プレスリリース
〜インターネット接続系端末を仮想デスクトップ基盤で構成。業務の効率性・利便性向上を実現〜
ネットワンシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:竹下 隆史)は、愛媛県庁の第2次庁内LAN強靭化に向けたネットワークシステムを受注しました。ネットワンシステムズは、本基盤の設計・構築・保守を担当し、2022年4月より稼働を開始しています。
■背景
自治体のネットワークをインターネット接続系、LGWAN接続系、個人番号利用事務系の3つに分ける従来の「三層の対策」による強靭化モデルによって、自治体のセキュリティが向上し、インシデントが減少した一方で、職員の業務効率や利便性の低下が課題となっていました。今後の新たな強靱化モデルの構築に向け、総務省は自治体情報セキュリティ対策の見直しを行っており、自治体の効率性・利便性の向上とセキュリティ確保の両立を図るための検討が進んでいます。
愛媛県においても、「三層の対策」によりセキュリティが向上した一方で、事務効率の低下や、コロナ禍に伴うWeb会議をはじめとしたインターネット利用に制限がかかるなどの課題を抱えていました。
■本基盤の特長
本基盤の特長は、インターネット接続系端末において「VDI(Virtual Desktop Infrastructure)方式」を利用することで、業務の効率性・利便性向上を図っている点です。
1. Web会議利用時のパフォーマンス向上
ユーザそれぞれのクライアント環境を仮想化基盤上で動作させ、仮想デスクトップ上のWeb会議アプリケーションの画面を転送します。それにより、音声と映像を利用するアプリケーションを動作させるための十分なパフォーマンスを確保することができ、全職員がインターネット接続系の仮想環境でWeb会議を利用することが可能となり、今般の新型コロナ対策を契機としたWeb会議利用の需要増大に対応することができました。
2. SMB連携方式によるファイル無害化処理
LGWAN接続系とインターネット接続系間で処理される無害化処理について、シングルサインオン対応のSMB(Server Message Block)連携方式によるエクスプローラベースでの処理が可能となります。これによって、ファイル共有領域に対象のファイルを設置するだけで無害化処理がされるため、利便性が向上します。
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■お客様コメント
愛媛県スマート行政推進課 担当係長 平井 雅明様、同課 担当係長 峯松 啓太様から、次のコメントを頂いております。
「愛媛県では、第2次庁内LAN強靭化設備の更新のプロジェクトにおいて、現行のしっかりしたセキュリティレベルの確保と、業務効率化と職員の生産性向上に資する利便性や柔軟性の向上・確保を、両立させるというテーマを掲げ、システムを刷新することにしました。今回、ネットワンシステムズ株式会社様には、本県が求めるテーマに沿ったシステムの提案をしていただきました。今後も、職員一人ひとりの生産性を向上させ業務効率を上げるための利便性の確保と、しっかりしたセキュリティの確保を高次元で両立し、県民本位の行政のDXを推進していきたいと考えています。」
ネットワンシステムズ株式会社について
ネットワンシステムズ株式会社は、優れた技術力と価値を見極める能力を持ち合わせるICTの目利き集団として、その利活用を通じ、社会価値と経済価値を創出するサービスを提供することで持続可能な社会への貢献に取り組む企業です。常に世界の最先端技術動向を見極め、その組み合わせを検証して具現化するとともに、自社内で実践することで利活用ノウハウも併せてお届けしています。
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