プレスリリース
セックスレスだけど仲は良い?令和夫婦のシン形態──レス当事者635人アンケートからみえた夫婦間レスの実態|「夫婦のセックスレスに関する実態調査」の第6報(2023-2024年調査)
既婚者マッチングサービス「Healmate(ヒールメイト)」(https://healmate.jp/)や既婚者向けメディアを運営するレゾンデートル株式会社(東京都新宿区)は2023年10月、20〜50代の既婚者男女4,000人を対象にセックスレスに関するアンケート調査を行いました。日本で最大規模かつ最新のセックスレスに関する実態調査です(2024年2月時点)。今回はその第6報を紹介します!「令和レス夫婦の新形態」が判明しました。
セックスレスはもはや日本の社会問題です。セックスレス夫婦の割合は年々増加しており、多くの調査では5〜6割に達するとの結果が出ています。
私どもの「夫婦のセックスレスに関する実態調査」(https://healmate.jp/survey/)ではこれまで下記が判明しました。
・第1報:20代〜50代既婚者の68.2%がセックスレス傾向(うち43.9%が完全なレス状態)
・第2報:結婚3年未満の新婚夫婦でさえ5割以上がセックスレス傾向
・第3報:レス当事者の6割以上が1年以上レス、約4割が5年以上レス
・第4報:「妊娠・出産」がレスの最大のきっかけ(25%)、最大の原因は女性の性欲減退
・第5報:男性(夫)はレスを解消したいが、女性(妻)はそう思っていない
今回の第6報では、セックスレスの当事者に「夫婦仲」を尋ねた結果を分析・報告します。現代の草食化や夫婦関係の変化を反映してか、「セックスレスでも夫婦仲は良い」という新形態「仲良しレス夫婦」が登場しています。むしろ、こちらがスタンダードとなっている感があるのです。「令和夫婦のシン形態」、どうぞ最後までご覧ください。
【結果のポイント】
●レス男性の56%が「妻と仲が良い」と感じている
→夫婦仲が良い(28.4%)+やや良い(27.5%)=55.9%
→普通は27.2%で、やや悪い(11.3%)+悪い(5.6%)は16.9%のみ
●レス女性の53%が「夫と仲が良い」と感じている
→夫婦仲が良い(37.1%)+やや良い(15.9%)=53.0%
→普通は30.2%で、やや悪い(7.3%)+悪い(9.5%)は16.8%のみ
●男性よりも女性の方が「仲が良い」と思う温度感が高い
→「やや良い」よりも「良い」の回答割合が男性よりも女性で顕著に高い
→「仲が良い」とは感じつつも男性には性的不満が残る?
●夫婦仲を今よりも良くしたいと考える割合は男性が顕著に高い
→第5報の「男性はレスを解消したいが女性はそうではない」との結果と関係あり?
【調査概要】
・調査タイトル:夫婦のセックスレスに関する実態調査 第6報
・調査期間:2023年10月23日〜12月18日
・調査対象者:20〜59歳の既婚男女4,000人(男性2,000人、女性2,000人)
・調査方法:インターネット(セルフ型アンケートツールFreeasyを利用)
・エリア:全国
・調査機関:レゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/)
・調査報告の掲載先:https://healmate.jp/survey/
・発表日:2024年3月10日
【調査対象者について】
次の通り男女、各年代とも均等なサンプルになっています。
・20代:男性500人(12.5%)、女性500人(12.5%)
・30代:男性500人(12.5%)、女性500人(12.5%)
・40代:男性500人(12.5%)、女性500人(12.5%)
・50代:男性500人(12.5%)、女性500人(12.5%)
※( )内は全体(4,000人)に占める割合
回答者は全都道府県に分布しており地域的な偏りはありません。回答者数に占める割合も、例えば北海道4.2%(日本の人口に占める道民の割合は3.9%)など人口構成割合と似た傾向を示しています。
1)セックスレスの当事者の夫婦仲は?
第1報(https://healmate.jp/survey/sexless_actual)では、既婚者の約7割が配偶者とセックスレス(※1)傾向であり、そのうち4割以上が完全なセックスレス状態と判明しました。
また、第5報(https://healmate.jp/survey/sexless_resolved)では、レス男性の約6割が「妻とのセックスレスを解消したい」と考え、約9割が「性欲がある」と回答し、その大半が「ジイ行為・セルフプレジャー」で性欲を解消している状態にもかかわらず、レス女性の約7割は「夫とのレスを解消したいと思っていない」という結果も判明しています。特に40代以上の既婚女性における性欲減退は顕著でした。
このような男女間の性に関する大きなすれ違いがあるなか、セックスレス当事者の夫婦仲はどのようなものでしょうか? 尋ねてみました。
すると、予想外の結果となりました。レス男性の56%、レス女性の53%が「夫婦仲は良い」と回答したのです。性的な不一致があるにもかかわらず、過半数が「仲が良い」という結果は意外でした。また、男女とも「仲が良い」「普通」「悪い」の3つの回答割合がほぼ一緒という点も興味深いでしょう。これまでの調査では、男女の認識がここまで一致することは非常に少なかったです。
詳細を見ると、もちろん男女間で多少の違いは見受けられます。その最たるものは濃いピンクの部分(はっきりと「良い」という回答)の割合が男女間で異なり、女性が男性よりも顕著に大きい結果でした。つまり、女性の方が何のためらいもなく「夫婦仲は良い」と認識している人が男性より多いことを現します。
この結果は男性の性的欲求不満を反映しているかもしれません。「仲は良いけどレス…」と考えて、「やや仲が良い」を選択する男性が多いと推測できるでしょう。
※1 本調査におけるセックスレスの定義は、「本人がセックスレスととらえている」という主観的なものです(第1報参照)。実態との乖離を生じさせないため、日本性科学会の定義(1994年)である「(挿入と伴わない性的コンタクトも含む)性的接触が1か月以上ないカップル」には沿っておりません。
続いて、年齢層別にレス当事者の夫婦仲を見ていきましょう。
男性では「仲が良い」全体は経年で減りますが、30代で濃いピンクの割合が高くなる、また30代と40代で「仲が悪い」と認識する割合が増える傾向がみられます。
一方、女性では男性よりも濃いピンクの割合が大きい点が注目されます。また、「夫婦仲が良い」全体の割合が40代・50代で一気に減る点も注目でしょう。20代・30代までは夫に好意をもっていたのが、40代以降は「愛想を尽かす」割合が増えたことを示すのか、少々評価が難しいところです。
2)夫婦仲を今よりも良くしたい?
「夫婦仲を今よりも良くしたいか」との質問に対する答えは、男女間で分かれました。グラフのように男性は今よりも良くしたいと思っているのに対し、女性は現状維持が最多です。
これは「性」の問題が絡む結果でしょう。男性は「レスを解消したい」ためにさらなる関係改善を望んでいるのに対し、女性は「レスを解消しなくてよい」と考えているため、現状維持を望んでいると分析します。また、セックスレスでも離婚を望む既婚者は非常に少ないことも分かりました。
3)まとめ
草食化が進み、恋愛関係にあるカップルですらセックスレス化が進む現代においては、夫婦のセックスレスはむしろ「普通のこと」となっています。今回の調査ではそれを反映してか、「夫婦仲は良い」と答えるセックスレス夫婦が5割以上という結果になりました。離婚を考えるレス当事者もごく少数です。
この結果は、「夫婦は性的パートナーでもある」という従来の考え方にくさびを打ち込むものでしょう。実態に合った新しい夫婦関係を構築する時期が訪れたのかもしれません。
本調査の詳しい結果は「既婚者の男女関係に関する調査」のサイト(https://healmate.jp/survey/)で公表します。年齢別、年収別、地域別などの詳細なデータをご覧いただけます。
Healmate(ヒールメイト)https://healmate.jp/は、友達づくり、既婚者同士のコミュニティ、セカンドパートナーとの出会いなど、様々な用途にご利用いただける既婚者マッチングサービス(既婚者アプリ)です。ご興味があればぜひサイトをのぞいてみてください。