- トップ
- リリース
- 「デジタル・ヘロイン」とも呼ばれるオンラインゲームやSNS……社会生活が営めなくなるほど深刻な病、ネット・ゲーム依存症の正体に迫る!『子どもの脳を壊すネット・ゲーム依存症』2022年3月25日発売!
プレスリリース
「デジタル・ヘロイン」とも呼ばれるオンラインゲームやSNS……社会生活が営めなくなるほど深刻な病、ネット・ゲーム依存症の正体に迫る!『子どもの脳を壊すネット・ゲーム依存症』2022年3月25日発売!
株式会社幻冬舎のグループ会社、株式会社幻冬舎メディアコンサルティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:久保田貴幸)は、『子どもの脳を壊すネット・ゲーム依存症』(久場川 哲二 著)を2022年3月25日に発売いたします。
――――――――――――――――――――――――――
何気なく与えたスマホやゲーム機が子どもの人生を崩壊させる!?
ネットやゲームは薬物と同じように作用し脳の一部を変質させていくことが研究によって明らかになっており、その特徴から「デジタル・ヘロイン」とも呼ばれています。2019年にはWHO(世界保健機関)がゲームのやり過ぎで日常生活に支障をきたしている状態を「ゲーム障害」として国際疾病の一つに認定しました。厚生労働省の2017年の調査によると、SNSやオンラインゲームなどに対する依存が疑われる中高生は国内で93万人に上り、7人に1人の割合です。近年では新型コロナウイルスの影響で在宅時間が多くなり、ネット・ゲーム依存の患者数がさらに増加する恐れがあります。しかし、子どもがネットやゲームに没頭していても親は一過性のものととらえてしまい、症状が悪化して日常生活に支障をきたすようになってから医療機関を受診する人がほとんどです。
おもちゃを買う感覚でスマートフォンやゲーム機を子どもに買い与えてはならず、親がネット・ゲーム依存症について知り、適切に管理することが子どもの人生を守ることにつながります。また、もしネット・ゲーム依存症に陥った場合は、家庭内のしつけで治すことは困難であるため、医療と介護の力を借りることが克服の近道なのです。
本書では約50年にわたって児童精神医療に携わり、30万人を超える子どもたちを診察してきた著者が、子どもの脳を壊す恐れのあるネット・ゲーム依存症の実態を事例とともに明らかにし、その予防法と依存症になってしまった場合の治療法について詳しく解説します。
【書籍情報】
書 名:『子どもの脳を壊すネット・ゲーム依存症』
著 者:久場川哲二(クバガワ テツジ)
発売日:2022年3月25日
定 価:990円(900円+税)
体 裁:新書・並製/154ページ
ISBN :978-4-344-93842-7
【目次】
第1章 子どもの脳を蝕む「デジタル・ヘロイン」とは
スマホが手放せない子どもたち
脳の研究で分かったネット・ゲーム依存の怖さ
アメリカ精神学会が、いち早く診断基準を設定
WHOも疾病として認定
症状は薬物中毒と変わらない
人生を狂わす「ゲートウェイドラッグ」
ゲーム依存患者に表れた「てんかん」の脳波
「ゲームてんかん」の存在を発見し、警鐘を鳴らした
「デジタル・ヘロイン」で人生が壊れた
第2章 ネット・ゲーム依存になる脳のメカニズム
医学的に見る依存症という病
脳の報酬系が異常をきたす
薬物依存と変わらぬ作用をもつゲーム依存
依存的特性を備えたインターネットの無限性
子どもが依存になりやすい
ネット・ゲーム依存の兆候を知る
(1)どの程度とらわれているか
(2)禁断症状があるか
(3)費やす時間がどれだけ増えたか
(4)自分では制御できなくなっているか
(5)ほかのことへの関心を失っていないか
(6)問題が起きているのを無視してはいないか
(7)嘘をつくようになったか
(8)逃避の傾向はないか
(9)人間関係がネット優先になっていないか
脳波測定で依存の兆候が分かるケースも
ネット・ゲーム依存に陥るまでの流れとは
「予後」はまだまだ研究されていない
第3章 子どもたちがネット・ゲーム依存に陥る要因
0歳からインターネットにさらされる、現代の子どもたち
10年で急成長したスマートフォンゲーム市場
いつでもどこでもできるスマートフォンゲームの依存性
子どもたちを虜にするスマートフォンゲームの罠
依存が起きやすいゲームの種類
ゲーム依存に陥りやすい特性とは
いじめや孤立によるストレスが依存の引き金に
ネット・ゲーム依存と発達障害の深い関わり
断固たる姿勢でネット・ゲーム依存と向き合う中国
国を挙げて依存症対策に取り組む韓国
香川県が依存症対策条例を制定
依存度チェックシートで治療の必要性を判断
第4章 親の知識と対処が子どもの人生を守る
おもちゃを買う感覚でゲームを与えてはいけない
幼児期の対応で依存リスクが変わる
親が子どもと話し合いルールをつくる
部活や留学を後押しし現実社会への興味を高める
フィルタリングや時間管理サービスを活用
依存症は愛情を求める気持ちの裏返し
子どもを孤立させてはいけない
依存の自覚が生まれると一条の光が差す
第5章 ネット・ゲーム依存は医療と訪問介護サービスのチカラで克服する
治療の難しさは薬物依存と一緒
強制的にやめるなら細心の注意を
医療機関での治療はどのようなものか
ネット・ゲーム依存への具体的な対策
介護サービスとの連携という新たな試み
治療で人生を取り戻した事例(1)
治療で人生を取り戻した事例(2)
治療で人生を取り戻した事例(3)
治療で人生を取り戻した事例(4)
【著者プロフィール】
久場川哲二(くばがわ てつじ)
医療法人社団ランタナ会理事長
1970年に慶應義塾大学医学部を卒業して以降、約50年にわたり一貫して児童精神医療に携わっている。発達障害やゲーム依存症など、数多くの子どもたちをこころの病から救ってきた。2012年に久場川こども発達クリニックを開院し、2014年に法人化。診察は、著者がほとんど一人で行っている。2004年から現在まで約20年間にわたり、川崎市の公立小中学校を訪問し、発達障害、精神疾患、虐待を受けた経験のある子どもと向き合い、校長をはじめとして教員と解決に向けて取り組むなど、医療と教育現場の連携を推進している。日本精神神経学会指導医などとしても活躍。前著は『子どものこころは「公教育」が救う』(幻冬舎メディアコンサルティング)。