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プレスリリース

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神田外語大学 国際日本文化研究センター 京都府立京都学・歴彩館 4月16日(土)から官学連携企画展「明石博高-京都近代化の先駆者-」を共催 〜5月21日(土)に記念シンポジウム開催〜

(Digital PR Platform) 2022年03月03日(木)08時05分配信 Digital PR Platform



神田外語大学(千葉市美浜区/学長:宮内孝久)、国際日本文化研究センター(京都府京都市/所長:井上章一)、京都府立京都学・歴彩館(京都府京都市/館長:金田章裕)の3機関が官学連携のもと、2022年4月16日(土)から6月5日(日)にかけて、企画展「明石博高-京都近代化の先駆者-」を共催します。本企画展は、明治前半期に京都府の教育・医療・殖産興業政策を主導した医師、明石博高(1839〜1910)に焦点を当て、関係資料100点余を京都府立京都学・歴彩館の展示室にて公開します。神田外語大学は、日本研究所客員教授であり、京都大学名誉教授の松田清による監修のもと、神田佐野文庫/若林正治コレクションから精選した貴重文献資料38点を出展します。また、5月21日(土)に開催記念シンポジウムを同会場にて開催します。本シンポジウムは、本学理事長・佐野元泰と国際日本文化研究センター・井上章一所長の挨拶のあと、企画担当者の話題提供と両機関の研究者4名によるパネル討論が行われます。




 1854年の「開国」後、幕府がオランダの支援のもとに進めた長崎海軍伝習(1855〜1859)には、幕臣のみならず佐賀藩・薩摩藩など先進諸藩から多数の伝習生が参加しました。軍事基礎学・医学を中心に彼らが直接オランダ人教官から受けた科学・技術教育は日本近代化の先駆けとなりました。また、幕府・薩摩藩・佐賀藩が一堂に会した1867年パリ万博は明治新政府の殖産興業政策の原点となりました。
 一方、尊王攘夷をめぐる政治的動乱と戊辰戦争によって物心ともに沈滞した王城の地京都は、東京奠都の衝撃のもと、近代化に取り残される危機に瀕しました。そのなかで京都における殖産興業や医療・理化学教育の革新に中心的役割を果たしたのが、今回の企画展でスポットを当てる明石博高(ひろあきら)です。明石は幕末の京都に根付いた蘭学や出版文化を受け継ぎつつ、お雇い外国人たちから新たに摂取した豊富な知識のもとに、さまざまな制度・施設・モノを生みだしていきました。
 本学と国際日本文化研究センターは、2021年3月、オンライン企画展「明石博高と島津源蔵-京の近代科学技術教育の先駆者たち-」(主催:国際日本文化研究センター、共催:神田外語大学・島津製作所 創業記念資料館)を開催し、明石博高と、明治初期に近代科学技術教育に必要な理化学器械製造で成功した島津源蔵の業績を約150点の資料映像で可視化しております(現在、国際日本文化研究センターのサイトにて公開中)。
 本展示は、このオンライン企画展から京都の洋学と明石博高の部を独立させたリアル展示会です。あらたに京都府立京都学・歴彩館と連携し、明石博高文書(同館所蔵)と山本読書室資料(同館寄託)を加え、関係資料100点余で構成されます。


【神田佐野文庫と若林正治コレクションについて】
 神田佐野文庫は江戸時代後期から明治維新を経て、連合国占領期まで(1780年代から1950年代)の約170年間に、日本で刊行あるいは書写された西欧語・西欧文化の教育研究資料、および同時期に西欧世界で出版された日本関係洋書を幅広く収集した特色ある神田外語大学の文化交流史資料コレクションです。
 神田佐野文庫における若林正治コレクションは、京都の書店主、故若林正治(1912〜1984)が1933年頃から1978年頃まで、約45年間にわたり収集した洋学資料の宝庫です。若林の没後、若林と親交のあった雄松堂書店の故新田満夫社長の斡旋で、学校法人佐野学園の所有となり、1987年の神田外語大学開学に際し、神田外語大学附属図書館に移管され「洋学文庫」と命名されました。2017年に開学30年を迎えたことを契機に「洋学文庫」と、佐野学園神田外語グループ会長、故佐野隆治(1934〜2017)収集の日本関係洋書およびその後の収集資料を一括して「神田佐野文庫」と名付け、順次その利用公開に着手することとなりました。その後2018年に「洋学文庫」の利用公開を実施するにあたって「神田佐野文庫 若林正治コレクション」と改称しました。今回、この神田佐野文庫 若林正治コレクションより38点もの貴重文献資料を本企画展へ出展します。


「明石博高-京都近代化の先駆者-」 概要
【期 間】2022年4月16日(土)〜6月5日(日)
【共 催】神田外語大学/国際日本文化研究センター/京都府立京都学・歴彩館
【会 場】京都府立京都学・歴彩館 展示室

【公開内容】
<テーマ>
第1部 京の洋学―明石博高活躍の歴史的背景
京都の蘭学・洋学の特徴や幕末から明治前期における京都の出版文化を紹介します。
第2部 明石博高―京都近代化の先駆者
京都舎密局や療病院といった近代医療・理化学関連施設の創立など、明石博高が推し進めた京都近代化の歩み、さらにお雇い外国人と明石との密接な繋がりを考察します。


【若林コレクションの里帰り 神田外語大学日本研究所客員教授 松田 清】
 この企画展は明治初年、京都に舎密局(理化学実験所)と療病院(西洋式病院)を創設し、京都近代化の先駆者となった青年医師・官僚明石博高に焦点をあてた初めてのリアル展示会です。また、明石の業績を、その歴史的背景である京都の洋学の歴史にさかのぼって考察するというユニークな視点から構成されています。
 こうした新規かつ特色ある展示は、日本医療文化史資料の宝庫である宗田文庫(日文研所蔵)と京都の古書肆伏見春和堂主人・故若林正治氏の洋学資料コレクション(神田外語大学附属図書館所蔵、以下若林コレクションと略称)、明石博高文書(歴彩館所蔵)、山本読書室資料(歴彩館寄託資料)を結びつけることで可能になりました。
 この若林コレクションは1987年の神田外語大学開学に際し、学校法人佐野学園から神田外語大学附属図書館に移管されました。こうした成り立ちと経緯のため、若林コレクションは京都の洋学資料をも豊富に所蔵しながら、これまで生まれ故郷に帰る機会がありませんでした。今回の企画展のために精選した貴重資料36点は、40年ぶりの里帰りとなります。本企画展が19世紀最初の四半世紀から明治前半期にいたる日本文化を多角的に考察する一助となれば幸いです。
『若林コレクションの里帰りー神田佐野文庫貴重資料―』(神田外語大学附属図書館、2022)序文より


【参考リンク】
神田外語大学 日本研究所: https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/main/labo/rijs/
国際日本文化研究センター(オンライン企画展ページ): https://events.nichibun.ac.jp/pc1/ja/online/akashi_hiroakira_and_shimadzu_genzo/
京都府立京都学・歴彩館: https://www.pref.kyoto.jp/rekisaikan/

「明石博高-京都近代化の先駆者-開催記念シンポジウム」 概要
【日 時】2022年5月21日(土)14:00〜16:00
【会 場】京都府立京都学・歴彩館 大ホール(席数240名)
【内 容】
(1) ご挨拶
・佐野 元泰(神田外語グループ理事長)
・井上 章一(国際日本文化研究センター所長)
(2) 話題提供
提供者:松田 清(神田外語大学客員教授)/光平 有希(国際日本文化研究センター特任助教)
(3) パネル討論
司会:松田 利彦(国際日本文化研究センター副所長兼教授)
パネラー:
・フレデリック・クレインス(国際日本文化研究センター教授)
・町田 明広(神田外語大学准教授)
・松田 清(神田外語大学客員教授)
・光平 有希(国際日本文化研究センター特任助教)
※敬称略

【参加方法】
席数に限りがあり抽選となります。抽選等については4月初旬公開予定です。詳しくは以下の国際日本文化研究センターHPをご覧ください。
https://www.nichibun.ac.jp
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神田外語大学 京都外国語大学 共催
学生交流プログラム
〜5月21日(土)・22日(日)〜

 このたびの企画展及び記念シンポジウムの開催にあたり、全国外大連合の関係で交流があり、京都にキャンパスを構える京都外国語大学の学生と、本学の学生が交流するプログラムを実施します。両大の学生は本学教員指導のもと、展示内容や展示物の時代背景について事前学修します。
 知識を得た上で実際に現地を訪れ、展示物の参観や学生同士によるディスカッション、歴史散策を行うことで深く理解し、学生の成長を高めるプログラム内容となっています。
両大学にて、歴史に興味のある学生を募集しました。スケジュールは以下の通りです。(変更になる場合があります)

・5月21日(土)
14:00〜16:00/シンポジウム参加
16:00〜17:00/展示参観

・5月22日(日)
10:00〜12:00/京都学・歴彩館小ホールにて京都外国語大学の学生とディスカッション
12:30〜/二条木屋町周辺の歴史散策
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▼本件に関する問い合わせ先
学校法人佐野学園(神田外語グループ) グループコミュニケーション部
室井優太朗
住所:東京都千代田区内神田2-13-10
TEL:03-3258-5837
FAX:03-5298-4123
メール:media@kandagaigo.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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