プレスリリース
十文字学園女子大学(住所:埼玉県新座市、学長:志村二三夫、以下、本学)の人間生活学部 食物栄養学科(管理栄養士養成課程) 國井大輔ゼミが主導で開発した「糖質管理スイーツ(2種類)」が、令和4年3月1日から、NPO法人シンフォニー(新座市新座3丁目)で試験販売されています。
今回の取り組みは、嗜好品であるスイーツに注目し、「美味しいだけじゃなく、体に優しいお菓子をもっと身近に」をテーマに、國井ゼミが持つ糖質管理技術を提供することで、既存品をベースにした糖質管理スイーツを実現させました。
■ 國井ゼミによる糖質管理技術
糖質の摂取に関する様々な情報があるなかで、國井ゼミが考える糖質管理の本質は、「必要な人に必要な選択肢を増やすこと」にあります。極端なものではなく、医科学的な根拠に基づき、誰もが安心して食事ができる環境(食品)が必要だと考えています。糖質管理技術は、糖尿病の方をはじめ、過体重の方、食後高血糖症状がある方(糖を利用する力が弱い方)、メタボリックシンドロームの方などが、安心して食事ができる選択肢を増やします。 また、嗜好品であるスイーツは、心を満たし、癒やしのひとときをつくる「人を笑顔にする食べ物」のひとつです。複雑化するストレス環境下では、特に上手に利用すべきものだと位置づけており、今回の「糖質管理スイーツ」の開発に至りました。今後は、スイーツだけでなく、パンや麺などの主食にも糖質管理技術を提供し、選択肢を増やしていく予定です。
■ 糖質管理スイーツ開発のポイント
開発のポイントは2つで、(1)配合の見直しによる糖質の管理、(2)生理活性物資配合による糖質の管理、です。いずれも、小麦粉の代わりに、おからや豆乳を使用し、人工甘味料を使用せずに美味しさとの両立を実現させています。 生理活性物質としては、糖質の吸収を遅らせる成分が含まれる「桑葉粉末」、脂肪肝や動脈硬化を予防するのに役に立つ成分が含まれる「ドライほおずき」を選択しています。
また、試験販売先である、就労継続支援B型事業所 NPO法人シンフォニーは、「第6回チャレンジドカップ・焼き菓子コンテスト」で、初出場で優勝するなど、製菓技術の高さもあり、糖質管理技術とのマッチングもスムーズに行われました。通所利用者の技術や作業内容などを踏まえ、現場製菓スタッフ等と入念な調整を重ねて、試験販売実現の運びとなりました。
■ プロジェクトならびに今後の展開
本取り組みは、様々な関係者によって実施体制が構築され、地域社会をはじめ、社会全体の取り組みとしての意義があり、持続可能な開発目標(SDGs)にも該当します。 本学が持つ栄養管理技術を地域社会に還元することで、全ての関係者が「プラス」になり、持続可能な取り組みになるよう、消費者からのフィードバック(アンケート調査)も今後のプランに反映させていきます。 今後は、本学の「産学連携プロジェクト」の一つとして、継続して取り組んでまいります。 ※本プロジェクトは、本学 地域連携共同研究所のプロジェクト資金で実施されました。
【商品概要】
1)「桑葉粉末入りおから*1豆乳クッキー」(生クリーム入り)6粒入り 1袋270円
桑葉粉末*2を配合し、抹茶のような風味と生クリームのコクを楽しめる無着色の手づくりクッキー。おからと豆乳を配合して糖質量を調整している。
2)「ドライほおずき入り玄米クランチクッキー」(おから*1・豆乳入り)30g入り 1袋270円
爽やかな酸味がある食用ほおずき(乾燥)*3を配合し、玄米フレークの食感も楽しめる手づくりクッキー。おからと豆乳を配合して糖質量を調整している。
*1 製造元:さとの雪食品株式会社(徳島県鳴門市)
*2 製造元:トヨタマ健康食品株式会社(東京都中央区)
*3 製造元:株式会社ブラクストン(神奈川県横浜市)
※詳細はプレスリリースをご確認ください。
▼本件に関する問い合わせ先
十文字学園女子大学 広報部 広報課
野口・原
住所:埼玉県新座市菅沢2-1-28
TEL:048-477-0555
FAX:048-478-9367
メール:kohoka@jumonji-u.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/