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学校法人藤田学園

伊藤忠製糖との共同研究講座「医科プレ・プロバイオティクス講座」開設

(Digital PR Platform) 2022年07月21日(木)14時54分配信 Digital PR Platform

藤田医科大学(愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98 学長:湯澤 由紀夫)と伊藤忠製糖株式会社(愛知県碧南市玉津浦町3番地 代表取締役社長 山本 貢司)は8月1日、細菌叢の医科分野における新規有効性の取得をめざし、共同研究講座「医科プレ・プロバイオティクス講座」を開設しました。

【目 的】 
プレ・プロバイオティクスが疾病にどのような効果をもたらすかを医学的に検証
腸内細菌叢(腸内フローラ)に代表される細菌叢は、健康と密接に関係しており、細菌叢の乱れ(ディスバイオシス)が、炎症性腸疾患、癌、糖尿病、動脈硬化症、リウマチ、アレルギー疾患、パーキンソン病、うつ病など、様々な疾病に関連してくることが数々の研究で明らかになっています。一方で、ディスバイオシスを改善するためには、プレバイオティクス※1およびプロバイオティクス※2が有効とされていますが、その手法についての十分な研究は行われていないのが現状です。
本講座では、機能性食品の開発に取り組む伊藤忠製糖、および40の診療科と国内最大規模の病床数を有する藤田医科大学病院が連携し、ディスバイオシス改善が疾病やQOL(生活の質)にどのような効果をもたらすかを調査・研究します。加えて、現行の医学的治療にプレ・プロバイオティクスを組み合わせた藤田医科大学オリジナルのシンバイオティクス※3を開発し、疾患に応じた治療メソッドの確立にも着手。これらの研究を通じて人々のヘルスケアに貢献していくことを目的としています。

※1 プレバイオティクス…大腸に有益な細菌の栄養源となり、増殖するのを助ける働きを持つオリゴ糖や植物繊維をはじめとする難消化性の食品成分のこと。プロバイオティクスが菌そのものの作用によって腸内環境を整えるのに対し、プレバイオティクスは細菌の栄養源となることで腸内環境を改善します。
※2 プロバイオティクス…宿主の健康に有益な影響をもたらす生きた微生物。乳酸菌やビフィズス菌などがこれにあたり、善玉菌とも呼ばれます。
※3 シンバイオティクス…プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせた食品、または同時に摂取することを指します。


【研究内容】
各種疾病における細菌叢のディスバイオシス状態を調べ、その状態を改善するのに適した藤田医科大学独自のプレ・プロバイオティクスによる介入試験を実施。同時に疾病モデルを用いた前臨床研究や細菌の遺伝子レベルでの基礎的研究にも取り組み、国際的な研究成果の取得をめざします。
・様々な疾病における細菌叢解析
・各種疾病の細菌叢の状態に適した本学オリジナルのプレ・プロバイオティクスを用いた介入試験の実施
・各種疾病のモデル動物を用いた詳細なメカニズムの解明
・糞便培養、細菌叢培養を用いたプレ・プロバイオティクスの詳細なメカニズムの解明
・疾病改善に効果を発揮する可能性のある本学独自の乳酸菌を主とした有用細菌のスクリーニング

【研究体制】
代表者:廣岡芳樹(藤田医科大学 副院長 消化器内科学講座 主任教授)
設置場所:藤田医科大学 消化器内科学講座内
協力企業:伊藤忠製糖株式会社(伊藤忠商事株式会社100%出資子会社)
参画企業:乳酸菌関連ベンチャー 他 複数企業
企業側研究代表者:伊藤忠製糖株式会社 執行役員 平林克樹


 藤田医科大学は、ドラッグストア等と連携し、地域の健康意識向上のための健康環境整備ならびに健康診断・食習慣・薬歴等のヘルスケアデータの集積を通じて先制医療の実現をめざすスマートヘルスケアタウン構想を産官学連携で進めており、その中で個人の健康状態にあった食品(テーラーメイド食品)の開発も計画。この取り組みは、「人とITが共生する健康街づくり」として国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の2021年度「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)(育成型)〈地域共創分野〉」に採択されており、今回の共同研究講座開設はこの一環となります。

[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/2299/61242/700_368_2022072114153562d8e0f703eb8.jpg





本件に関するお問合わせ先
学校法人 藤田学園 広報部
TEL:0562-93-2868・2492 MAIL:koho-pr@fujita-hu.ac.jp

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