プレスリリース
シュローダー(本社:英国 ロンドン)は、ウクライナ情勢に関し、以下のとおりコメントを発表しました。
「シュローダーの社員一同、ロシアによるウクライナ侵攻に衝撃を受け、深い悲しみを覚えています。私たちの従業員とその家族や友人を含む、被災された数百万人の方々に心よりお見舞い申し上げます。
ロシア、ベラルーシ、ウクライナに対するエクスポージャーは、戦略によって異なるものの、運用資産総額に対しては0.1%未満に留まり、当面、ロシアやベラルーシの株式・債券に投資する予定はありません。今後も状況を注視し、お客様の利益を守る投資判断を継続していきます。
ロシア市場での取引は停止されています。現状、私たちは、ロシア以外の投資先について、ロシア、ベラルーシ、ウクライナにおける事業やサプライチェーン等の状況把握に努めています。現在の危機に適切に対応していることを確認するため、投資先企業と協力しています。
この恐ろしい状況は、人的被害を及ぼすだけでなく、長期的にビジネスに大きく影響すると思われることから、私たちはその分析を行っています。欧州のエネルギー供給は劇的に変化する可能性が高く、原油価格の上昇はインフレ期待に影響を与えています。多くの産業においてグローバルなサプライチェーンは方向転換を余儀なくされることでしょう。ESGに対するお客様の期待に応え、最も効果的な運用を行うためには、これらに加えその他の多くの課題に取り組む必要があると考えています。
最後に、シュローダーは、社員がこの状況に深く関心を寄せていることを鑑み、ウクライナの人々に食料や医薬品の提供、避難所の設置などを行う赤十字を支援するため、企業として多額の寄付を行いました。また、従業員による寄付も社内制度に基づき同額を会社負担し、倍額として寄付を行う予定です。
この困難に直面し、私たちの思いはウクライナとその国民とともにあります。」
以上
■シュローダー・グループのESGの取組み
「質の高いコーポレートガバナンス体制を確立し、本業を通じて、環境や社会の変化および課題解決に対応する企業は、長期的に企業価値の向上と持続的成長が期待できる」という考えのもと、シュローダーは20年以上、ESGの要素を取り込んだ運用を実践しています。
ESGの観点を加味した運用を通じて、社会や環境にインパクトを与える真の企業価値向上を促すと同時に、社会や経済全体の利益となり、投資収益の拡大にも繋がることを目指しています。
■シュローダー・グループの概要
シュローダー・グループは、資産運用サービスを通じてよりよい未来への貢献を目指す、英国屈指の独立系資産運用グループです。ロンドン証券取引所に上場しています。1804年の創業以来200年以上にわたり、年金基金から機関投資家、個人投資家まで、世界の投資家に、長期的な視点に立ち幅広い投資ソリューションを提供しています。現在、運用資産総額は約114兆円*に上ります。
日本とのかかわりは古く、1870年(明治3年)、日本初の鉄道敷設のために日本政府が初めて発行した国債の主幹事を、シュローダーが務めたことにさかのぼります。1974年には東京事務所を開設し、日本における事業の本格的な第一歩を踏み出しました。幅広い資産運用サービスを提供する現在も日本株式運用を事業の中核の一つに据え、約150年前と同様、日本の未来への投資を通じて歴史を紡いでいます。
※2021年12月末現在。 *7,316億英ポンド、1英ポンド=155.97円換算。
※本資料におけるシュローダー・グループとは、シュローダーplcを直接もしくは間接的に親会社とする会社などを言います。
関連リンク
シュローダーの視点
https://www.schroders.com/ja-jp/jp/asset-management/insights/