プレスリリース
太陽光発電システム市場に関する総合調査レポート「太陽光発電マーケット2022〜市場レビュー・ビジネスモデル・将来見通し〜」を発行いたしました
太陽光発電関連事業に関するコンサルティング業務を行う株式会社資源総合システム(本社:東京都中央区、代表取締役:一木 修)は、2022年8月30日(火)に世界及び日本の太陽光発電システム市場及び産業を多角的かつ多面的に整理・分析した総合調査レポート「太陽光発電マーケット2022 〜市場レビュー・ビジネスモデル・将来見通し〜」を発行いたしました。
2021年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響も継続しましたが、経済復興策の一環で太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギー導入政策の強化もあり、世界全体で前年の145GWを上回る175GWの太陽光発電システムが新設されました。累積導入量は2021年末に942GWに達しました。その後、2022年6月末までに1TW(=1,000GW=10億kW)を突破しています。
今後の太陽光発電市場は、COVID-19流行の中でも引き続き成長を続け、2022年の世界市場は192〜249GWになる見通しです。エネルギー価格の高騰や、世界的なインフレなど世界情勢は急激な変化をしていますが、中長期的には世界的な脱炭素潮流と、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの発電コスト低減から、クリーンエネルギー転換が世界および国内で加速していく方向に変化はありません。
世界の太陽電池生産量は、市場での需要増加に加え、中国メーカー各社が増産したことにより、2021年の太陽電池モジュール生産量は前年比36%増の242GWとなりました。生産地は引き続き、中国が支配的であるものの、貿易摩擦や新興市場での需要拡大に対応するために、東南アジアやインドでの生産も増加しました。種類別では、単結晶シリコン製品の生産量が同47%増の215GWで、市場シェアは前年の82%から89%へと増加しました。
大手太陽電池メーカー各社は、2021年末までに年産40GW以上の生産体制を実現しました。世界の企業別太陽電池モジュール出荷量は、中・LONGi Green Energy Technologyが約39GW(市場シェア16%)を出荷し、2年連続の世界第1位となりました。上位10社が占める割合は69%で、大手企業の寡占化傾向が続いています。上位各社は、引き続き生産能力を拡張しており、2022年は生産能力が50GW/年超となる企業が4社程度登場する見込みです。
太陽電池関連商品の市況価格は、ポリシリコン価格の高騰を発端とする製造コストの上昇、中国市場での需要増加、輸送コスト上昇により、2020年に引き続き2021年も太陽電池の価値連鎖全体で値上がり傾向となりました。
太陽電池技術開発においては、「ポストPERC技術」として、n型単結晶シリコン・ウエハーを用いたセルの研究開発と量産化に向けた動きが更に加速しました。ペロブスカイト系太陽電池の研究開発も進展しました。
太陽光発電産業と発電事業では、ビジネスモデルと資金調達が多様化しています。日本では、初期費用ゼロモデルや卒FIT電力買取サービスが引き続き活発なことに加え、コーポレートPPAなど需要家主導モデルが拡がりつつあります。地域PPSによる再エネ地産地消や、JCMを活用した途上国市場への設備導入も継続しました。新市場として、水上設置や営農型太陽光発電の導入も拡大しています。RE100や脱炭素を目指す企業も引き続き増加しています。
世界では、エネルギー安全保障の確保という観点からも各国で再生可能エネルギーの導入が急拡大しています。民間企業においても事業活動の脱炭素化を目指す企業が続出し、再エネ導入を進めています。日本においても、「2030年温室効果ガス46%削減」、「2050年カーボンニュートラル」という目標に向けて、経済産業省が2021年10月に策定した「第6次エネルギー基本計画」を契機にして、環境省、国土交通省、農林水産省が再エネ導入への責任省庁に加わり、関係省庁の総力を挙げた導入展開に移行していきます。太陽光発電は、経済合理性、変動電源性、立地制約、系統制約という課題を克服し、地域との共生を前提に、安全、安心、安価、安定を担う“責任電源”として、2030年度の電源シェア14〜16%を実現していくことが新しい国家目標となりました。
日本も含めた世界規模でのエネルギー転換に向けたグリーンな投資が戦略的に加速する中、世界の多くの地域で最も安価な電源となっている太陽光発電のさらなる貢献が期待されています。
本レポートは、世界の太陽光発電をめぐる包括的レポートとして、市場動向(導入、生産・出荷、価格等)の調査・分析を行うとともに、今後の市場及び産業の展望をまとめたものです。太陽光発電システム関連事業における今後のマーケット開拓や事業構築・戦略立案、各種開発推進等にご活用していただけるものとなっています。
【本書の概要】
「太陽光発電マーケット2022 〜市場レビュー・ビジネスモデル・将来見通し〜」
・発行:株式会社資源総合システム
・発行日:2022年8月30日(火)
・ページ情報:本編 約340ページ および付録
・媒体:冊子(本編)およびCD-ROM〈PDF〉(本編および付録)
・価格:会員価格 80,000円(消費税別・送料込)
一般価格 100,000円(消費税別・送料込)
申し込み方法につきましては弊社ウェブサイトをご確認ください
https://www.rts-pv.com/business/report/
【株式会社 資源総合システムについて 】
株式会社資源総合システムは、日本国内唯一の太陽光発電専門シンクタンク・コンサルティング企業として、約40年以上にわたって培ってきた太陽光発電に関する経験と知見をもとに、関連情報の発信と、お客様の太陽光発電事業化支援及び事業の強化・支援を行っており、国内外に対して太陽光発電に関する各種レポート等も発刊しております。「太陽光発電」を石油代替エネルギーから基幹エネルギーの一つに発展させるために、その本格普及の実現と太陽光発電産業の更なる成長に貢献しております。そして、お客様のビジネスに価値ある各種サービスを提供し続けるため、今後も全社一丸となって取り組んで参ります。
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