プレスリリース
● モジュラー型UPSへの集約や水冷式空調機で、多くの電力使用が見込まれる高密度データセンターに耐えうる高効率なインフラを構築
● 次世代DCIMによる統合監視を実現し、シミュレーションにより設備レイアウトを最適化
● 導入実績を活かしたスムーズな進行で計画通りの構築と稼働を実現
エネルギーマネジメントおよびオートメーションにおけるデジタルトランスフォーメーションのリーダーであるシュナイダーエレクトリックは、株式会社エフコム(所在地:福島県福島市、代表取締役社長:斎藤正弘、以下エフコム)が、当社のモジュラー型UPS「Symmetra PX」や水冷式空調機「InRow RC」を含むデータセンターソリューションと「EcoStruxure IT Advisor」を導入し、高密度データセンターフロアの構築を短納期で実現したことを本日発表します。
福島県に拠点を置くエフコムは、1980年に計算センターである株式会社福島ファコムセンタとして事業を開始して以来、機器の販売・メンテナンス、システム開発、データセンター事業など、ICT関連サービス・製品の提供を通じて、クライアントや地域の発展に貢献してきました。2004年に同社初となるデータセンターを会津若松に開設し、その後2014年には新たに福島データセンターを建設しました。今回、この福島データセンターの既存フロア(3階)の稼働の高まりを受けてラックの追加実装を検討していた際に、50ラック規模の大型商談がまとまったことから、2階部分に新たなデータセンターを構築することとなりました。
エフコムでは、2014年の福島データセンター開設時にシュナイダーエレクトリックの三相UPS「Symmetra PX」を含むデータセンターソリューションを導入しており、これまでの稼働実績からその安定性や品質を高く評価していたため、今回の新設データセンターフロアにもシュナイダーエレクトリックの製品を採用しました。今回の新設フロアは、電力使用量や発熱量が膨大になることが予見されていたため、ファシリティ全体の稼働状況をリアルタイムモニタリングで把握し、かつ検知したエラーについてアラートの発出もできるようにするなど、24時間365日安定した運用が可能となるよう、オペレーション面を重視した構築を進めました。
UPSについてはモジュラー型UPS「Symmetra PX」を導入して既存フロアよりも能力を高めるとともに、水冷式空調機「InRow RC」を取り入れることで高い熱処理効率を可能にし、高密度のデータセンターにおいても高いエネルギー効率で運用できるインフラを実現しました。さらに、DCIMでリアルタイムでの統合監視を実現するとともに、測定する各PDUの使用電力や、温度や熱だまりなどの情報を用いてシミュレーションを重ねることで、機器の配置を見直しレイアウトの最適化を図ることができました。
また、今回のデータセンター開設は、利用されるお客様からの要望から、非常に短期間での稼働が求められました。パンデミックの影響もあるなかで、導入実績を活かしたシュナイダーエレクトリックのきめ細かなサポートも高く評価されました。
今後もシュナイダーエレクトリックは、多様化するシステム環境や要望ににあわせた製品やソリューションの提供を通じ、データセンターおよびサーバールームの効率的な運用に貢献していきます。
導入事例詳細はこちら
https://www.se.com/jp/ja/download/document/CR_Fcom/
ご紹介動画はこちら
https://youtu.be/WzYjenIV0AE
Schneider Electricについて
シュナイダーエレクトリックは、あらゆる人がエネルギーや資源を最大限活用することを可能にし、世界の進歩と持続可能性を同時に実現することを目指しています。私たちはこれを「Life Is On」と表現しています。
私たちの使命は、持続可能性と効率性を実現するためのデジタルパートナーになることです。
世界をリードするプロセス技術やエネルギー技術と、エンドポイントとクラウドをつなぐ製品、制御機器、ソフトウェアやサービスとを、ライフサイクル全体を通して統合し、その統合された管理を住宅、ビル、データセンター、インフラストラクチャ、各種産業に展開することでデジタルトランスフォーメーションを推進します。
私たちは、最もローカルなグローバル企業です。社会にとって意義深い目的を持ち、多様な意見を取り入れ自ら行動するという価値観を持って、オープンスタンダードとパートナーシップエコシステムの拡大に尽力します。
www.se.com/jp