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オンキヨー株式会社

オンキヨー株式会社 金沢工業大学との共同研究についてのお知らせ

(DreamNews) 2024年10月07日(月)13時00分配信 DreamNews

オンキヨー株式会社(所在地:大阪市中央区、代表取締役社長:大朏 宗徳、以下「当社」といいます。)は、金沢工業大学(所在地:石川県野々市市、学長:大澤 敏)と共同研究において、新たな研究成果を得ましたことを本日2024年10月7日お知らせ致します。



当社は、2020年から「お酒に音楽を聴かせる」という取り組みを開始し、2021年には、当社音楽振動技術の証である「Matured by Onkyo」が付された商品が販売されました。当社は、当社の音楽振動技術により熟成が行われたお酒を「加振酒」と名付け、知名度の強化を行っております。
当社は、これまで、ビジネスパートナーと音楽振動技術により熟成を行ったお酒の研究・解析を行って参りました。当社は、研究の一環として、金沢工業大学 尾関健二教授と「高温障害米に対する酵素剤及び振動技術の作用」について研究を開始しました。高温障害米とは、稲の登熟期の高温により品質が不良となった米を指します。高温障害は、食米だけではなく、酒米においても深刻な問題となっています。高温障害の酒米を用いて日本酒が作られた場合、高温障害のない酒米と比較して、粕重量が増えるということが明らかとなっています。この問題を解決するため、発酵時に醪に消化酵素剤を添加する等の研究が行われてきました(山川達也・高山宗幸・多田周作・山下秀行・尾関健二、清酒醸造における高温障害米用の消化酵素剤の研究、日本醸造協会誌第118巻10号、p.710-718、2023)。
このたび、当社と尾関健二教授とは、高温障害米に消化酵素剤を加え、さらに当社の加振技術が加わることにより酵素が働きやすくなり、高温障害米のデンプン質を溶かすことが可能となるという研究成果を得ました。当社は、当該研究成果につきまして、既に特許出願を行っております。当該研究成果は、日本全国の酒蔵様を悩ませている高温障害米の問題の解決の一助となるものと考えております。
当社と尾関健二教授とは、高温障害米の問題を解決することを目標に今後も研究を続けてまいります。

◆金沢工業大学 バイオ・科学部 生命・応用バイオ学科 尾関健二研究室について
(金沢工業大学 尾関健二研究室ホームページ https://kitnet.jp/laboratories/labo0165/index.html
から抜粋)
〜有用な酵素と発酵微生物の力を借りて、食品廃棄物から素材開発のSDGsに挑戦〜
日本酒は米の成分を麹菌(国菌)によって分解し、酵母の力で発酵させてつくる。研究室では麹菌や酵母などの微生物と、米ヌカ、小麦フスマ、大豆オカラの食品廃棄物資源(バイオマス)に着目。有用な酵素の力と微生物による発酵の力によって、新たな機能性の高い素材(αEG、レジスタントプロテインなど)に変換するバイオコンバージョンに挑戦。SDGsの観点から廃棄物を出さない機能性素材を開発する。

◆Matured by Onkyoについて
当社ルーツの1946年創業以来、当社は音を扱う専門メーカーとして測定器だけの評価に頼らず、感覚量を技術に落とし込むといったオーディオ設計を行ってまいりました。
“物理的な正しさで再生純度を高め、音楽表現力を引き出すオーディオ設計を食品に応用し、音楽がもつ自然の力を使って素材のポテンシャルを最大限に引き出す” をテーマに音楽振動が酵母に与える影響について東京農業大学とともに研究解明を進めております。
それぞれの環境に合わせた最適な音楽加振と味への追求を「Matured by Onkyo」として掲げ、今後多くの分野において付加価値のある提案を行ってまいります。



【関連リンク】
◆当社音楽食品事業ご紹介ウェブサイト https://onkyo.net/matured/
◆加振酒カタログ https://www.onkyo.net/category/all-products

当社は、Onkyo ブランドのオーディオ製品やスピーカーの技術を支えてきた研究開発部門とマーケティング部門を新設分割し、これまでのオーディオ技術、ノウハウ、ブランドを新分野に展開させるために設立した会社です。当社は、「音で世界をかえる」のスローガンのもと、老舗オーディオメーカーとして長年培った「音」の技術を、医療・食品・産業・インフラの分野に展開して研究開発を進めるとともに、Onkyoブランドの認知度を上げるマーケティングを全社一丸となって行っています。当社事業の今後の展開に、ご期待下さい。

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