビジュアル機器などのコンシューマ向け製品、スマートフォンアプリやブロックチェーン技術を活用したデジタルキー、遠隔モニタリングなどのシステム/サービスなど、約40,000種類の製品・ソリューションを世界各国約2,000社のお客様へ提供しています。
詳細については、右記をご覧ください。
◆ブロードコムについて
ブロードコムは(NASDAQ: AVGO) は、半導体およびインフラストラクチャソフトウェアソリューションの設計、開発、提供を幅広く行うグローバルテクノロジーリーダーです。主要な製品ポートフォリオにおいては、データセンター、ネットワーキング、エンタープライズソフトウェア、ブロードバンド、ワイヤレス、ストレージ、産業用機器などの重要な市場にサービスを提供しています。ソリューションには、データ センターのネットワークおよびストレージ、エンタープライズ、メインフレーム、サイバー セキュリティ ソフトウェア、自動化、監視およびセキュリティに特化したソフトウェア、スマートフォンのコンポーネント、通信、工場の自動化などがあります。
詳細については、右記をご覧ください。 https://www.broadcom.com/