プレスリリース
PwCネットワークの戦略コンサルティングチームStrategy&はこの度、調査レポート『ヘルスケアの未来:エコシステムの構造変化と新たな価値創造』を公開しました。
ヘルスケアを取り巻く環境は治療から予防へのシフト、医療の個別化、デジタル技術の進化など大きく変化しつつあり、患者を中心に置くエコシステムへと形成が進んでいます。それに伴い、ヘルスケアに関連する企業やその他の組織(プレイヤー)の価値創造の在り方も変容し始めています。
これまで伝統的なプレイヤーは、例えば製薬企業や医療機器メーカーなどは「商品を作って売ること」に、医療機関は「病気にかかった患者を治療すること」に、医療費の大半を費やしてきました。しかし、上述の変化を通じてヘルスケア全体の価値プールが「予防」「診断」「デジタルヘルス」へとシフトが進むなか、伝統的なプレイヤーは事業モデルの破壊的変革が求められ、一方テクノロジーやスタートアップ企業、消費財メーカーなどは新規市場参入もしくは既存事業への投資拡大の機会を狙っています。
本レポートは全5章で構成されており、最初に日本におけるヘルスケアエコシステムの現状と展望について解説しています。次に関連するプレイヤーにとっての今後の戦略的な意味合いを整理したうえで、新たな価値創造を実現するための事業モデル変革のオプションと、その実現に向けた企業変革のあるべき姿などについて論じています。
【各章の概要】
■第1章「ヘルスケアエコシステムにおける構造変化」:ヘルスケアエコシステムの現状と今後予想される変化、その背景にある外的要因を整理。こうした変化に対応して各プレイヤーが現在どのような新たな取り組みを行っているのか、代表的な事例を紹介
■第2章「構造変化がもたらす事業機会と脅威」:日本におけるエコシステムプレイヤーそれぞれが、ヘルスケアを取り巻く環境変化がどの程度進むと予測しているか、またそうした変化をどの程度事業機会と捉え、あるいは脅威と感じているのかについて、Strategy&が独自に実施した調査結果を基に分析
■第3章 エコシステム変革の先行事例「自動車業界の新潮流 〈CASE〉がもたらすエコシステムの構造変化」:エコシステムの形成・進化と「価値プール」のシフト、各プレイヤーの事業モデル変革などの観点から、先行事例の参考として自動車業界における構造変化を紹介し、ヘルスケア業界に対する示唆を抽出
■第4章「ヘルスケアエコシステムにおける新たな価値創造シナリオ」:持続可能なエコシステム形成のためには各プレイヤーの利害関係を一致させることが重要であるという認識のもと、今後各プレイヤーにとってどのような価値創造のシナリオが考えられるかについて具体的な事例を挙げながら解説
■第5章「新たな価値創造のための企業変革の必要性」:第4章で論じる各プレイヤーにとってのさまざまな価値創造シナリオを5つの「参入モデル」にまとめ、どの参入モデルを選択する上でも共通に求められる企業変革の方向性について解説
ぜひご一読いただけますと幸いです。
本レポートは、以下URLよりご覧いただけます。
https://www.strategyand.pwc.com/jp/ja/publications/report/future-of-healthcare.html