プレスリリース

株式会社グローバルインフォメーション（所在地：神奈川県川崎市、代表者：小野悟、証券コード：東証スタンダード 4171）は、市場調査レポート「皮膚科用機器市場：タイプ別（診断機器（皮膚鏡、画像診断機器）、治療機器別（レーザー、凍結療法、脂肪吸引）、用途別（皮膚がん、にきび、乾癬、肌の若返り、入れ墨除去） - 2027年までの世界市場予測」（MarketsandMarkets）の販売を7月12日より開始いたしました。

【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama1097590-dermatology-devices-market-by-type-diagnostic.html

皮膚科用機器の市場規模は、2022年の62億米ドルからCAGR12.7%で成長し、2027年には113億米ドルに達すると予測されています。皮膚科用機器は、皮膚科医や外科医が皮膚疾患を診断・治療する際に役立つもので、病院、皮膚科クリニック、医院、学術研究機関など、さまざまな医療機関で使用されています。皮膚疾患の発生率の上昇と美容整形に対する意識の高まりが、皮膚科機器市場の主な成長要因となっています。また、発展途上地域における医療インフラの拡充は、同市場で活動するプレイヤーに成長機会をもたらすと期待されています。しかし、医療機器に対する償還の問題や厳しい規制政策が、この市場の成長を抑制することが推定されます。

COVID -19の皮膚科用機器への影響

COVID-19パンデミックは、皮膚科用機器市場に大きな影響を与えました。美容・ラグジュアリー分野は、パンデミックの中、製品やサービスに対する需要に対応するだけでなく、エンドユーザーへのタイムリーな製品の配達などの面で、製造やサプライチェーンにおける課題に直面しました。これは、主要なエンドユーザーからの製品需要の減少、ほとんど全ての業界における操業の制限、美容院やスパなど、主要なエンドユーザー施設の閉鎖、サプライチェーンの混乱、販売後のサービスの提供に関する課題などによるもので、市場は短期的にマイナス成長に直面しました。

COVID-19の世界的な広がりにより、特に最も影響を受けた国々では、選択的手術の完全な停止につながりました。2020年1月以降、美容医療を受ける患者数が最大で70%減少した地域もあり、さらに、一部の地域では、COVID-19からスタッフを守るために、クリニックが自主的に閉鎖を選択しました。また、パンデミックは国民の所得水準に大きな影響を与える結果となり、美容整形を受けようと考えていた患者の中には、美容整形を受ける計画を保留にする人が何人もいました。

牽引要因

高齢者向け美容施術の採用が増加

世界の60歳以上の人口は、2011年の8億8,000万人から2050年には21億人に増加し、全人口の22%を占めると予測されています（出典：国連人口部）。加齢に伴い、肌の衰えは進行します。そのため、高齢者の間では、しわ取りや肌の引き締めなどの美容施術の需要が高まると予想されています。

米国美容整形外科学会によると、2019年、米国では51〜64歳の高齢者に約20万4,745件、65歳以上の高齢者に3万5289件の脂肪吸引手術が行われたと言われています。しかし、COVID-19の流行により、2020年には、55〜69歳で3万8,389件、70歳以上で3,165件と縮小しました。現在、市場は回復しつつあります

低侵襲性・非侵襲性美容施術の採用

過去10年間で、従来の外科的処置よりも低侵襲で非侵襲の美容処置が好まれる傾向が顕著になりました。低侵襲・非侵襲の美容整形は、痛みが少ない、傷跡が残りにくい、回復が早いなど、従来の外科的手術に比べてさまざまな利点があります。また、これらの処置は、従来の外科的処置よりも経済的です。

美容整形に対する需要の高まりは、治療だけでなく、美容レーザーや美容皮膚科の市場を牽引しています。これらのレーザーは、脱毛、肌の若返り、にきび、乾癬、刺青除去、しわ取り、肌のリサーフェシング、血管病変、色素性病変などの皮膚疾患などの美容処置に使用されています。より長い波長と優れた構成を持つレーザーは、美容治療の範囲を拡大し、同産業を有利なものにしています。この市場を牽引しているのは、主に高価なCO2やYAGレーザーシステムであり、1台5万米ドル以上で販売され、ユーザー間で絶大な人気を博しています。

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