プレスリリース
株式会社パテント・リザルトは7月14日、「窯業業界」の特許を対象に、2021年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「窯業業界 他社牽制力ランキング2021」をまとめました。
この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2021年に最も引用された企業は、1位 AGC、2位 TOTO、3位 日本ガイシとなりました。
1位 AGCの最も引用された特許は「接合部分の割れや剥離の発生を抑制したパッケージ基板」に関する技術で、日本電気硝子などの計6件の審査過程で引用されています。このほかには「地球温暖化への影響が少なく、高いサイクル性能と耐久性を兼ね備えた熱サイクルシステム」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、富士通ゼネラルなどの計6件の拒絶理由として引用されています。
2021年に、AGCの特許による影響を受けた件数が最も多い企業は日本電気硝子(63件)で、次いでダイキン工業(59件)となっています。
2位 TOTOの最も引用された特許は「浴室の乾燥時間あるいは浴室内の衣類乾燥時間を短縮する、浴室乾燥装置」に関する技術で、パナソニックIPマネジメントの計4件の審査過程で引用されています。このほかには「一般消費者が手軽に購入でき、家庭における排便ガスの測定で癌等の重大疾病を未然に防止する生体情報測定システム」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、パナソニックIPマネジメントの計4件の拒絶理由として引用されています。
2021年に、TOTOの特許による影響を受けた件数が最も多い企業はLIXIL(78件)で、次いでパナソニックIPマネジメント(45件)です。
3位 日本ガイシの最も引用された特許は「非水電解液の劣化を抑制し、サイクル特性を改善したリチウム二次電池」に関する技術で、ダイキン工業の計4件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2021年に、日本ガイシの特許による影響を受けた件数が最も多い企業は日本特殊陶業(32件)で、次いで京セラ(31件)となっています。
4位 LIXILは「吐出口から出る際の形状の乱れを抑えた膜状装置とこれを備える浴槽装置」、5位 日本特殊陶業は「低温下で使用した際にセラミックス部材の反りを抑制することができる複合部材」が、最も引用された特許として挙げられます。
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■ランキングの集計対象
日本特許庁に特許出願され、2021年12月までに公開されたすべての特許のうち、2021年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2022年4月15日の時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
■窯業業界 他社牽制力ランキング2021 データ販売
納品物:以下のデータを収納したCD-ROM
1)ランキングトップ50社
窯業業界の被引用件数上位50社のランキング
2)被引用件数上位100件のリスト
窯業業界の被引用件数上位100件及び引用先の特許との対応を掲載
価格:50,000円(税抜)
お申し込みは下記URLをご参照ください。
https://www.patentresult.co.jp/news/2022/07/fcitcer.html
■本件に関するお問い合せ先
株式会社パテント・リザルト 事業本部 営業グループ
Tel:03-5802-6580
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ホームページURL https://www.patentresult.co.jp/
■会社概要
社名:株式会社パテント・リザルト
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