プレスリリース
聖心女子大学(東京都渋谷区)ではこれまで、コロナ禍においても長期留学の一律中止は行わず学生の派遣を継続してきた。このたび、アフターコロナに向けて渡航条件を整備し、派遣判断を柔軟に行えるよう体制を整備。2022年度から長期留学を本格再開することとした。この春はマレーシアと韓国に計5名の学生を派遣。今後もカナダや韓国、アメリカ等へ順次派遣を行っていく。
聖心女子大学では、2020年初頭の新型コロナウイルス感染症によるパンデミック以来、外務省の感染症危険情報レベルが2(不要不急の渡航中止)の場合でも一律派遣中止とせず、派遣国協定校の受入態勢を確認し慎重に派遣を継続してきた。
2019年度には19名、2020年度には17名(オンラインを含む)、2021年度には2名(韓国・台湾各1名いずれも実派遣)を派遣。パンデミック下においても留学の灯火を消すことなく続け、また、派遣留学のための学内審査は「本格再開にむけて派遣可能」となるよう通常通り継続している。
しかし、世界中のほとんどの国と地域がレベル3であることにより、派遣国が限定され、学内審査に合格しても渡航できず留学を断念せざるを得ない現実を受けて、渡航条件を整備して派遣できる態勢に向けて検討を進めてきた。
今般、ワクチン接種による感染リスクや重症化リスク、留学先の受入態勢、渡航国の医療態勢等の情報収集とリスク管理会社による情報分析等を参考に、派遣学生との複数回の事前勉強会を経て長期留学についてより柔軟に派遣判断することとした。
これにより、2022年春は韓国カトリック大学(韓国)に交換留学生を2名、ソウル女子大学(韓国)に交換留学生を2名、アジア・パシフィック大学(マレーシア)に認定留学生を1名、計5名の学生を現地に派遣した。
●スティーブ・コルベイユ国際センター長のコメント
パンデミックにより世界的に留学機会が縮小する中、オンラインにより学びを代替することも一定程度は可能だが、やはり目で見て肌で感じる体験でなければ学び取れないものがある。
今回の本学の試みはいかなる過酷な状況にあってもリスクを十分に把握し、準備することにより国際交流を止めない工夫があるということを示す上でも大切な試金石となると考えている。学生はこの機会にパンデミック下での各国対応についても経済・社会・文化等の多面的な側面からも考える良い機会となるのではないかと思う。
<派遣学生のコメント>
●派遣先:ドイツ ボン大学
コロナ禍の真っ只中に留学していたので、ロックダウン、世界各国を繋いだオンライン授業など、かなり貴重な体験をしました。帰国すべきか迷いましたが子どもの頃からずっと憧れていたドイツだったので、「やれることは全てやろう」と決意。ドイツ語の検定試験やアルバイトと、色々なことに挑戦しました。言葉の通じない海外で文字通り「生き延びた」経験は大きな自信になっています。
●派遣先:韓国 韓国カトリック大学
留学先では日韓問題を韓国側の視点で学ぶため、東アジア史や国際関係学の授業を中心に履修しました。授業のレベルの高さに苦労しましたが、講義や現地の方との繋がりを通じて多様な価値観に触れ、多くの学びがありました。コロナ禍での留学でしたが、国際センターの方々と政府や留学先の情報を確認しながら準備ができたので安心して出発することができました。
(参考)
■交換留学・認定留学
・交換留学
海外協定校との協定に基づき半年もしくは 1年間海外協定校で学ぶもの。渡航先大学の学費が不要であることや、留学しても4年間で卒業できることなどのメリットがある。
・認定留学
協定校以外の海外大学へ留学するもの。学生本人が留学先を探し、入学許可を得て半年から1年間海外で学ぶ。海外大学で修得した単位が同大で認定されれば4年間で卒業することも可能。
URL: https://www.u-sacred-heart.ac.jp/academics/faculty/long-studyabroad/
▼本件に関する問い合わせ先
聖心女子大学 広報・社会連携部 広報課
小島
住所:東京都渋谷区広尾4-3-1
TEL:03-3407-5076
FAX:03-3407-5929
メール:koho@u-sacred-heart.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/