プレスリリース
フランス政府公式機関であるアンスティチュ・フランセ関西が、毎年秋に主催する文芸フェスティバル「読書の秋」の一環として、フランスより作家マイリス・ベスリーを招きます。
ノーベル賞作家サミュエル・ベケットが亡くなるまでの半年間を通して、老いと向き合う人間の普遍的な姿を描き出したマイリス・ベスリーのゴンクール賞最優秀新人賞受賞作『ベケット氏の最期の時間』の日本出版(早川書房)を記念して行う講演会とサイン会。
フランス人作家としての急成長、ベケットからフランス文学の大作家までインスピレーションを得た作家たち、そしてエグゾフィクションを書くプロセスをめぐってお話いただきます。
読書の秋2022
「マイリス・ベスリーを迎えて」
日時:2022年11月15日(火) 17:00-18:40
会場:関西学院大学 上ヶ原キャンパス、B202教室(兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155 )
逐次通訳付
入場無料
お問い合わせ:
関西学院大学文学部フランス文学フランス語学専修 kwansei.france+feuillesautomne@gmail.com
主催:アンスティチュ・フランセ関西(京都市左京区吉田泉殿町8 075-761-2105)
共催: 関西学院大学
人生の終わりを待つひとりの老人 ――その名は、サミュエル・ベケット。
『ベケット氏の最期の時間』(早川書房)
ノーベル賞作家サミュエル・ベケットが亡くなるまでの半年間を通して、老いと向き合う人間の普遍的な姿を描き出した。1989年、パリの高齢者養護施設でひとりの老人が最期の時を迎えようとしている。彼の名はサミュエル・ベケット。
不条理演劇の代表作であり後世の全演劇人に少なからず影響を与えた不朽の戯曲『ゴドーを待ちながら』の作者だ。
とはいえ本書は評伝ではない。ベケットを主人公としながら、史実と彼の著作を元に、作者が想像力を駆使して描きだした小説である。同時に、ある人間が死を迎えるまでの半年間の軌跡を描き出す、普遍的な作品でもある。