プレスリリース
マルゲリータ20周年記念 「壁面収納 事例集」先行予約受付開始 設計事務所が開発したロングセラー本棚 発売以来売り上げを伸ばし、コロナ禍でも前年度比1.4倍
一級建築士事務所、株式会社 倉田裕之/建築・計画事務所(所在地:東京都品川区、代表取締役:倉田 裕之)が展開する収納家具ブランドmargherita(マルゲリータ)は、今年10月に20周年を迎えました。これを記念して来年春、主力商品でもある大型壁面収納「shelf 壁一面の収納」のご利用者さまのインタビューやレイアウトなどを紹介した事例集を刊行(無料配布)いたします。これに先駆け、12月16日(木)より事例集の先行予約の受付を開始しました。
「shelf 壁一面の収納」は、「機能もデザインもギリギリまで削ぎ落したコストダウン」を目指し、社内で手作りした本棚をルーツに持ち、2009年の発売以降、年々売上を伸ばしています。コロナ禍においても前年度40%増の売り上げとなりました。ここでは、商品化にあたっての課題や、設計事務所ならではの「住宅の床の仕組み」にヒントを得た解決策、デザインのみならずECサイトでの販売まで手掛けることとなった経緯などをご紹介します。
ロングセラーとなった壁面収納「Shelf 壁一面の本棚」
●「機能もデザインもギリギリまで削ぎ落してコストダウン」を目指し、社内で手作りした本棚
壁面収納のルーツは、事務所内で使用するために社内でつくった手作りの本棚にありました。当時の狭い事務所は、設計のための膨大な資料が溢れており、天井を剥がしスペースを確保したり、吊り金具で無理やり収納スペースを設けるなどの工夫をしており、大容量の収納量を確保できる本棚をつくることになりました。
社内で使用する前提で、不要なデザインや機能をぎりぎりまで削ぎ落すことでコストダウンを目指し、度重なる試作の上、現在の「壁面収納」のルーツとなる商品が完成します。その使い勝手と大容量の収納にもたわまない機能的つくりなど、事務所内で使用する中でその良さを体感し、商品化を目指すこととなりました。
現在も事務所で使用している当時の本棚
●設計事務所ならでは…木造住宅の床組みにヒントを得た変形防止策
ローコストでの商品化を目指すため、自身の組み立てを前提としていましたが、その際「誰が組み立てるか?」で強度などの品質にばらつきがでないかがまず課題でした。1コマ30キロの収納量を誇り、最大2.4M×2.4Mの大型家具ですが、誰が組み立てても十分な強度を保てるよう、一般の人が使い慣れないような特別な工具などを用いずに組み立てができる必要があったのです。また、縦板と横板だけであれば効率よく運搬できますが、背板を設けるとたたみ一畳ほどの板が必要になり、運搬の際の効率が一気に悪くなり、配送料の負担も大きくなります。
「簡単な組み立ててで、尚且つ背板を用いずにいかに強度を保つか?」という課題のヒントになったのが、住宅の床の構造「床組み」にもちいられる火打梁(ひうちばり)でした。火打梁は床を組む際にひしゃげないために、四隅に入れる斜め材を指します。本棚の四隅の棚にこの斜め材を入れることで、特別な工具を用いず簡単に組み立てられ、背板を用いず強度を確保する構造が完成しました。
組み立て式でありながら一定の品質(強度)を保つため、床組みに用いる火打ち梁にヒントを得て採用した斜め材
●ニーズはありながら高額な壁面収納、コストダウンにより造作家具の1/4〜1/3の値段で実現
かねてより一定のニーズはありつつも、高額でなかなか手の届かなかった天井までの壁一面の収納をより多くの方に導入いただくべく、当初から目指していた「不要なデザインや機能をぎりぎりまで削ぎ落してコストダウンする」というコンセプトはそのまま商品化にも引き継がれました。
試作品ではラワン合板を使用していましたが、見た目に美しく、造作家具にも用いられるシナ合板を使用し、その素材の風合いをそのまま活かすべく、無塗装仕上としています。塗装は通常最終段階で行われますが、最終段階でなんらかの不具合があれば商品になりませんので、それまでの工程・商品がすべて無駄になります。一定のロスを見越すために価格にも反映させる必要がありますが、この工程を省くだけで制作費のコストダウンにも繋がりました。背板を不要にしたことで、運搬費用のコストダウンも実現しています。造作家具の1/4〜1/3の値段で造作家具さながらの壁一面の収納棚の商品化が実現しました。
●デザインだけでなくお客さまの手元に届けるところまで責任を持つ。自社ECサイトで販売も
デザイナーは企業からの依頼でプロダクトデザインを手掛けることが主ですが、販売まで一貫して手掛ける例はあまりありません。当社ではかつては、企業からの依頼でプロダクトデザインを手掛けていましたが、デザイナーが負うべき責任に疑問を感じていました。
企業からのデザインの依頼では、デザイナーに「お客様に商品を届ける(販売する)」責任はありません。「お客様にこのデザインが受け入れられない(売れない)かもれしれない」というリスクをデザイナーが負うこともありませんでした。
本来、デザイナーはそこまでの責任やリスクを負い、それ相応の本気でデザインに向き合うべきだと考え、当社はECサイト(https://www.margherita.jp/)を展開し販売までを手掛けています。サイトでは、実際のご利用者さまの事例が好評を得ています。
【Shelf(壁面収納)商品概要】
商品名:壁一面の本棚 奥行250mm縦7コマ×横7コマ
※こちらは最大サイズになります。高さ・幅はバリエーションからお選びいただけます
品番:SLF-2400-2400-EX
サイズ:W2395×D250×H2400mm
素材:シナ合板15t、表面木口:シナ材天然木突板貼り
仕上げ: 本棚:素地仕上げ(無塗装)
価格:151,800円(税別138,000円)
製造:日本製 備考:お客さま組み立て品
くわしくはこちら・・・https://www.margherita.jp/shelf/slf-2400-2400-ex.html
●「20周年記念margherita 事例集」2022春に刊行、先行予約受付開始
margherita(マルゲリータ)20周年を記念し、人気商品「Shelf壁一面の本棚」を実際にご利用の方の声やレイアウトなどをまとめた事例集を来年春に刊行(無料)いたします。た、それに先駆け12月16日(木)より、先行予約も受付開始いたします。ご希望の方は、当社問い合わせフォームより、必要事項・送付先を明記の上お申し込みください。刊行以降、順次発送させていただきます。
先行予約についてくわしくはこちら・・・
https://www.margherita.jp/20th/
問い合わせフォーム…
https://www.margherita.jp/contact/
【代表略歴】
倉田 裕之(くらた ひろゆき)/ 一級建築士
1958年 新潟市生まれ、早稲田大学理工学部建築学科卒業
村野賞(卒業設計最優秀賞)受賞
イタリア ミラノ工科大学建築学部
2001年に自社ブランド「margherita(マルゲリータ)」を立ち上げ、
収納家具・インテリアのデザインを中心に手掛ける。
「大改造!!劇的ビフォーアフター」(朝日放送テレビ)などメディア出演・掲載歴多数。
【margherita(マルゲリータ)概要】
イタリア語で“雛菊”の意味するmargherita(マルゲリータ)をブランド名に掲げ、本棚、シェルフ、CDラック、収納ボックスなどの収納家具・インテリアを展開。多くの著名人、著述家に愛用されている壁面収納をはじめ、増殖や転用ができて、時代の流れとともに陳腐化しない ミニマルなプロダクト作りを目指しています。約500アイテムが五反田のショールームでご覧いただけます。
【企業概要】
社名 株式会社 倉田裕之/建築・計画事務所
代表 倉田 裕之
所在地 東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル8F
ホームページ https://www.kurata.co.jp/
販売サイト https://www.margherita.jp/
TEL 03-5436-3722
設立 1987年4月
資本金 1,000万円
事業内容 建築設計・監理工業
デザイン及びコンサルテーション
インターネットサイト構築・コンサルテーション
その他上記に付帯する業務
プレスリリースに関する報道関係者お問い合わせ先
広報事務局 担当:川崎(090-2401-4914) 杉村(070-1389-0175)
TEL:03-5411-0066 Fax:03-3401-7788 pr@netamoto.co.jp