プレスリリース
地方の課題に特化し、その解決を目指し様々な事業を展開している特定非営利活動法人アスヘノキボウ(宮城県女川町 代表理事:後藤大輝、以下アスヘノキボウ)は、令和5年2月10日に、宮城県からの推薦を受けエントリーした令和4年度総務省「ふるさとづくり大賞」において、“団体表彰”を受賞いたしました。
『女川町の社会課題解決を通じて日本・世界の社会課題解決に貢献する』ことをミッションに活動し、まもなく設立10周年を迎える節目の時期に貴重な賞をいただきました。
アスヘノキボウは、引き続き人口減少下においてもにぎわいと活力を維持し続けられる町を実現するため、各プログラムを発展させつつ、町のフェーズに合わせ、取り組むべき課題に取り組み、他の地域で汎用できる事例を創り出してまいります。
■総務省「ふるさとづくり大賞」とは
全国各地で、それぞれのこころをよせる地域「ふるさと」をより良くしようと頑張る団体、個人を表彰することにより、ふるさとづくりへの情熱や想いを高め、豊かで活力ある地域社会の構築を図ることを目的として、昭和58年度から実施しています。
都道府県から推薦のあった団体、地方自治体及び個人の中から、「ふるさとづくり懇談会」の意見を踏まえ、総務大臣が受賞者を決定します。
《総務省ホームページ( https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/hyousyou.html )より引用》
■受賞コメント(アスヘノキボウ 代表理事 後藤大輝)
女川町民の皆様、そして女川町に関わってくださる皆様に心より感謝申し上げます。今回受賞者がたまたま私たちでありましたが、地域に関わる皆でいただいた賞です。
活動人口の取り組みは、女川町と出会う機会をつくり、女川町に関わる人が面白い、楽しいと思えることに全力で取り組めるようにサポートする役割を担っています。これからも「あたらしいスタートが世界一生まれる町へ。START! ONAGAWA」を担う一員として尽力します。今後とも応援よろしくお願いいたします。
■評価された点
・震災後の地域復興に向けて、移住体験や創業・起業支援のプログラムを構築し、来訪者、定住者、起業家を多数生み出し、成果を上げている点。
・行政と協力し重要課題の震災復興を行う中核としての役割を果たしている。住民にこだわらず住んでいなくても関われる枠組みを用意している点も可能性を感じる。
・域外から起業家が支援にやってくるのではなく、起業家を女川町で鍛えて送り出している点。
■今後の展望
今女川町が抱えている課題の1つは、住宅ストックの問題です。特に単身世帯向けの住宅や比較的収入が高い世帯向けの住宅が不足しており、町内に住めず隣町から通うという方が多く存在します。自然減による空き家件数は今後増えていくことが想定される中で、この数年〜10年程度の期間における、民間による住宅投資が進みづらい状況があると私たちは考えています。またこのような現象は女川町ではなく、人口が数千〜数万の地域づくりが活発な自治体でも起きていることを目の当たりにしてきました。個人や1つの不動産会社ではない、複数の方が利用に合わせて共同でお金を出し合い、住宅をつくる仕組みづくりや、需要と供給を地域全体で把握し、様々な需要にスピード感を持って対応できるような仕組みをつくり、活動の環境を整備していくことが私たちの次の目標です。他にも人口減少下における教育のあり方についても、考え、取り組んでいきます。