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ファーウェイ(Huawei)

ファーウェイ(Huawei)のデビッド・ワン(David Wang、汪涛)氏:「ウルトラ・ブロードバンド5.5Gに向けて大きな前進を」

(DreamNews) 2022年10月31日(月)18時00分配信 DreamNews

バンコク、2022年10月28日 /PRNewswire/ -- ウルトラ・ブロードバンド・フォーラム2022(Ultra-Broadband Forum 2022)が本日バンコクで開幕し、ファーウェイのエグゼクティブ・ディレクター兼ICTインフラストラクチャー委員会会長、デビッド・ワン氏が「ウルトラ・ブロードバンド5.5Gに向けて大きな前進を(Stride to Ultra-Broadband 5.5G.)」という題目で基調講演を行いました。講演の中でワン氏は、2030年までにスマート・ホーム、スマート・キャンパス、インダストリアル・インターネットなどの分野で期待される大規模な変化の大枠について説明しました。また、インテリジェントな世界への歩みにおいて5.5Gが重要な節目となることを明言し、この行程を速めるためには業界が4つの重要な段階を踏むべきであると推奨しました。また、業界の全プレイヤーが協力してウルトラ・ブロードバンド5.5への歩みを速めるよう、呼びかけました。






基調講演を行うデビッド・ワン氏 (PRNewsfoto/Huawei)

私達が2030年のインテリジェントな世界に近づくにつれて、家庭のブロードバンドの速度は10 Gbit/s に達し、現在の1 Gbit/s での体験から大幅に改善されるでしょう。現在、一家庭につき平均で5〜20点の機器がWi-Fiネットワークに接続されています。しかし、スマート・ホーム機器の使用が一般化すれば、機器の数は150から200まで増えるでしょう。従って、全ての住宅の全ての部屋に光ファイバーを引けることが必須条件になります。

2030年にはWi-Fi ネットワークは中・大規模のキャンパスで複数の10 Gbit/sの体験を提供できるようになり、インテリジェントな運営や管理をサポートする能力が求められるようになります。零細企業や小企業では広い帯域、優れた使用感、ワン・ストップのイントラネット・サービスを提供できるWi-Fiネットワークが必要になります。インダストリアル・インターネットでは10 Gbit/s 以上の帯域と1ミリ秒以下のレイテンシーが必須になります。企業は複数のクラウドを用いる戦略を採用し、そのためにはネットワークのルーティングをダイナミックに調整する必要が生じます。環境に配慮した発展や自動化が促進力となって、ネットワーク容量、エネルギー効率、O&M 効率などが10倍に増加します。

「ウルトラ・ブロードバンド5.5G は、このインテリジェントな世界に到達するための重要な節目となります。この節目を達成するためには、標準機構、規制当局、オペレーター、機器ベンダーなど、業界の全プレイヤーが共同であたる必要があります。引き続き皆で協力を続けて行くよう、皆さんに呼びかけます。ウルトラ・ブロードバンド5.5Gのテクノロジーを利用し、5.5Gのネットワークを構築し、5.5Gのエコ・システムを開発しましょう。私達は共に業界を前進させ、ウルトラ・ブロードバンド5.5Gに向けて大きく前進するのです。」

ワン氏がウルトラ・ブロードバンド5.5G を達成するために必要とした4つのステップとは:

1. 次世代の標準を定義し、業界全体のコンセンサスを得る

ETSIはリリース3の標準をもって、F5Gアドバンスト(F5G Advanced)の標準化に向けた舵取りを開始しました。2022年9月には特に光学業界に向けた『ETSIホワイト・ペーパー:フィクスト第5世代アドバンストとその先(ETSI White Paper: Fixed 5th Generation Advanced and Beyond)』を発表しました。2025年には、スマート・ホームでの使用事例や光ファイバー・センシングが標準に含まれる見込みです。

IP業界では、フォーラムの会期中にファーウェイもネット5.5Gのホワイト・ペーパーを発表しました。同社は、ネット5.5Gは2023年までに更に広帯域を達成し、SRv6の柔軟でエンド・ツー・エンドな最適化を実現すると予測しています。2025年までにIPネットワークは処理能力やアプリケーションを感知し、より確定的なネットワーク体験を提供し、より多様な産業シナリオに対してサービスを保証できるようになります。

2. 製品の開発から実装、運用まで、製品寿命の全体にわたる標準の迅速な採択を共同で進めること

光アクセスでは、GPON、10G PON、50G PONの コンボがオペレーターの既存ODNネットワークに対応し、ODNネットワークの継続的で円滑なアップグレードをサポートできるようになります。C-WAN アーキテクチャーがFTTRネットワークに導入できるようになり、住宅の全域で安定したGbit/s 体験をサポートし、ローミングのハンドオーバー・タイムを20ミリ秒以下に短縮します。

光伝送では、400G WDM ネットワーク向けの周波数帯が8 THzから12 THzにアップグレードされます。これにより選択可能な波長が50%増加し、ファイバー1本あたり最大100Tの伝送容量が提供されます。メトロWDMに関しては、波長プーリングの新WDMテクノロジーが複数リングにまたがるメトロ波長の柔軟な共有を促進し、TCOを大幅に軽減しアクセス・サイトへのWDM実装をサポートします。

IPでは、Wi-Fi 7がCO-SRやCO-OFDMAといったテクノロジーを利用してアクセス・ポイント間の協調を強化し、ネットワーク全体での体験を改善します。そのためにはWi-Fi 接続の信頼性を向上させるUL OFDMA やUL MU-MIMOといったテクノロジーのサポートが必要となります。また、処理能力やアプリケーション条件を感知した上でクラウド上のリソースをダイナミックに構成し、企業がより迅速にクラウドへ接続できるようにするAPN6やSRv6も貴重なサポートを提供し得ます。加えて、確定的なIPテクノロジーの使用によりトラフィックのマイクロバーストを軽減し、IPネットワーク上のエンド・ツー・エンドのジッターを20マイクロ秒以下に抑えることが可能になります。

3. 政策やターゲット・ネットワークを通してウルトラ・ブロードバンド5.5Gの運用開始を迅速化する

新規準やテクノロジーは生きたネットワークに応用してこそ価値を生み出すことができます。従ってギガビットFTTHネットワークの運用開始を速め、全ての家庭の全ての部屋へファイバーを引くには、政府や規制当局が国ごとのブロードバンド戦略、ファイバー実装の方針、建築基準などでより効果的な政策を採択する必要があります。

オペレーターの役割も重要です。2025年と2030年までにターゲットとするネットワーク・アーキテクチャーを定義しなければなりません。また、FTTHとFTTRネットワークの運用開始、アクセス・サイトへのメトロWDM実装、IPネットワークからSRv6へのアップグレード、伝送とIPネットワーク両方における400G、800Gの実装を加速させなければなりません。

4.新たなアプリケーションの模索と豊かなエコシステムの構築

業界のプレイヤーやエコシステムのパートナーはウルトラ5.5Gがどのようなものになるか模索するため、協力する必要があります。ウルトラ・ブロードバンド5.5Gは新しい高いポテンシャルのアプリケーションをサポートできるようになります。そしてあらゆる場所で10 Gbit/sが実現された際には、メタバースのゲームやリアルタイムでの交流といったアプリケーションがより幅広い領域で導入できるようになります。加えて、没入型のオフィスやロボットが支援するオフィスといったキャンパス向けの新しいシナリオや、ワンストップのWi-Fi ネットワークといった零細・小企業向けサービスでも模索は継続します。ファーウェイは、インダストリアル・インターネットをサポートするために確定的な体験や柔軟なルーティングの改善に向けて継続的に努力する中、通信業界がインダストリアル・インターネット企業と協力する必要があると確信しています。これは、自動化された産業制御や企業における複数クラウドへのコネクティビティー向けのアプリケーションの創出にも繋がります。

この継続的な標準化は既にウルトラ・ブロードバンド業界に変化をもたらし続けています。過去10年間で全世界のFFTHユーザー数は7億9千万人増加し、過去5年間に1億人のユーザーがギガビット・サービスの利用を開始しました。過去1年間では更に1億人のユーザーがFTTRサービスの利用を開始しました。

また、既に5万のOTN専用回線が企業によって利用されており、クラウド専用企業回線は60万に達し、世界中に2千7百万のWi-Fi 6ホットスポットがあります。その他にも既に全世界で130の400G WDMネットワーク、1万5千以上の全光学的クロスコネクトROADM、そしてSRv6にサポートされたIPネットワーク100以上の運用が開始しています。

ファーウェイについて

1987年に設立されたファーウェイは、世界有数のICT(information and communications technology)インフラとスマート・デバイスのプロバイダーです。19万7千人の従業員を抱え、170以上の国や地域で操業し、世界中の30億以上の人々のニーズに応えています。

当社のビジョンと使命は、あらゆる人、家庭、組織にデジタルを提供し、すべてがつながったインテリジェントな世界を実現することです。この目標に向けて私たちはユビキタス接続を推進し、ネットワークへの平等なアクセスを促進してインテリジェントな世界の基礎を築いてまいります。多様なコンピューティングパワーを必要な場所へ必要な時に提供し、クラウドとインテリジェンスを地球の四隅まで行き渡らせ、あらゆる産業や組織がよりアジャイルで効率的かつダイナミックになるよう支援します。また、AIでユーザーエクスペリエンスを再定義して自宅、移動中、オフィス、娯楽、運動などあらゆる場面で消費者によりパーソナライズされたスマートな体験を提供できるよう努力してまいります。

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