プレスリリース
本の要約サービス「flier」が約6億円の資金調達を実施 〜急成長中の法人版の拡大に向け人材育成・コミュニケーション機能を強化へ〜
累計会員数93万人を突破した本の要約サービス「flier」を運営する株式会社フライヤー(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO 大賀康史)は、XTech Ventures・みずほキャピタル・エッグフォワード・その他個人投資家からの引受及び複数金融機関による融資において、総額約6億円の資金調達を2022年5月に実施しました。これにより累積資金調達額は約10.2億円となりました。
「本の要約サービスflier」は創業より右肩あがりで会員数を伸ばし、近年では、法人型サービス「flier法人版」が2年連続で2倍の成長率を維持するなど急成長中で、累計導入社数は660社を超えました。研修・コミュニケーション機能を充実させることで、更なる法人事業の拡大を目指します。
「flier法人版」紹介ページ:https://www.flierinc.com/business/lp/contact/direct
【資金調達の目的】
フライヤーは2013年にビジネス書を1冊10分程度で読める要約サービス「flier」の提供を開始しました。2019年には法人向けにもサービスを展開し始め、2022年4月時点で累計会員数93万人を突破しました。
特に2020年以降は、コロナ禍に起因するリモートワークの急速な普及により、人材育成サービスとしてのニーズが高まり、法人への導入が好調です。
累計導入企業数は660社に及び、2年連続で約2倍の成長率を維持。コロナ前(2019年)からは約6倍に増加しています。
導入した企業からは「要約であらゆるジャンルの本を読むようになって、知識同士を関連付けできるようになり『知識の深さ』が目に見えて変化した」「要約の選び方によってその人の個性や人となりが判るので、これまで交流がなかったメンバー同士での交流のきっかけになった」といった声が聞こえるなど、これからの時代の人材育成やコミュニケーションの活性化に高い効果が期待できます。
そこで、より多くの企業・ビジネスパーソンの学びとコミュニケーションを促進するため、法人向けサービスを中心に事業を拡大すべく、資金調達を実施しました。
【資金調達の使途】
(1)人材育成サービスとしてのプロダクトの強化を推進
コロナ禍で困難になった対面研修の代わりに導入できる研修関連機能や、Slackなどの既存のコミュニケーションツールとの連携を可能にするコミュニケーション促進機能の強化を予定しています。
(2)福利厚生用途、コワーキングスペースなどの「施設導入」といった新しいニーズへの体制強化
「flier法人版」は人材育成ツールとしての評価が高まる一方で、福利厚生として取り入れる企業も増えています。
また、ビジネスパーソンが多く利用する施設では、「施設導入」という契約形態のニーズも急増しています。今回の調達によりサポート体制を充実させ、あらゆるニーズへの展開を加速させます。
(3)活字だけに捉われないコンテンツと機能の拡充
もともとは本の要約を活字で展開してきたサービスですが、1冊15分で聴ける「音声版」や、動画で手軽に学べる「flier チャンネル」も好調です。
ユーザーエクスペリエンスの向上をさらに推進していくために、より強固な開発体制を構築します。
【出資者からのコメント】
XTech Ventures株式会社
代表パートナー 西條晋一 / アソシエイト 本寛将
「flier」は私自身が以前からユーザーであることから、サービス価値の高さと可能性に確信を持っており、今回リードインベスターとしてご一緒させていただけることをとても嬉しく思います。
近年のリモートワークなど働き方の変化によって、職場での人材育成やコミュニケーションにおいても様々な課題が生じており、解決するためのソリューションが求められています。
「flier法人版」は本の要約を軸として、これらの課題を解決するための機能を次々と実装しています。ビジネスパーソンにとってなくてはならないサービスになることを期待するとともに、成長をご支援するために尽力していきます。
みずほキャピタル株式会社
代表取締役社長 大町祐輔
本の要約サービスを通じて、ビジネスパーソンの発想力を高め、「ヒラメキ溢れる世界をつくる」ことをミッションに掲げるフライヤー社の世界観に共鳴して、今回出資を決めました。
フライヤー社のサービスは、限られた時間の中でもインプットが出来、良質なコンテンツの蓄積と気楽に学べるカジュアルさが特徴であり、業界の中で独自のポジションを築いています。
みずほグループ各社もフライヤー社のユーザーとしてサービスを活用しており、社員からは「他者へ勧めたいサービス」と大変好評で、学びの支援に大いに役立っています。
今回の出資を契機として、みずほグループ総力をあげて更なる成長をサポートして参ります。
エッグフォワード株式会社
代表取締役社長 徳谷智史
フライヤー社の目指す世界観に共感し、出資×コンサルティングを重ねる、GOLDEN EGGスキームで出資・参画させて頂くこととなりました。
人が変わる起点には、必ず良質なインプットがあります。フライヤー社には、ビジネスパーソンの知と発想力を高め、社会のインフラに昇華させていけるポテンシャルがあると信じています。
エッグフォワードは、全力でフライヤー社の経営支援を行うとともに、当社の人材開発事業とのシナジーも重ねることで、共にスタートアップ共創のエコシステムを創っていきたいと思います。
【株式会社フライヤー 代表取締役 大賀 康史】
■プロフィール
早稲田大学大学院理工学研究科修了。
アクセンチュア(株)製造流通業本部に入社。同戦略グループに転属後、フロンティア・マネジメント(株)を経て、2013年6月に株式会社フライヤーを設立。
著書に『最高の組織』『ビジネスエリート必読の名著15』(ともに自由国民社)、共著に『7人のトップ起業家と28冊のビジネス名著に学ぶ起業の教科書』(ソシム)、『ターンアラウンド・マネージャーの実務』(商事法務)がある。
■コメント
この度、心強い投資家や金融機関の皆さまにご支援いただくことになりました。心より御礼申し上げます。
フライヤーは、創業後約9年間にわたり2800冊以上の本の要約をお届けしています。特にこの数年で法人における人材開発や福利厚生目的でのご利用が増え、累計導入社数は660社を超えました。
今回の資金調達により拡大する法人向けサービスをより魅力あるものとするため、プロダクトのリニューアル、動画・音声等のコンテンツ強化、他サービス等との連携強化を進めるとともに、法人でのご利用を支えるセールス・カスタマーサクセス人員の強化を図ります。
これからもより多くの方の学びや成長に貢献することを通じて、フライヤーのミッションである「ヒラメキ溢れる世界をつくる」を実現してまいります。
【本の要約サービス「flier」とは】
「flier」はビジネス書が1冊10分で読めるコンテンツを軸にした人材育成サービスです。ビジネスパーソンに向けて、新刊を中心に出版社や著者に許可を得た要約文を毎日1冊掲載しています。現在の掲載数は2,800冊(2022.4)を突破しました。
サービスサイト:https://www.flierinc.com/
■サービス特長
(1)幅広いカテゴリーで多様なニーズにこたえる
グローバル、政治・経済、テクノロジー・ITなど、全部で17カテゴリーのビジネス書を掲載。幅広い確かなインプットをすることで、社員のポータブルスキルが醸成され、社会の変化や異動による環境変化などにも柔軟に適応できる人材が育ちます。
(2)1冊10分だから学び続けられる
読了までの時間を研究し、書籍の内容がしっかりと理解でき、集中力を持って読み切れる長さが1冊10分です。通勤時間、家事のスキマ時間に、お昼休みに、1冊10分であればインプット習慣を身につけることが可能です。またAIによる自動読み上げ機能(「音声版」)を搭載しています。車移動が多い方、活字が苦手な方、目の不自由な方に対しても、音声で読書による学びをサポートいたします。
(3)学びを定着させる、アウトプット機能
要約を読んで満足するのではなく、学びをアウトプットする(「学びメモ」)ことで知識がさらに蓄えられます。flierでは読んだ要約の保存や学びや気づきを社員同士でシェアし合える機能が搭載されているため、同僚や先輩の学びメモから知見を深めることができます。
■実績:累計660社を突破、人材育成系のアワードで最優秀賞を受賞するなど、法人サービスの認知拡大中
累計会員数は2022年4月現在、93万人(2年前の2倍強)、導入社数は累計660社超(2020年より2年連続で約2倍の成長率)と急拡大中です。
法人向けサービスとしての成長を認められ、日本の人事部「HRアワード2021」では、プロフェッショナル部門の人材開発・育成部門で「flier法人版」が最優秀賞を受賞しました。