プレスリリース
積水ハウス株式会社 住生活研究所(以下、積水ハウス)とNPO法人西山夘三記念すまい・まちづくり文庫(以下、西山文庫)は、本日発表の日本建築学会各賞において日本建築学会賞(業績部門)を受賞しました。
今回の受賞は積水ハウスと西山文庫が共同で受賞したもので、積水ハウスは1997年に西山文庫を総合住宅研究所(京都府木津川市)に開設して以来、すまい・まちづくりにおける共同研究や寄付などの形で多方面から活動を支援してきた実績が評価されました。
日本建築学会賞は、一般社団法人日本建築学会が建築に関する学術・技術・芸術の進歩発達をはかるとともに、日本の建築文化を高める目的で設置している表彰制度で、日本国内における建築・建設分野で功績をあげた個人・団体に贈られます。
■受賞の詳細
<受賞部門>
日本建築学会賞(業績部門)
<表彰業績名>
西山夘三の生涯にわたる調査研究資料の保管・公開を基礎としたすまい・まちづくりアーカイブに関わる多面的な活動
<受賞者>
NPO法人西山夘三記念すまい・まちづくり文庫
積水ハウス株式会社 住生活研究所
<授賞式>
2022年5月30日 建築会館(東京都港区)にて
【登壇予定】
西山文庫 理事長 海道 清信(名城大学 名誉教授)
積水ハウス 執行役員 住生活研究所長 河崎 由美子
<日本建築学会ホームページ>
2022年各賞受賞者:https://www.aij.or.jp/2022/2022prize.html
受賞理由: https://www.aij.or.jp/images/prize/2022/pdf/2_4award_003.pdf
業績紹介:https://www.aij.or.jp/jpn/design/2022/data/2_4award_003.pdf
業績紹介動画(YouTube):https://youtu.be/4CX0uH_GjAM
積水ハウスは、これからも “「わが家」を世界一幸せな場所にする”というグローバルビジョンのもと、住まい手の幸せを第一に考えた住生活研究の成果による住まいづくり・まちづくりを続け、人生100年時代における「幸せ住まい」を追求し続けてまいります。
■西山文庫について
すまい・まちづくりの科学的実践研究の先駆者である西山夘三教授(京都大学名誉教授)が亡くなった5ケ月後の1994年8月に、教え子たちを中心に「西山夘三研究会」が設けられ、日本のすまい研究の基である膨大な資料の整理が始まった。
本格的な資料整理と継続的な活動のために、全国の研究者などに呼びかけ、多くの賛同者を得て、西山文庫を設立し組織的な活動が始まった。その後、積水ハウスの総合住宅研究所施設内に全資料を搬入、事務所を開設して正式オープンした。その後も所蔵資料の保管と公開を軸に多様な活動を継続している。
1990年 西山夘三教授が「積水ハウス30周年史」に特別寄稿
1995年 西山文庫設立
1996年 西山文庫より積水ハウスに資料受け入れの提案、総合住宅研究所での受け入れ決定
1997年 けいはんな学研都市の積水ハウス総合住宅研究所施設内に西山文庫がオープン
1999年 特定非営利活動法人として法人登記
2003年 共同研究会「人と住まいと社会を考える研究部会」が業務委託としてスタート
2016年 寄付金による研究部会に移行し、書籍「人と住まい文庫」シリーズを発行
2022年 日本建築学会賞(業績賞)を受賞
■積水ハウス 執行役員 住生活研究所長 河崎 由美子コメント
この度はこのような素晴らしい賞を授与していただき誠にありがとうございます。
わが国の住まい・まちづくり研究に多大な影響を与えた西山夘三氏の精神を受け継ぎ次代の研究者に提供し育てるということが「西山文庫」の使命であると考え、毎年さまざまな成果を上げ日本でも稀有な事例であるため、当社は当初から活動を支援しています。
住宅業界にとって、住まいや暮らしにかかわる研究知見や文化を継承していくことは、重要な社会的責任のひとつであると思います。これからも西山文庫の幅広い活動を支援していくことで、積水ハウスの住生活提案にもつなげていきたいと考えています。