プレスリリース
2024年、一躍「流行語」になったセカンドパートナー。既婚者が配偶者(ファーストパートナー)と別に持つプラトニックな婚外パートナーをいい、その関係は「友達以上、恋人未満」などと呼ばれます。最近は「プラトニック不倫」という別名も誕生しました。
セカンドパートナーは、プラトニックという大きなハードルがある関係ですが、果たして既婚者の間にどれほど広がっているのでしょうか?また実際はどのような関係なのか?不倫にあたるのか?
既婚者コミュニティサイト「ヒールメイト(Healmate)」を運営するレゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/)は今回15,000人の既婚者男女を対象にアンケート調査を実施し、謎が多いセカンドパートナーの実態を解明します。
これまでもセカンドパートナーに関する調査はいくつかありますが、「体の関係がある不倫・婚外恋愛」も含めてしまっているため、実際のところはセカンドパートナー調査とはいえません。それに対して、この[ヒールメイト]セカンドパートナー実態調査は「プラトニックなセカンドパートナー」に限定した、いわば「本当のセカンドパートナー調査」。しかも、初めての本格的な大規模調査です。
<注意点>
・ 調査方法・調査対象等は最後に記載しています。20〜59歳の既婚者に限定し、男女や年齢層もほぼ均衡な対象に行ったインターネット調査です。
・ セカンドパートナーは現在、既婚者以外の独身カップルにも広がっている様子ですが、今回の調査は本来の意味に則して対象を既婚者に限定しました。
実際にセカンドパートナーがいる/いた既婚者の割合は?
セカンドパートナー(略称:セカパ)という言葉が生まれたのは2018年。既婚者のコミュニティで徐々に使われはじめ、2022年以降、既婚者同士の恋愛(婚外恋愛)が広がるなかで注目を浴びました。
2023年11月には著名なYouTuberカップル(あやなん&しばゆー)の「セカンドパートナー騒動」がテレビ等のマスコミで報道されるなかで一般にも浸透。関西の大御所、上沼恵美子さんがセカンドパートナーに賛成したことも話題になりました。
ただし、世間は賛否両論です。「セカンドパートナー 頭おかしい」などの検索ワードがトレンド入りするなど、プラトニックな婚外関係が理解できないという人も多いようです。また、「セカパも不倫」と考える人も多数います。
では果たして、実際にセカンドパートナーは現在、どれほどの広がりを見せているのでしょうか?15,000人の既婚者男女に、「セカンドパートナーが現在いるか?過去にいたか?」を聞いたところ、次の結果になりました。
調査対象の全既婚者14,481人中、「セカンドパートナーがいる/いた」と回答したのは4.5%にあたる657人となりました。
やはりプラトニックな関係の「本当のセカンドパートナー」がいる人/いた人は、かなり少ない様子です。2023年に注目されだしたばかりですし、プラトニックというハードルがあるので、今のところ、これが実態なのでしょう。
ただし、セカンドパートナーを持つ人なんて希少生物か?と言うと、そうでもありません。同じくレゾンデートル株式会社が2023年に行った「婚外恋愛に関する実態調査」では、「婚外恋愛の経験あり」の既婚者は22.5%ですから、おおよそ5対1くらいの割合になります。
婚外恋愛は体の関係の有無は関係ないため、セカンドパートナーも一種の恋愛と考えれば、婚外恋愛に含まれます。そのように考えて回答した人も多いでしょう。すると、婚外恋愛する人の5人に1人くらいは「セカンドパートナーの経験あり」と考えていいかもしれません。
いろいろな言葉が出てきてややこしいので、ここで整理しておきましょう。
・婚外恋愛:既婚者が配偶者以外の既婚者と恋愛関係になること。互いの家庭を壊さない、介入しないなどのルールがある
・セカンドパートナー(セカパ):既婚者が配偶者(ファーストパートナー)とは別に持つプラトニックな婚外パートナーのこと。「友達以上、恋人関係」の関係だが、肉体関係なしの婚外恋愛も含む。別名「プラトニック不倫」
・不倫:既婚者が配偶者以外の異性と男女関係になること。相手は既婚者に限らず、既婚者同士の場合はW不倫とも呼ぶ
・浮気:既婚者が配偶者以外の異性と肉体関係を持つことをいい、不倫よりも軽い関係
セカンドパートナーがいる/いた人は男性・女性どちらに多い?
続いて、セカンドパートナーが現在いる/過去にいた既婚者の割合を男女別にみるとグラフのようになりました。
先ほどの「婚外恋愛に関する実態調査」では、婚外恋愛の経験ありの既婚男性は33.0%、既婚女性は16.1%だったため、全体と同じ「5人に1人」の法則があてはまります。婚外恋愛する人のうち男女ともに5人に1人はプラトニックな関係を経験ありといえそうです。
すると、なかなか見つかりにくいとされるセカンドパートナーですが、データ上は「探せば見つけることはできる」と言えます。プラトニックな関係を望む既婚者には朗報かもしれません。
ただし、既婚者全体では5%ですから自然な出会いは難しく、出会いを求めている既婚者が集まるコミュニティで探す必要があります。
セカンドパートナーがいる/いた人はどの世代に多い?
年齢層別にみると、次の結果になりました。男女とも20代・30代の人に多いです。
流行を反映して若い人には徐々にセカンドパートナーが広がりつつあることもあるでしょうし、すでに20代・30代の世代は以前から男女の分け隔てのない友人関係が進んでおり、一方で友人と男女関係との垣根も小さくなっている影響も大きいでしょう。
今回の調査では以上のことが分かりました。
このほか同じ対象者に「セカンドパートナーという言葉を知っていたか?」「プラトニックとは知っていたか?」「不倫・浮気になると思うか?」なども尋ねていますので、順次報告していきます。
また、15,000人の中から見つけた「セカンドパートナーが現在いる人/過去にいた人」への詳しい調査も並行して実施中です。
出会った場所、どんな経緯でセカンドパートナーになったか、どんなルールでお付き合いしているか、性的なコンタクトはしたか(どこまでしたのか)、そのまま体の関係に発展してしまったことはないのか、配偶者がセカンドパートナーを持つことを許すかなど、謎の多いセカンドパートナーの実態を解明していきます。こちらは7月頃より順次公開予定です。
今回の調査の詳しい報告は「既婚者の男女関係に関する調査」に掲載予定です。このリリースでは紹介しきれない詳しいデータなども公開します。過去に行った「婚外恋愛」「セックスレス」の調査報告もアップされていますので、ぜひご覧ください。
<調査概要>
・ 調査タイトル:[ヒールメイト]セカンドパートナー実態調査 第1報
・ 調査期間:2024年5月31日〜6月5日
・ 調査対象者:20〜59歳の既婚者14,481人(男性6,981人、女性7,500人)
・ 調査方法:インターネット(セルフ型アンケートツールFreeasyを利用)
・ エリア:全国
・ 調査機関:レゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/)
・ 調査報告の掲載:「既婚者の男女関係に関する調査」
・ 本報告の発表日:2024年6月20日
<調査対象者について>
下表の通り男女、年齢層ともにほぼ均等なサンプルになっています。
・全体 男性6,981人(100%) 女性7,500人(100%)
・20代 男性1,356人(19.4%) 女性1,875人(25.0%)
・30代 男性1,875人(26.9%) 女性1,875人(25.0%)
・40代 男性1,875人(26.9%) 女性1,875人(25.0%)
・50代 男性1,875人(26.9%) 女性1,875人(25.0%)
回答者は全都道府県に分布しており地域的な偏りはありません。子どもの有無は、子ども有が10,294人(71.1%)、子ども無が4,187人(28.9%)でした。
◎調査の目的
私どもレゾンデートル株式会社は、「結婚後の新たな生き方」を提案する既婚者向けメディアやインターネットサービスの展開を行うシステム開発会社です。現代の夫婦関係のあり方、既婚者の男女関係の多様性を把握し、今後のサービス開発に向けた市場動向を探るため、今回の調査を企画しました。