プレスリリース
ヤマハ発動機株式会社は、産業用無人ヘリコプターによる搬送・配送ニーズのさらなる拡大に対応するため、自動航行型の産業用無人ヘリコプター「FAZER R G2」をベースに、運搬に関わる機能・性能を強化した運搬専用機を開発しました。
同機は、メインローター(回転翼)の大径化など各部の設計・仕様変更により、有効積載量(ペイロード)最大50kg※を実現(従来モデル比で15kg向上)。山間部における資材物流や目視外の長距離物流など、幅広い産業の課題解決に貢献します。
※有効積載量(ペイロード)は、天候や気象条件、標高等によって異なります。
産業用無人ヘリコプターを用いたソリューションは、送電線をはじめとするインフラの点検や、測量・観測、撮影、警備など幅広い産業のシーンに拡がっています。特に近年、物流課題のソリューションとして期待が高まっており、さまざまな領域で社会実装に向けた取り組みが行われています。
当社では、電力会社からの委託によってすでに送電線関連資材の搬送等を実用化しているほか、航空会社との協働による離島からの産品搬送、さらに宅配会社との協働による中山間部への荷物配送など、社会実装に向けた各種の取り組みを進めています。
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「FAZER R G2」による航空搬送の様子
※写真の機体は従来モデル
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「FAZER R G2」運搬専用機
なお、9月1日(木)・2日(金)の2日間、神戸国際展示場で開催される「第1回ドローンサミット」(主催:内閣官房小型無人機等対策室、兵庫県)に、「ヤマハ発動機が進めるスカイビジネスの挑戦 〜空から物流を変える〜」をテーマに出展し、「FAZER R G2」の運搬専用機等を展示します。
「FAZER R G2」 運搬専用機の主な特長
■推力向上と軽量化でペイロードを大幅に向上
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ペイロード(有効積載量)は、搬送業務の効率化に最も大きな影響を与える性能の一つです。新型「FAZER R G2」では、新設計の大型メインローターの採用により推力を大幅に向上。半径1.8m(従来モデル1.56m)のローターに冷却性に優れた形状変更を加え、同じ出力でペイロード10kg向上相当の推力を発揮します。また、燃料タンク容量の最適化、軽量カメラやリチウムイオンバッテリーの採用により、これらを合わせて従来機から15kg増のペイロード最大50sを実現しました。
従来機では1トンの資材を運ぶために最低29回のフライトを要しましたが、新型機では最低20回のフライトで業務を完了することが可能となり、工期やコスト、労力の低減などに貢献します。
■主要仕様諸元
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