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プレスリリース
ADAS(先進運転支援システム)、産業、防衛、通信、航空宇宙、医療等における多センサ・クリティカルな高精度タイムシンクロナイゼーションと高性能Ethernetレコーダ『BRICK SE』販売開始
2024年10月2日、ポジティブワン株式会社(本社:東京都渋谷区、ドイツ本社b-plus社日本総代理店)は、データストリームの記録、処理、および保存に最適な高性能なPCシステム「BRICK SE」の販売を開始板います。BRICK SEは、堅牢でコスト効率の高いエントリーレベルのソリューションとして設計され、産業用アプリケーションのニーズに合わせた高い性能と取り外し可能なストレージコンセプトを提供します。
■ BRICK SEの特徴
1. 卓越した堅牢性と拡張温度範囲 BRICK SEは、-25°Cから+70°Cの拡張温度範囲を備え、耐衝撃性と耐振動性を備えた堅牢なデザインで、厳しい産業環境に最適です。機械的な安定性だけでなく、非常にコンパクトなフォームファクターを持ち、スペースを効率的に活用することが可能です。
2. 豊富なインターフェースで最大限の柔軟性 複数のEthernetインターフェース(2x 10GBase-T、5x 1000Base-T、1x 1000Base-T MGMTポート)やUSBポート(4x USB3.1 Gen1 Host)を備え、最大限の接続オプションを提供します。さらに、拡張スロット(1x PCIe Gen3 x8)を利用して、個別の要件に合わせたインターフェースの追加が可能です。
3. 高精度なタイムシンクロナイゼーション BRICK SEは、b-plus社の高度なタイミングコンセプトであるXTSSユニバーサルタイムシンクロナイゼーションサービスに対応し、正確なタイムスタンピングを実現します。この正確な時間同期はオプションで追加可能で、すべてのデータに信頼性のあるタイムスタンプを保証します。
4. 高性能プロセッサとメモリ
・ Intel CoreTM i7 プロセッサ
・ 32 GB RAM DDR4-2133
・ 128 GB 内蔵M.2 SSD
・ HD Graphics 530
5. 拡張可能なストレージ
・ 1x U.2 / U.3 NVMe SSDフレームにより、最大16 Gbit/sの記録帯域幅(使用するSSDに依存)
・ 2x SATA 6G(SFF-8088経由)
6. 時間同期とソフトウェアサポート
・ GPS(タイムベースとして利用可能)
・ XTSSタイムシンクロナイゼーションサービス(オプション)
・ Linux 64ビット対応(Windows 10互換)
7. 電源と動作温度
・ 広範な電源範囲(12V、10V〜28V、6V cranking safe)
・ 消費電力:100〜140 W
・ 動作温度範囲:-25°C〜+70°C(アクティブ冷却式ヒートシンク)
8. アルミプロファイルの筐体
サイズ:320 mm(幅)、88 mm(高さ)、250 mm(奥行き)
BRICK SEは、オープンな設計コンセプトを採用しており、すべてのコンポーネントの高い可用性と互換性により、長期的な投資価値を提供します。多様な産業環境での使用に最適なソリューションとして、データの正確な記録と処理をサポートします。
◆XTSS(Universal Time Synchronization Service)を使うアプリケーション
XTSS(Universal Time Synchronization Service)は、さまざまな産業用途やマルチセンサーシステムにおける精密なタイムシンクロナイゼーションを必要とするシステムに広く利用されます。以下に、XTSSがどのようなシーンで活用されるかを具体的に説明します:
1. 自動車業界
ADAS(先進運転支援システム)および自動運転: マルチセンサーシステム(カメラ、LiDAR、レーダーなど)を使用する自動運転車では、各センサーのデータを正確に統合するためのタイムシンクロナイゼーションが必要です。XTSSは、これらのデータにタイムスタンプを付与し、センサー間のデータを正確に組み合わせることで、車両の位置情報や周囲環境の把握に役立ちます。
データロギング: 車両のデータロギングシステムにおいて、センサーやECU(電子制御ユニット)から収集したデータを正確に記録し、後で分析するための基盤を提供します。
2. 産業用オートメーション
工場のプロセス制御: 工場内のロボットアームやセンサー、アクチュエータなど、さまざまな機器の動作を同期させる必要がある場合、XTSSが各デバイスの動作を正確にタイムスタンプで同期し、効率的な自動化プロセスを実現します。
マルチセンサー計測システム: 工場ラインでの品質検査や状態モニタリングのために、多くのセンサーが使われます。XTSSは、これらのセンサーからのデータを正確なタイミングで集約することで、プロセスの最適化や品質向上に貢献します。
3. 通信およびネットワーク機器
リアルタイムデータ転送: 通信機器やデータセンターでは、データパケットの正確な時間同期が必要です。XTSSは、これらのパケットにタイムスタンプを付与し、データの伝送遅延や処理遅延を正確に計測します。
時間クリティカルなデータ転送: 金融取引や株式取引のシステムにおいて、ミリ秒単位のタイミングが重要です。XTSSを使うことで、正確な取引タイムスタンプが可能になり、信頼性の高いデータ取引をサポートします。
4. 航空宇宙および防衛
航空機およびドローンのシステム監視: 複数のセンサーや通信システムを搭載する航空機やドローンでは、各データの時間同期が非常に重要です。XTSSは、データの整合性を確保し、正確な飛行経路の監視や状況分析を可能にします。
多目的無人車両(UMV)や無人航空機(UAV)の制御: これらのシステムではリアルタイムでのデータ通信と処理が必要であり、XTSSはタイムクリティカルなアプリケーションをサポートします。
5. 医療機器
精密なデータモニタリング: 医療機器やセンサーからのデータを正確に同期することで、患者のバイタルサインや検査データを正確に記録・分析できます。これにより、医療スタッフがリアルタイムで患者の状態を把握することが可能となります。
6. 物流および輸送業
リアルタイム位置情報の追跡: GPSや各種センサーからのデータを正確にタイムスタンプすることで、車両や貨物の正確な位置や動作をリアルタイムで把握できます。
要約: XTSSは、多センサーシステムや時間クリティカルなアプリケーションでのデータの正確な同期とタイムスタンプが必要な場合に非常に有用です。自動車、産業オートメーション、通信、航空宇宙、医療など、さまざまな分野での活用が期待され、精密なデータの収集・分析を可能にすることで、高品質で安全なシステム運用をサポートします。
【b-plus社について】
b-plus社は、1996年の創業以来、ハードウェアとソフトウェアの開発において、特に自動運転や高度運転支援システム(ADAS)の分野で国際的に認知された技術パートナーとして成長を遂げてきました。現在では、モビリティの未来を切り拓く技術ドライバーであり、エンジニアリングパートナーとして、高性能技術や新しいモビリティへのビジョンを通じて顧客とビジネスパートナーをサポートしています。
b-plusグループは、自動車ソフトウェア、テストシステム向けの計測技術、モバイルオートメーションの各ビジネスユニットを持ち、新しいモビリティに向けた技術の開発や、測定技術、モバイルマシンのオートメーションを包括的に推進しています。また、b-plusは、ハードウェアとソフトウェアのソリューションを提供し、さまざまな業界、特に自動車産業やオフハイウェイ市場において、お客様のニーズに応える個別のソリューションを提供しています。
b-plusは230名以上の優れた従業員を擁し、ドイツ国内(デッゲンドルフ、レーゲンスブルク、チャム)に拠点を持ち、革新的な製品開発と顧客支援を行っています。その取り組みは、2019年にバイエルン州経済・地域開発・エネルギー省から「Bavaria's Best 50」の一つとして表彰されるなど、技術革新と成長の両面で評価されています。
【ポジティブワン株式会社について】
ポジティブワン株式会社(POSITIVE ONE CORPORATION)は、最先端技術と時代を先読みしたエンベデッドソリューションを提供する企業です。海外の有力な技術会社と提携し、多様化する仕様に対応できるOEMハードウェアやISO準拠のツールを提供し、システムコンサルティングからハードウェア、ソフトウェアのシステム受託開発まで、幅広くサポートしています。私たちはお客様のプロジェクト成功に向けた包括的なソリューションを提供し続けます。
【お問い合わせ先】
ポジティブワン株式会社
メールアドレス:poc_sales@positive-one.com
TEL:03-3256-3933
FAX:03-4360-5301
URL:https://www.positive-one.com/