プレスリリース
麻布大学、新牛舎の稼働で充実した飼育実習を実施〜アニマルウェルフェアに対応し、牛に優しい快適な飼養環境を整備〜
麻布大学は、新牛舎建築工事が2022年8月に竣工し、牛に優しい快適な飼養環境を整備して学生の飼育実習の向上を進めていきます。
当施設は、延床面積が413平方メートルの平屋建てで、キャンパスの本学動物管理区域内において、学生の実習で利用することを目的としています。新牛舎は最新のアニマルウェルフェア(動物福祉)に対応し、牛が自由に動くことが可能な「フリーバーン」区画を設け、また暑さに弱い牛のために高温対策の設備など各種の新機能を有しています。アニマルウェルフェア(動物福祉)に対応した大学の実習用施設はまだ少なく、先進的な取り組みとなります。
本学は首都圏の獣医系大学として、キャンパス内にて産業動物の充実した飼育実習が経験できるため、教育効果の向上が期待できます。
<アニマルウェフェア(動物福祉)への対応>
・アニマルウェフェア(動物福祉)の対応(繋ぎ飼いではなくフリーでの飼育)
・牛1頭当たりの床面積推奨値の確保
・暑熱対策(大型扇風機、ミスト)
・屋根ウレタン断熱複合パネル
・大型扇風機
・ミスト(ミストを噴霧し、気化熱によって空気を冷やす方法。これにより牛舎内の気温が2℃〜6℃低くなる見込み。)
・搾乳システムの導入(実習期間に併せて1〜2頭の搾乳を行う。)
・牛舎内での各実習における安全性の確保(既存の牛舎では狭い)
・Wi-Fiサービスによる、牛の個体管理の実現
<牛舎概要>
(1) 建物構造 鉄骨造 平屋建
(2) 延床面積 413.10平方メートル
(3) 諸室概要
・成牛パドック(フリーバーン4区画、最大12頭)
・子牛・育成用パドック1区画(最大4頭)
・子牛用繋留場1区画(最大1頭)
・飼料倉庫
・チップ置場
・搾乳機械室
・倉庫
<関連情報>
●アニマルウェルフェアについて
アニマルウェルフェアについては、家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜のストレスや疾病を減らすことが重要であり、結果として、生産性の向上や安全な畜産物の生産にもつながることから、農林水産省としては、アニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努めています。
農林水産省HP:「アニマルウェルフェアについて」
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/animal_welfare.html
<参考情報>
●麻布大学について
麻布大学は、2025年に学園創立135周年を迎えます。動物学分野の研究に重点を置く私立大学として、トップクラスの実績を基盤に新たな人材育成に積極的に取り組んでいます。
本学は、獣医学部(獣医学科、動物応用科学科)と生命・環境科学部(臨床検査技術学科、食品生命科学科、環境科学科)の2学部5学科と大学院(獣医学研究科と環境保健学研究科)の教育体制に、学部生、大学院生が学んでいます。
麻布大学の概要:
https://www.azabu-u.ac.jp/about/
▼本件に関する問い合わせ先
事務局 渉外課
磯野、野鶴
住所:神奈川県相模原市中央区淵野辺1-17-71
FAX:042-754-7661
メール:koho@azabu-u.ac.jp
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