プレスリリース
【スマートシティプロジェクト】 熊本県荒尾市民100名を対象に フォーネスビジュアス検査の提供を開始 〜高齢化に伴う社会保障費増大を抑制するため健康まちづくりを推進〜
熊本県荒尾市(以下、荒尾市)とフォーネスライフ株式会社(以下、フォーネスライフ)、NECソリューションイノベータ株式会社(以下、NECソリューションイノベータ)は、健康で長生きできる社会の実現を目指し、ICT・AI・バイオ技術を活用して「スマートシティプロジェクト」の取り組みを官民連携で進めています。その一環として、フォーネスライフによる、今の血液で将来の疾病の発症確率を予測する検査サービス(注1)「フォーネスビジュアス(FonesVisuas) 検査」を、荒尾市から荒尾市民100名に対して3月15日より医療機関を通じて提供開始いたしました。
「フォーネスビジュアス検査」は、少量の採血から、「将来の疾患予測」(4年以内の心筋梗塞・脳卒中、5年以内の肺がん、20年以内の認知症の発症リスク)と現在の体の状態を可視化するものです。今回、40〜70代を中心とした荒尾市民100名を対象に本検査を実施します。その後、検査結果から一人ひとりに合った生活習慣改善プログラムを提供し、継続のためのフォローまでを実施する予定です。
【背景】
荒尾市は、2023年2月現在、高齢化率36.23%と3人に1人以上が高齢者であり、2030年頃には75歳以上の人口がピークを迎えることが見込まれています。少子高齢化の進展に伴い、医療や介護の需要がますます増加すると見られ、健康で長生きできる仕組みづくりは大きな課題です。また、生活習慣に起因する疾患の医療給付費が特に高い傾向があり、生活習慣の改善による市民の健康寿命の延伸・健康格差の解消を実現することが求められています。
一方フォーネスライフでは、「早期発見よりもっと早く」のコンセプトのもと、少量の血液で約7,000種類のタンパク質を一度に測定する日本初の技術を活用した検査サービスを2020年に提供開始(注2)し、NECソリューションイノベータとともに、心筋梗塞や脳卒中、肺がん、認知症の将来の発症リスクを可視化し、生活習慣の改善を含めたトータルサポートを行ってきました。
荒尾市とフォーネスライフ、NECソリューションイノベータは、官民連携で荒尾市民の生活習慣の改善による健康増進をサポートし、市民の健康寿命の延伸や医療・介護給付費の増加抑制、荒尾市の持続可能な財政経営を図ることを目指します。
【本検査の実施概要】
1. 実施期間
3月15日(水)・3月16日(木)
2. 実施場所
荒尾市民病院
3. 対象者
40〜70代を中心とした荒尾市民100名
4. 検査内容
少量の血液で、約7,000種類のタンパク質を一度に測定する日本初の技術を活用し、「将来の疾患予測」(4年以内の心筋梗塞・脳卒中、5年以内の肺がん、20年以内の認知症の発症リスク)と「現在の体の状態」を明らかにします。
また、事前の食事制限は不要で、体への負担が少ない少量の採血により、一般的な検査では容易に分からない耐糖能(注3)、心肺持久力(最大酸素摂取量)(注4)をはじめ、アルコールの影響、肝臓脂肪、内臓脂肪、安静時代謝量などの現在の体の状態を可視化します。
【熊本県荒尾市 浅田市長のコメント】
フォーネスビジュアス検査が、市民の皆様に、ご自身の体の状態について気づいていただいたり、健康に長生きしていただくきっかけになれば幸いです。
人口が減少しても便利で快適な暮らしができるためには、デジタルの活用が不可欠であり、本件は「あらおスマートシティ推進協議会」の一員であるNECソリューションイノベータ株式会社、フォーネスライフ株式会社と官民連携で課題解決の取組を進めてまいります。
本市におきましては、今年10月に地域医療の中心的役割を果たす新病院「荒尾市立有明医療センター」が開業します。また、競馬場跡地の再開発「あらお海陽スマートタウン」には、健康づくりや疾病予防の拠点となる「荒尾市ウェルネス拠点施設(仮称)」が令和8年度の開業を予定しており、現在PFI事業者選定中です。熊本大学による大規模認知症コホート研究も本市をフィールドに進められており、こうした事業とも連携しながら、健康で長生きできるまち、幸せを実感し、選ばれるまちとなるよう、『暮らしたいまち 日本一』への挑戦を続けてまいります。
【フォーネスライフ株式会社 江川CEOのコメント】
新技術を活用した日本初の保健事業のスタートを、ようやく切ることができました。荒尾市長のリーダシップと職員の方のご尽力のおかげです。誠にありがとうございます。
将来の疾患リスクが高いと予測された方に対して新しい生活習慣を身に着けていただくため、荒尾市の保健師の皆様と一緒にサポートしてまいります。
荒尾市民の皆様がいつまでもイキイキと健康でいられるよう、住みやすく“病気にならない”街づくりのお手伝いをできればと考えております。
必ず結果に結びつけ、その成果を活かし、全国の自治体と関連する事業を進めてまいります。
荒尾市とフォーネスライフ、NECソリューションイノベータは、本取り組みを通して、“今”と“将来”の健康状態、病気にかかるリスクを分かりやすく可視化し、個々に合った改善策を提案することで、人々の健康を支えるとともに、健康で長生きできる社会と、住民のWell-beingに繋がるスマートシティを実現してまいります。
以上
(注1) 約7,000 種類のタンパク質を一度に測定するSomaLogic社の技術を活用した、日本で初めての検査です。心筋梗塞や脳卒中などの疾病と血中タンパク質の関係性を明らかにするため、幅広い分野の専門家の協力を得ながら、国内外の研究データを活用しています。複数のタンパク質を総合的に評価することで、1つ1つを個別に評価するだけでは分からなかった、“今”と“将来”の健康状態、病気にかかるリスクを可視化し、医療機関の医師を通してご提供します。
※ SomaLogic(ソマロジック)社の解析技術を活用した検査は、日本国内ではフォーネスビジュアスが初めてかつ唯一です。
※ 本検査は、個人が医療機関を受診することで利用いただけます。検査結果は、医療機関の医師の診療として個人に提供されます。
※ 医師の判断によることなく、本検査の結果を、疾病の診断・治療・予防等に用いることはできません。診医療機関の医師とご相談のうえ、健康改善にお役立てください。
※ 本検査は、その結果の正確性や、他の検査方法と同等の結果の提供を保証するものではありません。
※ 疾患予測は、将来の発症リスクを評価するものであり、現在の疾病の罹患状況を判定するものではありません。
※ 将来の疾患予測に関する検査結果は、生涯にわたってのリスクを予測するものではありません。
※ 採血時間の指定及び食事制限はありません。
(注2) 2020年12月2日配信プレスリリース「フォーネスビジュアスを提供開始」
https://foneslife.com/news/20201130-1/
(注3)耐糖能:一般的には、経口ブドウ糖負荷試験 によって測定。長時間の拘束や食事制限、複数回の採血が必要なうえ、血糖を意図的に上昇させるため、身体への負荷が高くなりがちです。
(注4)心肺持久力(最大酸素摂取量):一般的には、自転車エルゴメーターやトレッドミルなどによって身体に運動負荷をかけ、その最中に採取した呼気ガスを分析し「1 分間に身体の中に取り込まれる酸素の最大量」として算出します。
※記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
<「フォーネスビジュアス」一般のお客様向けについて>
URL:https://foneslife.com/service/diseaserisk_measurement/
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
フォーネスライフ マーケティング本部
E-Mail:contact@foneslife.com
NECソリューションイノベータ デジタルヘルスケア事業推進室
E-Mail:pbdh-healthcare-contact@nes.jp.nec.com
<本件に関する報道関係からのお問い合わせ先>
荒尾市
総務部 スマートシティ推進室
TEL:0968-57-7622
フォーネスライフ 広報事務局
TEL:03-5411-0066 FAX:03-3401-7788 E-Mail:pr@netamoto.co.jp
担当:小室(携帯:090-5537-8309) 担当:杉村(携帯:070-1389-0175)
NEC コーポレートコミュニケーション部 野本
電話:080-1378-6573