プレスリリース
報道関係各位
岐阜県、神田明神と連携を開始
〜歴史的なご縁を発展させ、2030年に向けて展開〜
岐阜県
岐阜県と江戸総鎮守 神田明神は、9月21日、平将門(たいらのまさかど)命(のみこと)、徳川家康公(以下、家康公)、中山道でつながる歴史的なご縁を発展させ、未来につながる連携を行うことを発表しました。神田明神としては、初の地方自治体との連携になります。
【岐阜県と神田明神をつなぐ、3つのご縁】
戦国時代を終焉に導いた天下分け目の戦いの地 関ケ原古戦場がある岐阜県は、神田明神と歴史的に3つのご縁でつながっています。創建1300年を迎えようとするこの神田明神とここまで深い縁を持つ地方自治体は、全国でも稀といえます。
(1) 神田明神<三之宮>の御祭神 平将門命(たいらのまさかどのみこと)がつなぐご縁
歴史を紐解くと、岐阜県と神田明神とのつながりは、神田明神の三之宮の御祭神である平将門命で繋がるご縁に遡ります。平将門公が天慶(てんぎょう)の乱で敗れ、京都でさらされたその首が御霊となって関東に戻る途中、岐阜県の南宮大社に座す隼人神(はやひとしん)が、関東での新たな乱を案じて矢を放ち射落としました。首が落ちた大垣市荒尾町にある御首(みくび)神社は、御霊を慰めるため創建されたと伝えられています。
(2) 天下分け目の<関ケ原の戦い>に先立ち、神田明神にて家康公の勝利を祈願、そして勝利へ
1600年の天下分け目の<関ケ原の戦い>に先立ち、神田明神にて家康公の戦勝祈願が行われました。そして、奇遇にも、神田祭同日の9月15日に見事勝利を収め、200年余りの長きにわたる太平の世となる江戸時代をもたらすこととなります。
開府後の天明2年(1782年)、幕府により神田明神に社殿が造営され、神田明神は江戸時代を通じ<江戸鎮守>として幕府はもとより江戸の庶民から崇敬を集めました。それは現代の世にも引き継がれ、神田祭は江戸三大祭として親しまれています。
(3) 日本橋を起点に神田明神から西へと向かい岐阜県へ、そして京に至る<中山道>が結ぶご縁
江戸幕府が重要幹線と位置付け直轄した<中山道>は、日本橋から神田明神付近を通り、そして岐阜県東美濃(ひがしみの)地方さらには関ケ原を辿り、京へと至ります。
中山道全69次の宿場のうち17次が岐阜県内に整備され、各宿場は江戸と京の商業と文化の接点として重要な役割を果たしてきました。往来する人の賑わいから、東美濃の和菓子や五平餅といった街道ならではの様々な食文化が生まれ、今に受け継がれています。
【歴史で結ばれたご縁から、未来へつながる連携を展開】
これら歴史的に深いご縁を持つ岐阜県と神田明神。これらを発展させ、未来につながる連携を、以下を皮切りに進めていきます。
(1)関ケ原と神田明神、所蔵品展示
当県での神田明神と最も深いつながりがある、家康公が天下統一を果たした地“関ケ原”との連携として、各々が所有する所蔵品の展示を実施していきます。関ケ原町所蔵である甲冑(複製)や関ケ原合戦図屏風(複製)、神田明神所蔵の浮世絵などの展示を予定しています。
(2)講演会、イベント・セミナーなどを共同開催
岐阜関ケ原古戦場記念館、神田明神文化交流館の双方で、講演会等のイベント・セミナーを共同開催します。第1回として、12 月20 日(水)に神田明神文化交流館で、岐阜県関ケ原古戦場記念館の小和田哲男館長による講演会を開催します。その後、順次、双方の会場での開催を計画していきます。
(3)東美濃エリアを中心とした岐阜中山道沿線での連携
岐阜県東美濃エリアに将来的にリニア中央新幹線の岐阜県駅が開業する予定です。広域連携組織<東美濃歴史街道協議会>(沿線7市町及び県で構成)では、当該エリアへの誘客キャンペーンを、特産品の旬の時期である秋を中心に予定しています。このキャンペーンに連動し、神田明神にて岐阜県東美濃地方の特産品などの実演販売(東美濃本場の五平餅の実演販売や、銘菓“栗きんとん”などの季節の栗菓子、美濃焼などの特産品の即売イベント)も計画していきます。
(4)双方の公式WEBサイト等における情報発信
岐阜関ケ原古戦場記念館、神田明神、双方の公式WBサイト等における情報発信活動を計画していきます。令和12年の2030年に、岐阜関ケ原古戦場記念館は開館10周年、神田明神は創建1300年を迎えるにあたり、共に進み、さらなる連携を深めていきます。
以上の連携を皮切りに、歴史的なご縁をさらに発展、充実させていきます。今後の予定につきましては、確定次第、随時発表してまいります。
<本件に関するお問い合わせ先>
岐阜県観光資源活用課
TEL 058-272-8193
FAX 058-278-2674