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デジタルアーツ株式会社

ネットいじめ対策で、教育委員会・大学・デジタルアーツが連携

(Digital PR Platform) 2022年04月27日(水)10時00分配信 Digital PR Platform

〜尼崎市の児童生徒がネットいじめにつながるワードを選定、書き込みをブロックする取り組み事例を公開〜

情報セキュリティメーカーのデジタルアーツ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:道具 登志夫、以下 デジタルアーツ、証券コード2326)は、兵庫県尼崎市教育委員会(教育長:白畑 優(しらはた まさる)、以下、尼崎市)による、Webセキュリティクラウドサービス「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版を活用したネットいじめ対策を4月27日に公開したことを発表します。

デジタルアーツの「見守りフィルター」でネットいじめにつながるNGワードをブロックし教師に通知、指導につなげる
尼崎市は2022年度、ネットいじめにつながるワードの書き込みをブロックする「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版の「見守りフィルター」の導入を検討しています。「見守りフィルター」とは、任意のワードで検索や書き込みをブロックし通知できるもので、尼崎市の児童生徒自身がネットいじめにつながるワードを選定し、尼崎市はそれを「見守りフィルター」で検出するワードとして設定します。

他人を傷つける言葉を使わないよう自分たちで決めたルールを守ることや、「見守りフィルター」でブロックされた際には教師がそれを指導につなげることが狙いです。このプロジェクトは主に尼崎市立教育総合センター 学校ICT推進課係長(2022年3月取材当時)の瀧本晋作氏と兵庫県立大学の竹内和雄准教授が進めています。

教師がNGワードを設定するのではなく、児童生徒にNGワードを考えさせる
尼崎市は、児童生徒に1人1台端末を配布するGIGAスクール構想で約3万台のタブレット端末を整備し、Webフィルタリングソフトとして「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版(以下、「i-FILTER@Cloud」)を導入しました。尼崎市は2022年度から「見守りフィルター」を活用してネットいじめにつながるワードをブロックする取り組みを始めようと検討しているところです。

尼崎市の特筆すべき点は、この「見守りフィルター」に登録するワードを教師など大人が設定するのではなく、児童生徒に考えさせて決める点にあります。竹内准教授は「教育委員会の生徒指導担当と情報担当の連携、大学の研究者と企業、今回の場合はデジタルアーツが連携していることは画期的なことです。他では聞いたことがありません」と強調します。

多くの教育委員会や学校では生徒指導担当と情報担当が分かれており、それぞれが単独で動く傾向にあります。尼崎市では2021年度に児童生徒がスマートフォンなどの使用に関するルールづくりを考える「尼崎市スマホサミット2021」を開催し、これをきっかけに教育委員会内の連携が密になりました。



[画像1]https://user.pr-automation.jp/simg/1854/58446/500_375_2022042615332662679236dde67.JPG

スマホのルールづくりを考える「尼崎市スマホサミット2021」



この連携について竹内准教授は「ネットいじめは生徒指導担当と情報担当が一緒になって取り組まなければ対策が難しい問題です。従来、生徒指導が優先されていましたが、GIGAスクール構想で情報が逆転し、町田市の事件をきっかけにまた生徒指導優先に逆戻りしてしまい、チャット機能を使用禁止という自治体が出てきたり…と行ったり来たりしている状況です」と背景を語ります。

しかし「児童生徒は端末を使いながら光と影を学んでいかなければなりません。その上で機械による制御も重要です」(竹内准教授)といいます。

教師は「見守りフィルター」の通知から指導につなげられる
「見守りフィルター」の活用について、瀧本氏は「児童生徒がリアルな目線で選んだネットいじめにつながるワードを『NGワード』として、『見守りフィルター』の検出ワードに加えての運用を検討しています」といいます。竹内准教授は「NGワードの認識は大人と異なり、児童生徒だからこそ見えるものがあります。自分たちでルールを決められるため、責任感を持つことになりますし、自身も納得感が得られることから、ルールの順守にもつながります」といいます。

NGワードの書き込みが「見守りフィルター」で検出されると、教師はいつ・誰が・どんなNGワードで書き込みをしようとしたのかを確認することができます。竹内准教授は「実際の喧嘩であれば教師は介入することができますが、ネット上ではそれは難しいです。GIGA端末は文房具ですから、個人所有のスマホと違って教師は中身を見ることができます。せっかくツールを持っているのに、学校でチャットは一律禁止などとしていては指導の機会を手放していることにもなります。『見守りフィルター』があることによって教師も指導につなげることができるのです」と述べています。

尼崎市は市内全校に「学校管理者」の権限を与えて、各学校の実情に合わせた形で「i-FILTER@Cloud」を運用していく運用を始めています。これに加え、2022年度からは全市で効果的に「見守りフィルター」を活用していく方法についても検討していきます。


■尼崎市教育委員会導入事例の全文はこちら  https://www.daj.jp/bs/case/case92/

「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版について
デジタルアーツのWebセキュリティクラウドサービス「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版は、GIGAスクール構想における1人1台端末を、教育の現場で安全にかつ円滑な学習ができるよう利用いただくために改良した学校用フィルタリングサービスです。国内導入シェアNo.1※の「i-FILTER」におけるフィルタリングデータべースをもとに、学習の現場に合わせたきめ細やかなフィルタリングルール設定が可能です。


※ 株式会社富士キメラ総研「2021 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧」Webフィルタリングツール市場占有率(2020年度)(2021年9月発行)


本件に関するお問合わせ先
デジタルアーツ株式会社 広報担当 石井   TEL : 080-8750-0425 / E-mail : press@daj.co.jp
※新型コロナウイルス感染症拡大に伴う在宅勤務実施中のため、お電話でのお問い合わせは上記とさせていただきます

関連リンク
尼崎市教育委員会導入事例
https://www.daj.jp/bs/case/case92/

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