プレスリリース
台北、2023年5月26日 /PRNewswire/ -- COMPUTEX 2023のうち、イノベーションとスタートアップに特化したエリア「InnoVEX」は、5月30日から6月2日まで、台北市の南港第2展示ホールで開催されます。世界を代表するスタートアップ向けマッチング・プラットフォームとして、InnoVEX 2023は5G、AIoT、MedTech、メタバースとXR、EVとスマートモビリティ、グリーン・テクノロジーなど多様なイノベーティブ・ソリューションに焦点を当てます。出展企業は22か国から400社近くに上ります。中でもフランス、ベルギー、イタリア、オランダ、ポーランド、日本、ブラジル、イスラエルの8か国がナショナルパビリオンを設置し、さまざまなアイデアを披露します。
InnoVEX 2023は22か国からスタートアップが集結。(写真は2019年の展示の様子)
ナショナルパビリオンの集結で InnoVEXをスタートアップの「地球村」に
InnoVEXには毎年多くの国々のスタートアップやICTの専門家が訪れ、世界のクリエイティブ産業に関する豊富な資源や資金とのつながりが生まれます。今年は欧州復興開発銀行(EBRD)が東欧やアフリカなどの新興市場のスタートアップを引き連れて出展するほか、多くのナショナルパビリオンが設置されます。世界のスタートアップ・エコシステムが、ここInnoVEXでビジネスを展開します。
今年の欧州諸国のパビリオンは規模が大きく、フランス・パビリオンではパワーサプライと管理、コンシューマーエレクトロニクス、人間とコンピュータの相互作用、情報通信のセキュリティの4つを大きなテーマとします。とりわけ注目されているのは、すでに大手バッテリーメーカーからも採用されている急速充電が可能な小型の全固体電池技術です。ベルギー・フランデレン・パビリオンはシステム・インテグレーター、ブロックチェーン技術、機械学習を利用して海底ケーブルの監視とメンテナンスを行うという領域を超えたチーム、それにベルギーで最も急速に成長しているシリコンフォトニクスの企業が参加します。初めてナショナルパビリオンを設置して、対面式で出展するイタリア・パビリオンは、初めてボートシェアリングビジネスのために開発されたサーチアルゴリズムや、工事現場向けの革新的なモニタリングシステムなどを紹介します。オランダ・パビリオンは「The Orange Accelerator」をスローガンに今年も登場。先端的且つ持続可能なブロックチェーンの領域に焦点を当て、ブロックチェーン認証ソリューションの新たな応用を提案します。ポーランド・パビリオンは建築設計ソフト、ディスプレイ保護、ソフトウェア開発などのチームが参加し、熟練の技術や成功したビジネスモデルを活用して、各方面のスタートアップと交流を図ることを目指します。
このほか、スタートアップ10社が参加し、さらなる台日協力の期待が寄せられる日本パビリオンや、熟練の技術とビジネスモデルで世界との交流を進めるブラジル・パビリオン、サイバー・セキュリティ技術分野で世界的に高い知名度を誇るイスラエル・パビリオンなどがあります。
スタートアップが創意工夫に富んだ技術を大公開
ナショナルパビリオンだけでなく、アクセラレータや政府の支援を受けたスタートアップにも期待が寄せられています。時代基金会(Garage+)は世界38カ国、200社余りのスタートアップの中から選抜した37のテック系スタートアップを率いて出展します。今回が初出展となる遠伝新創加速器(ファーイーストン・スタートアップ・アクセラレーター)は、InnoVEXの力を借りて、傘下のクラウドやIoT(モノのインターネット)分野のスタートアップと、海外のスタートアップとの交流促進を期待しています。
経済部技術処の「TREEプログラム (Taiwan Research-Institute Entrepreneur Ecosystem Program)」のスタートアップ・テーマパビリオンは、政府が掲げる「未来とつながり、世界とつながり、地元とつながる」というスタートアップの三大ビジョンに呼応して、半導体、情報セキュリティ、AI、スマートライフ、バイオテクノロジーなどの分野における革新技術の応用をメインに展示します。
また、台湾の最新型アクセラレータ「TAcc+(Taiwan Accelerator Plus)」が、「林口新創園(スタートアップ・テラス)」や「亜湾新創園(亜湾スタートアップ・テラス)」、「陽明交通大学アクセラレータA2Tプログラム」、「新竹生医産業及育成中心」などと一緒に、経済部中小企業処が設置するスタートップ・テーマパビリオンに出展し、スマート医療、スマートライフ、スマートマニュファクチャリング、グリーン・テクノロジーなどの分野の技術を展示します。
今回が初めての設置となる台南スタートアップ・テーマパビリオンは地方創生を主軸とし、小屋家文創、璞育文教協会などのチームとともに産業高度化の成果を展示し、分野を超えた革新技術の応用という無限の可能性を示します。
フォーラムや発表会も開催、スタートアップとVCのグローバルな交流プラットフォームを構築
台湾と世界のスタートアップのエコシステムを結び付けるため、InnoVEXは一連のイベントを開催します。そのうち、中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)が主催するフォーラム「What's New:The future technology and the next startup trend 2023(未来のテクノロジーとスタートアップの次のトレンド)」が5月31日に開催されます。ベルギーのベンチャーキャピタルであるimec.XpandのビジネスパートナーやアメリカのベンチャーキャピタルであるWI Harperが、世界の投資トレンドについて知見を共有するほか、可視化ソリューションの開発・設計で知られるベルギーのバルコ(Barco)、フランスの全固体電池メーカーのITENなど、多国籍企業の専門家がAR、VR、スマート医療、スマートホームなどの領域におけるイノベーションの応用や海外のベンチャーキャピタルの趨勢などについて語ります。
さらに、6月1日に丸一日使って行われる「グローバル・デモ・デー(Global Demo Day)」にも同じく高い期待が寄せられています。フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、欧州復興開発銀行(EBRD)、遠伝新創加速器(ファーイーストン・スタートアップ・アクセラレーター)などが取りまとめたスタートアップのチームが、クリエイティブ産業の応用製品やソリューションを披露します。同時に台湾のスタートアップと交流を図ることで、さらなる投資・育成の可能性を模索します。
InnoVEX 2023に関する最新の情報やイベントの詳細については、COMPUTEX公式サイトをご覧ください。関連の業者の皆さまによる事前参観登録(https://www.computexonline.com.tw/)をお待ちしています。