プレスリリース
2023年9月5日、スイス、タルウィル - スイスのu-blox AG(日本法人:ユーブロックスジャパン株式会社、東京港区、代表入山鋭士)は、高精度かつ低消費電力の測位とユビキタスな接続性を備えたセルラー&衛星IoTモジュールSARA-S520M10Lを発表しました。このモジュールの通信および追跡機能は、資産追跡、車両運行管理、海運、鉱業、公共事業、スマート農業といった用途に最適です。また、盗難防止システム、産業用監視・制御などの市場セグメント、セーフティクリティカルなシナリオでの通信を必要とするアプリケーションにも対応します。
u-blox SARA-S520M10Lは、市場で最小のマルチモード・セルラー&衛星IoTモジュールです。地上セルラー・ネットワークおよび静止軌道(GEO)衛星を介した通信を提供します。約400mm2のサイズにLTE-M/NB-IoT、Lバンド衛星接続、組み込みナビゲーション機能を搭載し、SARAフォーム・ファクターの他のu-bloxセルラー専用モジュールとピン互換性があります。このモジュールは、最大4つの衛星群を使用して位置情報を提供します。
これは、u-blox UBX-R5チップの第2世代であるUBX-R52/S52で設計された初のu-bloxモジュールです。UBX-S52は、LTE-M/NB-IoTセルラー規格とともに衛星IoT通信をサポートするために開発されたチップです。
いくつかの要因により、IoTエコシステム内で標準的なセルラー接続を補完する衛星通信への需要が高まっています。グローバルでユビキタスな接続性に対するニーズは数年前から着実に高まっていましたが、COVID-19パンデミック以降、そのニーズは著しく増大しています。サプライ・チェーンにおけるクリティカル品目の追跡は必要ですが、地上セルラー・ネットワークを利用できるのは地球上のごく一部に過ぎません。これと並行して、IoT市場も着実なペースで拡大しており、セルラー通信の信頼性が低い地域やセルラー通信が利用できない地域での接続サポートを必要とするユースケースも含まれています。
「u-blox SARA-S520M10Lは、セルラーと衛星両方の接続を兼ね備えた弊社初のIoTモジュールです。現在市販されている類似のソリューションは、セルラー接続用と衛星接続用に、2つの異なるサブシステムが必要です。SARA-S520M10Lは、単一の高集積マルチモード・モデム・システムオンチップ(SoC)を中心に構築されているため、サイズと複雑さが軽減されています」と、ユーブロックスのセルラー製品センター、シニア・プロダクト・マネージャーのAlessandro Bonettiは述べています。「この汎用性の高いSoCと弊社独自のGNSS機能を組み合わせ、人里離れた場所、山間部、大海などの厳しい環境における、モバイル型および定置型IoTアプリケーションに、最適なソリューションをご提供します」 。
初回サンプルは2024年第1四半期までに提供開始予定です。
ユーブロックスについて
スイスのユーブロックス社(SIX:UBXN)は、自動車、産業、および消費者市場におけるポジショニングとワイヤレス通信の世界的なテクノロジーリーダーであり、信頼性の高いソリューション、サービスおよび製品により、人や車両、機械の正確な位置を特定、セルラー・ネットワークおよび短距離ネットワークを介してワイヤレスでの通信を可能にします。チップ、モジュール、安全なデータサービスと幅広いポートフォリオを備えたu-bloxは、顧客がIoT (Internet of Things) の革新的で信頼性の高いソリューションを迅速かつコスト効率よく開発できるようにする独自のポジションを築いています。スイスのタールヴィルに本社を置き、ヨーロッパ、アジア、米国にオフィスを構えています。詳細についてはwww.u-blox.comをご覧ください。
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