プレスリリース
マルセイユ(フランス)、2023年4月5日
ユニステラ(Unistellar SAS、CEO:Laurent Marfisi、本社:仏マルセイユ)社は、アマチュア天文学の世界的リーダーを目指すという目標実現に向けた新たな一歩として、本日、株式会社ニコン(社長:馬立稔和、東京都港区)からの出資を受けることを発表いたします。これにより、ユニステラ社の画像処理と天体観測のノウハウ、ニコンの光学および工業的専門知識との相乗効果を高めていきます。
ユニステラ社は、米国、ヨーロッパ、日本やその他60か国以上に進出し、すでに強力な流通網を有しています。都心部からでも銀河、星雲、星団が観察できるスマート天体望遠鏡の登場により、近年は、世界のアマチュア天文学市場を大きく揺るがしただけでなく、この分野の力強い成長を可能にしました。
ニコンとユニステラ社は、2021年7月に発表された共同開発提携の成果をさらに発展させます。ニコンの技術協力を取り入れたユニステラ社初のスマート天体望遠鏡であるeVscope2は、CES 2022で“Innovation award”を獲得し、すでに国際的な成功を収めています。両社間のパートナーシップが再確認されたことで、ユニステラ社は新しいスマート天体望遠鏡の開発とさらに迅速な市場投入、国際的な成長の強化が可能になります。
「ニコンは、スマート天体望遠鏡市場を発展させる革新的なソリューションでユニステラ社と協力できることを誇りに思っています。ニコンは、天体観測の感動を多くの人に届けることで、科学の発展に貢献したいと願っています。」(ニコン常務執行役員 大村泰弘氏)
ユニステラ社のスマート天体望遠鏡を軸としたシチズンサイエンスプログラムは、NASAやSETI協会など主要な科学組織との協力を通じて、太陽系外惑星から地球近傍小惑星や彗星まで、宇宙の理解にすでに大きく貢献しています。
「ユニステラ社は、スマート天体望遠鏡市場を飛躍的に拡大させることで宇宙を体験する機会を人々に提供するという当社のビジョンを共有できるニコンからの今回の出資を誇りに思います。両者それぞれが持つ専門分野の相乗効果により、さらに多くの人々が宇宙観測の魅力と大きな天文学的発見のスリルに心を躍らせることができるでしょう」(ユニステラ社共同創設者兼CEO Laurent Marfisi/ローラン・マルフィジ)
ユニステラ社(Unistellar SAS)について:
ユニステラ社は、世界で最もパワフルで操作が簡単なスマート天体望遠鏡の開発企業です。光学と画像処理における独自開発技術と特許を取得した先進的技術に加えて、それらの関連製品ラインアップも手掛けており、都心部の光害がある場所からでも、誰もが宇宙探査を行えるようにしています。
スマート天体望遠鏡の市場をリードするユニステラは、米国、ヨーロッパ、日本やその他多くの国で、独自の宇宙観測と発見の体験を提供しています。同社は2つのCESアワードを受賞しています。1つは2022年のeVscope 2に対する「Digital Imaging (デジタルイメージング)」カテゴリー、もう1つは2018年のeVscopeに対する「Tech for a Better World (世界をより良くする技術)」カテゴリーです。
NASAやSETI協会など主要な科学機関とのパートナーシップを通じて、ユニステラは世界初の市民天文学コミュニティを構築しています。
ユニステラについての詳細は https://www.unistellar.com をご覧ください。また、ぜひFacebook (https://www.facebook.com/unistellaroptics/) および Twitter (https://twitter.com/Unistellar) もフォローしてください。
株式会社ニコンについて :
ニコンは、1917年の設立以来、国内外の市場において、光学技術のパイオニアとしての道を切り開いてきました。
現在、高い技術力をもとに、デジタルカメラや双眼鏡などの映像製品から、FPD/半導体露光装置、顕微鏡、測定機などの産業用精密機械、さらに、ヘルスケアの領域においても、さまざまな製品、ソリューションを提供しています。
今後、ニコンのコア技術を活かし、材料加工事業を始めとする新たな収益の柱を創出し、持続的・中長期的な企業価値向上を目指します。