プレスリリース
大阪経済大学 震災時のペット同行避難に関するアンケート調査報告「ペットの防災を考える会」開催 〜約8割がペット同行避難を希望。一方で半数以上が迷子札未装着などの課題も〜
大阪経済大学(学長:山本俊一郎/所在:大阪市東淀川区大隅2-2-8)は、経済学部地域政策学科・本村光江教授が大阪市東淀川区の犬猫飼い主に実施した「震災時のペット同行避難に関するアンケート調査」報告と、飼い主らとの情報共有をする「ペットの防災を考える会」を、2022年9月12日(月)大隅キャンパスにて開催します。
東日本大震災の教訓から作られた、災害時のペット同行避難ガイドライン
大規模な地震や津波により緊急避難を余儀なくされた東日本大震災では、自宅に取り残されたり、飼い主とはぐれたペットが放浪する例が多数発生しました。また一緒に避難できた場合でも多くの方が共同生活を送る避難所ではペットの扱いに苦慮するといった問題が起こりました。
こうした背景を受けて2013年、環境省は、自治体が地域の状況に応じた災害対策マニュアルや動物救護の体制を検討する際の参考になるように、飼い主の責任によるペット同行避難を念頭に置いたガイドラインを作成しました。2016年に起きた熊本地震ではペット同行避難が実施されたものの、ほとんどが迷子札を未装着であった他、避難所での受け入れや一時預かりをはじめ支援体制に多くの課題が指摘されました。2018年にガイドラインが改訂されましたが、市民が同行避難について十分理解しているという状況ではありません。
大阪市東淀川区の犬猫の飼い主265人に「災害時のペット同行避難」についてアンケート調査
約8割がペット同行避難を希望するものの、半数以上が迷子札未装着など課題も浮き彫りに
動物福祉(アニマル・ウェルフェア)の考えをベースに人と動物の関係について研究する本村教授は、2021年3月、震災時のペット同行避難に関する準備状況を明らかにするため、大阪市東淀川区の犬猫飼い主265人を対象とした「震災時のペット同行避難に関するアンケート調査」を実施しました。この調査では、約8割近くがペットとの同行避難を希望したものの、約3割は避難場所をしっかりと把握していない、また約半数が迷子札(またはマイクロチップ)を装着していない、さらに少数ではあるもののワクチンや不妊手術をしていないといった回答もあり、同行避難の難しさが浮き彫りになりました。
ペット同行避難について飼い主が不安に思っていることを共有し、住民同士のコミュニティ形成を
緊急時のペット同行避難を実施するためには、事前に住民同士コミュニティを作っておくことが大切だと言われています。そこで「ペットの防災を考える会」では、調査結果の報告に加えて、ペットの飼い主に集まってもらい、同行避難についての基本情報を紹介し、不安に思っていることを共有できる場にしたいと考えて、このイベントを企画しました。
「ペットの防災を考える会」開催概要
■日 時:2022年9月12日(月)14:00〜15:30
■会 場:大阪経済大学 大隅キャンパス E館E21教室
■内 容:「震災時のペット同行避難に関するアンケート調査」結果報告
同行避難についての基本情報の紹介
犬・猫飼い主との情報・意見交換
■対 象:犬・猫を飼っている方
災害時のペットの同行避難に関心のある方
■参加費:無料
■講 師:大阪経済大学 経済学部 地域政策学科 教授 本村光江
■主 催:大阪経済大学
■問い合わせ:大阪経済大学 総務課 TEL: 06-6328-2431(代表)(平日9時〜17時)
▼本件に関する問い合わせ先
企画部広報課
住所:大阪府大阪市東淀川区大隅2-2-8
TEL:06-6328-2431
FAX:06-6323-4790
メール:kouhou@osaka-ue.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/